HOZAN ワイヤストリッパP-977、切断に特化したストリッパ【レビュー】

電子工作を始めて、基板のはんだ付けの次はモータやスピーカーなどの結線作業になります。そんな配線作業時にあると便利なのがワイヤストリッパーですが、HOZANから今までと少し違う小さくて取り回しの良いワイヤストリッパーが発売しました。

新形状のワイヤストリッパー

今までありそうでなかった形状のワイヤストリッパーがHOZANから発売されました。今回紹介するのは新形状のワイヤストリッパー P-977です。

これまでのワイヤストリッパーは、電線のストリップ部が先端に配置されていて、カット部が軸の根元や握り手側についているものが多く電線のカットはあくまでも補助的なものでした。

このP-977はカット部とストリップ部が通常のものと逆になっており、カットに特化したストリッパになっています。

P-977最大の特徴は、カット部分を先端に持ってくることで、ワイヤストリッパーでも電線が切りやすくなっている点です。

密集した電線をカットする場合、これまでの形状のワイヤストリッパーでは先端のストリップ部が邪魔になってしまうため、ニッパーなどを使うのが一般的でした。このP-977では先端にカット部があるため、密集した電線をより分けてカットすることができ、ニッパーを用意する必要がありません。

また、ストリップ部分が握り手側に来たことで力が込めやすく、固い電線でも快適に被覆を剥くことができます。握り手側にストリップがあると使いにくいんじゃ？と考えてしまいますが、ストリップの形状やばねの位置も考慮されており、被覆を剥くのに支障はありません。

ストリッパーはペンチよりも大きい形状のものが多いのですが、このP-977はニッパーくらいの大きさで、本体重量58gと軽くて小さいため取り回しやすいのがポイントです。

今回紹介しているのはAWG細線用のP-977ですが、他にも mmφ / mm2線用のP-970，AWG 中太線用のP-978と3種類がラインナップされています。小さくて取り回しに優れたストリッパーなので、持ち歩く工具を減らしたい・固い被覆を剥くことが多いなどの人にはお勧めです！