2013年にゲーマー向け周辺機器メーカーで有名なSteelSeriesのヘッドセット「Siberia Elite」を購入しました。
しかし、購入から2年目になってイヤーパッドの合皮接着部が剥がれてしまい内部のスポンジが見えるようになってしまいました。そこで今回はSiberia Eliteのイヤーパッドはがれを補修して修理します。
目次
ヘッドセットは案外壊れる
ボイスチャットや配信などによく使われるヘッドセットですが、結構過酷に使ってしまい2~3年で買い替える方も多いのではないでしょうか。
ヘッドセットの故障原因としてコードの断線が代表的ですが、ほかにもアームの破損やイヤーパッドの劣化など様々な原因で故障に至ります。
今回破損したイヤーパッドは合成皮革でできており、どんなに丁寧に使っても4~5年でべたついてきたり・剥がれてきたりと駄目になってしまいます。替えのイヤーパッドさえ準備できればいいのですが、この手の海外製品はサポートが悪いので(日本公式からサポートに飛ぶと404に飛ぶのが酷い、問い合わせ窓口も見つかりません)、壊れたら基本的に買い替えしかありません。
さて、今回修理するヘッドセットのSiberia Eliteですが、2013年にSteelseriesから発売されたハイエンドモデルのヘッドセットという位置づけになっています。
USB接続であることと見た目のデザイン・耐久性で選んだヘッドホンですが、購入から2年目にして合皮つなぎ目部分が剥がれてしまい、イヤーパッド内部のスポンジが見えてしまうようになってしまいました。
実使用上は全く問題ありませんが、見た目がかなり悪くなることと音の聞こえ方が微妙に変わってしまうのが嫌だったので剥がれた部分を再接着しようと思いました。
イヤーパッド部分の分解
今回壊れたところはイヤーパッド部なので、その部分だけうまく分解して補修を行います。
まず、ハウジングからイヤーパッド部を取り外す必要があります。イヤーパッドの隙間に棒を差し込んでこじ開けると中の爪が外れ分解することができます。イヤーパッドは内側で接着されているので破れないように少しずつ剥がします。
イヤーパッド部の合皮とスポンジ部分はプラスチックの部品を挟んで接着されています。ここはドライヤーの熱風を軽くあてて合皮部を綺麗に剥がします。
これで合皮とスポンジを取り外すことができました。
接着剤で補修
イヤーパッドの剥がれた合皮を接着します。
材質は合成皮革なので皮専用接着剤を使用したいところですが、近所に売っているところがないので(というか今回の補修以外の用途もないので)多用途接着剤のセメダインスーパーXを使用します。
一気に塗ってしまうと接着剤がはみ出てしまうので、先の細い爪楊枝に接着剤をつけて少しずつ塗っていきます。接着剤を2cmほど塗ったらクランプで接着面を固定して接着剤が固まるのを待ちます。この工程を何度も繰り返します。
再組立
接着が完了したので元に戻します。
合皮とスポンジの剥がしてしまった部分は両面テープを使って接着します。接着剤でもよかったんですがまた分解する時の手間を考えると両面テープの方が楽です。
イヤーパッドが元の形になったらハウジングの爪にはめなおして完成です。
若干接着剤がはみ出てしまいましたが、青いスポンジが見えている状態より遥かにマシになりました。
まとめ
気に入ったヘッドホンは長く使いたいものですがかなりのハイエンドモデルでもない限り素材が劣化してしまい、5年程度でボロボロになってしまうのが現状だと思います。
特にヘッドセットは可動部も多く使い方もヘッドホンより荒くなりがちなので寿命もそこまで長くはありません。しかもゲーミング系のヘッドセットは日本メーカーじゃ殆ど取り扱いがなく、海外のアフターサポートもあまりありません、つまり修理対応や部品の購入などは望めません。
今回イヤーパッドを修理したSiberia Eliteですが、ヘッドセットの中では耐久性の高い部類に入ると思います。
イヤーパッドやヘッドバンドの合皮部分はこのまま劣化が進んでボロボロになっていくでしょうが、この部分は消耗品と割り切って補修を繰り返せばまだまだ使えるでしょう。