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2021年3月27日

【マキタ・日立】インパクトドライバーの選び方【インパクト比較】

【マキタ・日立】インパクトドライバーの選び方【インパクト比較】

最も基本的な電動工具としてインパクトドライバーがありますが、ドリルドライバーとの違いやインパクトレンチ・オイルパルスや多機能ドライバとの違いがわからない方もいると思います。今回はそんな方のためにインパクトドライバの特徴や簡単な使い方をまとめてみました。

インパクトドライバーの買い替えやDIY熟練者・プロの方の参考になればと思います。

インパクトドライバとは?

インパクトドライバーとはネジ締めやボルト締めによく使われる締付工具のひとつです。幅広く使える電動工具なので建築・工事現場にはほぼ必須ですし、DIY・日曜大工にもインパクト一つあるだけで作れるものの幅が大きく広がります。

インパクトドライバーが他の締付工具と異なる点は回転方向による締付のほかに打撃(インパクト)による衝撃による締付も行うというところです。

インパクトドライバーにはハンマーと呼ばれる打撃部があり、締め付け中に負荷がかかるとバネと金属ボールの力で打撃を行い瞬間的に高い力(ハンマーの打撃でビットを回す)が発生し、この作用で強い締め付けを行うことができます。

打撃による締付は手回しよりも遥かに強い力での締め付け行うことができ、それでいて作業者への負荷が軽いという特徴があります。インパクトドライバーでの締め付けは簡単に行うことができますが、同じ締め付け工具のドライバードリルは回転方向による締め付け力しか働かないため、締め付け中にネジ頭が外れたり(カムアウト)締め付け中に材料が持っていかれたりするのでうまく使うには経験とコツが必要になってしまいます。

どんな作業に使える?

インパクトドライバーの特徴は高い締め付け力と幅広い作業に使える汎用性です。

もっとも適切な作業は打撃による木ネジ(コーススレッド)の締め付けですが、先端のビットを交換すれば回転工具で行うような作業はほとんど代用できてしまいます、出来ない作業はほとんどありません。

ソケットビットを取り付ければボルト締めも可能ですし、ドリルビットを使えば木材や金属穴あけ作業、先端に砥石・やすりがついたビットに変えれば切削や研磨も可能です。最近ではドリルポンプというポンプアダプタも販売されているようです。

プラスビット:木ネジの締め付け


アネックス(ANEX) 龍靭ビット 両頭 10pc +2×110 ART-14M

インパクトドライバーの代表的な作業と言えばプラスビットを使った木材へのネジ締めです。インパクトドライバは木ネジのネジ締め付け作業に最も力を発揮します。

木ネジの締め付け作業はネジ頭とビット径が合わないとネジ頭をなめてしまったり、下穴をあけないと材料が割れてしまったりするので注意が必要です。

ドリルビット:木材や金属への穴あけ

先端にドリルビットをつければ穴あけも可能です。六角軸ドリルチャックを使えば丸軸のドリルビットも取り付けることができます。

インパクトドライバーで穴あけする際は力を加えすぎて打撃をさせないように注意しましょう。打撃動作が入ると穴あけスピードが遅くなる上にドリルの先端部を傷つけてしまいます。

ソケットビット:ボルト締め(タイヤ交換・家具組み立て等)


ベッセル(VESSEL) ソケット ビット セット 5本組 BW-70

6角ビットやソケットビットを使えばボルトの締め付けを行うことができます。

タイヤや棚の組み立てなどにはボルトとナットが使われているので、インパクトドライバを使えば手締めよりも強力に締め付けることができ、効率的に作業を行うことができます。

インパクトドライバーでボルトを締め付ける時には、締め付けすぎの注意が必要です。必要以上にボルトを締め付けてしまうと、ネジ頭を潰したり、締結している材料を破壊してしまったりと別のトラブルにつながります。

砥石付きビット:切削や研磨


SK11 おそうじアフロ君 六角軸 電動ドリル/インパクトドライバー用 ふつう#1000

最近では六角軸の軸付砥石やヤスリがついたビットも販売されるようになりました。ホームセンターでは藤原産業のアフロ君などが人気のようです。

切削・研磨作業の専用工具と言えば長らくグラインダーですが、簡単な研磨であればインパクトドライバーでも研磨や切削作業を行うことができます

ドリルと同じように砥石に打撃動作が加わると割れたり破裂して怪我の原因となります、これも力を加えすぎて打撃動作させないように注意が必要です。

インパクトドライバの価格帯による違い

インパクトドライバは電動工具各社が最も力を入れている電動工具で、フラッグシップとなる最高級モデルから、ホームセンターで販売されるDIYモデルなど様々な価格帯でラインナップされています。

プロ向けインパクトドライバ ハイエンドモデル¥15,000~

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プロ向けのハイエンドモデルとなるインパクトドライバは、メーカー各社が最も力を入れて開発している電動工具です。

このクラスのインパクトドライバーは「ブラシレスモーター」「防水防じん」「動作モード切り替え」などの機能が搭載されています。

最大の特徴は、ブラシレスモーター搭載によりカーボンブラシの交換が必要なくなり、モーター部分のメンテナンスが少なくなった点です。また、モーターの摺動部が存在しないためにバッテリーの持ちも良く軽量・サイズも小さくなっているという特徴があります。また、ブラシレスモーターにはパワー制御やテクスモード・ソフトスタート機能など、今までのインパクトドライバーにはない様々な機能が搭載されています。

機能的には良い事尽くめのハイエンドモデルですが、モーター部の修理は難しく、モーター一式の交換となるため修理価格は非常に高くなります。また、防水防じん機能は搭載されていますが、水や粉じんも弱く、モーターの発熱時には保護停止することがあるのがデメリットとなります。

プロ向けインパクトドライバ ミドルクラス¥10,000~

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プロ向けのミドルクラスのインパクトドライバでは、昔ながらのブラシモーターが採用されています。

ブラシモーターを採用したプロ向けインパクトドライバーでは、カーボンブラシを交換できる交換窓があり、ブラシが消耗したら新しいブラシに交換することで同じモーターを長い期間使用することができます。

性能面ではブラシレスモーターの登場により、このタイプのモーターを搭載したハイエンドモデルのインパクトは販売されなくなってしまいましたが、ブラシモーターのフィーリングを好むユーザーや、防水防じんやモード切替が不要なユーザを中心に人気があるモデルです。

ホームセンターDIYモデル  ¥10,000付近

最も安価なモデルは、ホームセンターを中心に販売されているDIYモデルです。価格的にはプロ向けのミドルクラスと変わりませんが、この価格は充電器とバッテリーも含めてセット販売されているため、インパクトドライバー本体の価格は非常に安くなっています。

インパクトドライバーも安価なモーターを使った非常にシンプルな構成になっていて、インパクトの打撃部分もプロ向けよりも安価な材料を使い、最大締め付けトルクも低くなっているのが特徴です。

DIYモデルだと力不足で作業ができるか不安と思う人がいるかもしれませんが、一般的なDIYに使われる2×4材などには問題なく使用できますし、最大締め付けトルクが低いからと言ってDIYができないという事はほとんどありません。

DIYモデルの最大の欠点は、モーターの寿命が買い替え時期となってしまい工具本体の寿命があまり長くないことです。モーター内部のブラシが摩耗しきってしまう頃には、インパクトのハンマやアンビルなども摩耗しきってしまい、すべての部品の交換になってしまうため、かえって修理代が高くなってしまいます。

インパクトドライバの様々な種類

インパクトドライバ


マキタ 充電式インパクトドライバ (青) *TD171DRGX

最も一般的な形状のインパクトドライバです。

インパクトドライバーのもっとも一般的な形で、高い締め付けトルクが特徴です。

本体下部にバッテリーを挿入し人差し指でトリガーを引くことで先端に取り付けたビットが回転します。

側面にフックが付いているモデルが多く、移動時や別の作業時などはベルトにひっかける事で両手をフリーにすることができます。

ソフトインパクト(オイルパルスドライバ)


日立工機 18V コードレス静音インパクトドライバ 充電式 6.0Ahリチウムイオン電池、急速充電器、予備電池、ケース付 WHP18DBL(2LYPK)(L)

本体形状は通常のインパクトドライバーと同じですが、金属ハンマの代わりにオイルユニットが搭載されているのがソフトインパクトドライバーです。

通常のインパクトドライバーは金属ハンマの打撃によって高い締め付け力を生みますが、ソフトインパクトはオイルによる圧力で高い締め付けトルクを発生させています。

オイルによる打撃は動作音が非常に静かという特徴を持つため住宅地や集合住宅のリフォームなどに使われます。

オイルユニットによる打撃は高い打撃力を発生させることができないため、カタログスペック上は最大トルク30N・m~40N・mと通常のインパクトよりも低く表記されています。しかし、オイルによる打撃は打撃力が小さい代わりに打撃時間が長いという特徴を持つため木ネジ締め付け作業に限ればカタログスペックの差ほどは力不足はありません。(ボルトの締め付けは苦手です)

欠点としては通常のインパクトより本体が振られることと、連続作業しすぎると内部のオイルが沸騰して故障すること、価格が高いことです。

アングルインパクト(コーナインパクト)


日立工機 14.4V コードレスコーナインパクトドライバー 充電式 蓄電池・充電器別売り WH14DCL(NN) 本体のみ

狭い場所の締め付けに特化したのがアングルインパクトです。

スイッチ部分はレバー式またはパドル式となっていて、グリップの部分を握るとビットが回転するようになっています。

ヘッド部分の全長が小さいため、車のエンジンルーム整備や太陽光パネルの施設・建築現場の狭い場所でのねじ締めに使われます。

スティックインパクト(ペンインパクト)

最近人気なのがスティックインパクトです。本体サイズが非常に小さく、それでいて締め付けトルクも高すぎないため、電気工事関係の方がよく使うそうです。

このタイプのインパクトは、用途に応じて形状を変化できるため、持ち運びしやすく使いやすいという特徴があります。本体サイズが小さいために専用の7.2Vの小型バッテリーを使用する製品が多いようです。

ドライバードリルとの違い


日立工機 コードレスドライバドリル 36V マルチボルト 充電式 リチウムイオン電池、充電器、予備電池付※蓄電池保証書、純正ケース付 DS36DA(2XP)

同じ回転工具としてドライバードリルがあります、インパクトドライバーとはどこが違うのでしょうか。

ドライバードリルは歯車の作用のみによって大きな回転力を発生させています。インパクトドライバーのような断続的な打撃ではないため、締め付け速度自体は早い一方力が強すぎるため材料が持ってかれたり、逆に体ごと持ってかれてケガをすることもあります。

そのため、締め付け作業時にはクラッチダイヤルを使ってトルク調整で適切な力で締め付けができるよう調整する必要があります。

また、穴あけ作業時は打撃力よりも回転力の方が重要なため、高負荷時に打撃を行うインパクトドライバーよりも純粋な回転力のみのドライバードリルの方が穴あけに適しています。

インパクトレンチとの違い


マキタ(makita) 充電式インパクトレンチ 18V 6Ah バッテリ2本・充電器・ケース付 TW285DRGX

同じような打撃を伴う回転工具にインパクトレンチという電動工具がありますがどこが違うのでしょうか?

まず外観的な違いとして、取り付けられる先端工具が異なるという点があります。

インパクトドライバーは6.35mmの6角ビットを取り付けますが、インパクトレンチはスクエアソケット(12.7mmが多いです)を取り付けて使用します。

内部的な違いとして、打撃部分のメカ部分がボルト打撃用に最適化されているため、耐久性も含めてボルトの締め付け時に最も性能が発揮できます。(ちなみに、インパクトドライバーは木ねじの締め付け時に性能を発揮します)

そのためカタログ上ではインパクトレンチの方がトルクがあるはずなのに、締め付け材料によっては思ったほどパワーが出ないという事があります。(特に柔らかい材料に締め付けているときなどは顕著です)。逆にインパクトドライバーでボルトを締めると過負荷によって内部の金属部品が早期摩耗してしまうこともあります。

インパクトドライバーでもボルト締め付けは可能ですが、頻繁にインパクトドライバーでボルト締め付けを行う場合はインパクトレンチの購入も考えてみてください。

インパクトドライバーの選び方

インパクトドライバーを選ぶ基準として「用途」「スペック」「アフターサポート」の3つがあります。

用途に関しては、日曜大工なのかプロユースなのか、木ネジを締め付けるのかボルトを締め付けるのか等で若干変わってきます。

日曜大工やDIYでの使用であれば家庭用モデルやホームセンターのプライベートブランドなどで十分です。しかし、プロ用途の場合は性能や耐久性が必要になりますので、少し高めのプロ用モデルを選択することになります。

作業についても、木ネジの締め付け作業がほとんどならインパクトドライバーで間違いありませんが、ボルト締め付けを行うことが多い場合はインパクトレンチを検討したほうがいいでしょう。

また、インパクトドライバーのカタログスペックである締め付けトルクのN・mという表記に目が奪われがちですが、この数値はある程度の指標にはなりますがあまり参考になる数値ではありません。

インパクトドライバーの締め付けトルクの表記というものは絶対的な指標があるわけではなく、各社独自の方法で測定しています(取り扱い説明書を見てみると測定条件が微妙に違います)。そして締め付けトルクの測定は各社すべてボルトの締め付け時の測定結果であり、インパクトドライバーが本来得意とする木ネジ締め付けの作業とは大きくかけ離れた測定方法になってしまっています。

数値が大きいほうが確かにパワーはあるのでしょうが、実際にそれが使用者の作業に向いているかどうかはまた別の話です。フィーリングが重要な電動工具ですので、店頭で実際に使わせてもらって使い心地を確認するのがベストです。

メーカーで選ぶ基準に関しては「アフターサポート」が重要です。(特にプロ用途)

電動工具は壊れる道具ということを忘れてはいけません(仕事で使う電動工具は消耗品みたいなもんです)。内部の金属部品は少しずつ消耗していきますし電子回路はある日前触れもなく壊れたりします。すぐ修理対応してくれるか、修理金額はどれくらいになるのか、すぐに見積もりを出してくれるのか等を近所のお店に確認するといいでしょう。

アフターサポートで断トツなのはマキタですが、販売店によっても微妙に変わってくるので注意しましょう。

マキタと日立工機の電動工具の違い

マキタと日立工機の電動工具の違い

国内の大手電動工具メーカにはマキタと日立がありますが、この違いについて販売店の意見やネットの総評、私的見解も含めて考えてみました。

メーカごとの上位モデル(2018年4月時点)

様々な電動工具メーカーから色んな電動工具が販売されていますが、最もメーカー毎の個性が色濃く出ているのは上位モデルのインパクトドライバーだと思います。

最も使われる電動工具である事は間違いないですし、何より一番売れる工具ですからどのメーカーも力を入れて開発しています。

どのメーカも上位モデルのインパクトドライバーには特徴的な独自機能が搭載されていますが、共通した特徴として「高トルク」「最新の高容量電池が付属」「防水」「ブラシレスモーター搭載」が上げられます。

マキタ:TD171D

本体形状の小ささを攻めているメーカーその①  全長117mm, トルク180N・m

TD171Dは本体形状も小さく締め付けトルクも高いバランスの取れた非常に優秀なインパクトドライバーです。また、マキタのリチウムイオンバッテリーはラインナップ数が豊富なため様々な工具への使いまわしができるというメリットもあります(これはインパクトの特徴というよりメーカーの特徴ですが)。

トラブル時のアフターサポートも優秀なのでマキタの工具を買っておけばその後のトラブルに困ることはありません。

プロ向け上位モデルのインパクトの中では性能・使い勝手共にバランスよく、マキタのLi-ion工具ラインナップ数も多いことから、TD171Dを選んでおけばまず後悔することはありません。

日立工機:WH36DA

WH36DAは他のインパクトと一線を画する超高性能インパクトドライバーです全長127mm, トルク180N・m

通常のインパクトハンマは1回転につき2回打撃を行うものですが、新打撃機構トリプルハンマは打撃箇所を従来の2箇所から3箇所に増やすことで、軽負荷時では1回転3打撃での小刻み打撃となりフィーリングとカムアウト軽減を実現、そして高負荷になると1回転1.5打撃となり今までのインパクトよりも力強い締め付けを行うことができます。

また、バッテリー電圧も18Vから36Vに増えたことで重負荷時のモータ発熱も抑えられ、安定した高いトルクの作業を行うことができます。

その結果、WH36DAは打撃性能面においてトップクラスの打撃性能を誇ります。カタログのスペックよりも力があるんじゃないか?と思うほどの性能を持っています。

性能がいいインパクトドライバーがほしい!と考えてる方はWH36DA一択です。

MAX:PJ-ID151R-B2C

本体形状の小ささを攻めているメーカーその② 。2番目に全長が短く全長109mm, トルク165N・m

MAXのインパクトドライバーはユーザーの使い勝手を第一に考えているという印象があります。(MAXインパクトのフィーリング最高です)

正転逆転を容易に切り替えられるPAT.P機能やLEDの調光機能など、他の電動工具メーカーにはない機能が搭載されています。インパクトドライバーの性能面では目立つところがありませんが、ユーザーの実使用環境を第一に考え、水没試験まで行っているメーカーはMAXだけなので防水に関しては高い耐久性を持っています。

このPJ-ID151R-B2Cは他のインパクトと違い「正逆スイッチの動作が異なる」「トリガーでの回転数調整が感圧式」などの若干操作が異なる点があります。ちょっとクセの強いインパクトなので実物確認です。

ちなみに、DIYのイベントでビットメーカーの方にお話を聞いたところMAXのインパクトはビットの差し込み部分の形状を他のメーカーより小さくしていて、ビットのブレを他社よりも小さくしているそうです。その分入りにくいビットもあるそうですが…

使いやすくフィーリングがいいインパクトドライバーがほしい!という方はPJ-ID151R-B2Cを検討してみてはいかがでしょうか。

Panasonic:EZ75A7

本体形状の小ささを攻めているメーカーその③  全長117.8mm, トルク160N・m

2015年までは世界最短全長のインパクトドライバーでした。全長は短いですが実際に手に持ってみると本体後部と横幅が大きく、写真よりも大きく見えます。

カーボン調の本体デザインや逆円錐型のビットフォルダーなど見た目はとてもいいのですが、2017年現在ではトルク160N・mと性能面で若干見劣りしており、Panasonic工具のウリである14.4/18Vバッテリー共用で使えるDual機能も日立工機のWH14DDL2でも同じ機能が採用されているため、特徴的な機能ではなくなってしまいました。

このインパクトはPanasonicのバッテリーを既に持ってる方向けの工具という印象です。取扱店舗も少ないので新規購入するなら他メーカーのインパクトドライバーを買ったほうがよさそうです。

リョービ:BID-10XR


RYOBI リョービ インパクトドライバー BID-10XR パラオグリーンメタリック

2017年3月にRYOBIが全長・トルク共に最強スペックのインパクトを展開してきました。究極を意味するEXTREME(エクストリーム)の名前を冠したこのインパクトドライバは全長106mm, トルク180N・mとなっています。

特徴として影が出来ない3灯式LEDライトの搭載、モータ部分にあるサイドボタンによる片手でのモード切替、そしてRYOBI初となる防じん・防水のIP56規格適合品となっており、他社の上位モデルインパクトとも引けを取らないスペックとなります。

インパクトドライバーとして国内最高峰のスペックを持っていますが、RYOBIは電動工具ラインナップ数が少ないため、インパクトの性能だけでこの機種を選ぶのは厳しい面があるかもしれません。

BOSCH:GDR 18V-ECH

特に可もなく不可もなく、スペック・本体形状ともに特に目立つところなく普通。全長139mm, トルク170N・m

海外メーカーのBOSCHはあまりインパクトドライバーの開発に力を入れてないようです。全長競争やパワー競争に積極的に参加している様子もありません。

特徴としては、本体後部にカラビナフックがついていることと、LEDが2点で点灯するくらいでしょうか。

ちなみに、類似モデルのGDX 18V-ECHは6.35mmの六角ビットと12.7mmスクエアソケット両方取り付けられるのでビス締め・ボルト締め両方多用する方におすすめです。

AC電源で動作するプロ向けインパクトドライバ

今まではリチウムイオンバッテリーで動くインパクトドライバーを紹介してきましたが、もちろんコンセントで動くインパクトドライバーも存在します。

コンセントで動くインパクトドライバーの利点としては「バッテリー切れの心配がない」「バッテリー電圧低下によるトルク低下が起こらない」というメリットがあります。持ち運びや利便性はコードレスほどではありませんが、移動しない作業場やガレージでの締め付け作業なら安定した締め付けを行うことができます。

コンセントで動くインパクトドライバーの殆どはブラシモーターとなっていますが、HiKOKIからはAC電源から使用できるブラシレスモーターインパクトドライバWH12VEが販売されています。

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