ウェアラブル端末を展開するTimekettle(タイムケトル)社は、スマートフォンに挿すだけで翻訳できる多機能スマート翻訳機ZEROを、2020年4月から国内クラウドファンディングサイトMakuakeを通じて販売します。プロジェクトは6月22日まで、早期割引の20%OFFで購入できます。
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スマホをハンディ翻訳機にするスマホアクセサリ「ZERO」
中国深センのTimekettle(タイムケトル)社は、2020年4月からスマホに挿して使用する多機能スマート翻訳機「ZERO」をクラウドファンディングサイトMakuakeを通じて販売します。
ZEROは「スマホに挿して話すだけの簡単さ」「財布に仕舞えるコンパクトさ」「充電不要の便利さ」を特徴に、スマホを翻訳機にする新たなコンセプトを実現するスマート翻訳アクセサリです。
ZEROの特徴「高感度4マイクで高精度な音声認識」
音声翻訳機能そのものはGoogle翻訳を使えばスマホ単体でも翻訳が可能ですが、スマホアクセサリーの翻訳機ZEROを使用するメリットこそ「高精度4マイクによる高精度音声認識」です。
スマホ搭載のマイクを使用すると、音声がうまく聴き取れなかったりマイクを発言者に向けなければいけませんが、ZEROには高精度な4マイク搭載によって、発言者の方向の判別などが可能になり、スマホ単体での音声認識よりも翻訳機能を向上させているのが特徴です。
例えば、発言者が2人いる場合でも双方向から聞き取り・判別できるインタビューモードや、4方向の発言を判別できる会議モードなど、発言者が複数いるシーンなどで非常に効果的なアイテムです。
ZEROはスマホアクセサリーなので充電不要なのも大きなメリットです。本体自体が非常に軽いのも加え、充電を気にする必要もなく、航空機へのリチウムイオン搭載も気にする必要もなくなるため、旅行などに1台あると心強い製品です。
ZEROが搭載する4つの翻訳モード
ZEROには、搭載マイクを活用した4つの翻訳モードを搭載しています。
普通の翻訳会話に使用する翻訳モードの他、発言者を自動で判別する会議モード・インタビューモードなども搭載しており、ビジネスシーンでも活用できる機能を搭載しています。
- 翻訳モード
一般的な翻訳モード。スマホを挟んだ対面の会話をリアルタイムに翻訳できる。言語切り替えや操作なども不要
- 会議モード
4方向の音声を識別しながら、録音&テキスト化する機能です。会議の議事録や打ち合わせのメモなど、発言者の判別を必要とする場合に活用できるモードです。
- インタビューモード
対面2方向の音声を判別しながら、リアルタイムでテキスト化してくれるのがインタビューモードです。
文字起こしによって生成されたテキストは履歴に保存されており、コピーやメールで共有できます。打ち合わせや広義のメモとして。
- テキスト翻訳モード
手打ちによる翻訳にも対応。長文のテキスト翻訳でも活躍できます。40言語に対応
オフライン音声翻訳&テキスト翻訳機能を搭載
ZEROを使用するTimekettleアプリではオフライン翻訳機能も搭載しています。4G/Wifiの通信環境がなくても翻訳が可能で、インターネットの接続ができない通信難地域でも活躍することができます。
2020年4月時点で、iOS端末抜けに日本語⇔中国語、英語⇔中国語 の双方向オフライン音声翻訳が完成しており、今後も順次更新予定。Andorid端末向け、日本語⇔英語などの他言語のオフライン翻訳を実証試験中です。
ZEROを使ってみる
ZEROはType-C版、スマホにはASUS Zenfone6を使用します。
収納カードからZEROを取り出して、スマホの充電端子(Type-Cコネクタ)に差し込めば準備完了です。
翻訳ボタンはなく、周囲の音声を自動で判別して翻訳を実行してくれます。ハンズフリー翻訳をリアルタイムで行ってくれるため使い勝手は非常に良いです。
ただし、発言の区切りは自動で判断してしまうため、長文の読解を苦手な印象。また、音声認識が途切途切れやすい場合もあるため、できるだけはっきりと発言してもらうのがポイントです。
実際の用途では簡単な会話や、案内を受ける場合などの用途がメインになりそうです
ZERO製品仕様
製品名 | ZERO翻訳機 |
製品仕様 | ・iOS Lightning端子 ・Android Type-C端子 |
本体寸法 | 40×17×7.2mm |
収納カードサイズ | 85×55×9mm |
材質 | アルミニウム |
本体重量 | 6.5g |
収納カード含み | 18g |
手軽に使用できる翻訳機、文字起こしの取材ツールとしても
ZEROのクラウドファンディングは6月22日までで、現在は20%OFFの単品応援購入と、25%OFFの2台応援購入で手に入れることができます。
インターネット環境も整備され翻訳機も身近になりましたが、スマホを翻訳機にするアイデアは正にスマホアクセサリーとしては大きなメリットがあります。テザリングによる通信整備やモバイルWifiなども手配しなくてよいので、手軽に使用できる翻訳機と考えれば非常に楽な1台です。
使い勝手の面ではアプリに大きく依存しているため、今後のアップデートにより翻訳精度が大きく改善されれば大きな飛躍を果たす翻訳機になるかもしれません。
また、ビジネスツールとしても非常に有効で、打ち合わせのメモやインタビューの文字起こしの手間を減らすライティングツールとしても使用できるかもしれません。持ち物減らしつつも、高機能な翻訳・録音ツールとして今後のアップデートに期待がかかる一品です。