今回紹介するのは、米国に本社を持つ世界トップシェアの電動工具メーカーBlack & Deckerが販売する10.8Vの電動工具『GoPak』シリーズだ。
10.8Vで動作するGoPakシリーズバッテリーにはMicroUSB端子が装着されており、USB端子からバッテリー充電が可能になっている。これまでの電動工具のような専用充電器が不要なのが特徴だ。
目次
専用充電器がいらない!USBアダプタで充電できる新バッテリー
電動工具の世界的大手ブランドBlack & Deckerが展開するのは10.8VながらUSB充電に対応した電動工具「GoPak」シリーズだ。
これまでの専用充電器を使った電動工具用バッテリーと違い、バッテリー本体にはMicroUSB端子が装着されており、スマホで使うようなUSB充電器を使って充電できるバッテリーが特徴だ。
モバイルバッテリーとしても使用できるGoPak
GoPakはUSB充電できるだけではなく、他のUSB機器へ充電できるのも特徴だ。
GoPakには通常のUSB端子も装着されており、GoPakからスマホへの充電も可能でモバイルバッテリーとしての使用も可能になっている。
ラインナップは全6種類
GoPakでは全6種類「LEDライト」「グルーガン」「サンダー」「ジグソー」「タッカー」「ドリルドライバー」がラインナップされている。
DIY向けに位置するGoPakシリーズは、本体の値段が非常に安価で、専用充電器も必要としないため電動工具の新規ユーザーとして導入しやすい特徴を持つ。
インパクトドライバがなく、ラインナップが少し乏しい
バッテリーとしては革新的なGoPakシリーズだが、国内の10.8Vシリーズなどと比べるとラインナップ数が少なく、特にインパクトドライバがないのは少し購入を戸惑ってしまうポイントだ。
GoPakシリーズは米国市場でも新製品の展開が無く、今後のラインナップ追加はなさそうなため残念だ。
USB充電は主流となるか、今後のDIY向けに期待大
それまで必須だった専用充電器を不要とするGoPakシリーズは非常に面白いシリーズだ。USB充電の家庭に必ずある充電器を使用するのは様々な面でメリットが大きい。
残念なのは米国市場での新製品などがないことから、今後のGoPakラインナップ追加は難しいかもしれない点だ。だが、USB充電のコンセプトは今後の電動工具市場で1つの主流となるかもしれない。
USB充電で不安となるのは充電速度だ。通常のUSB充電では10W程しか供給できないため、電動工具に使われるバッテリーをフル充電しようとなれば約1時間以上かかってしまう。作業量によっては、充電が間に合わずに作業が止まってしまうことも考えられる。
現在のUSBの給電には最大で100Wまで供給できるUSB PDと呼ばれる規格があり、これを電動用バッテリーとして使用できれば18V, 3Ah容量のバッテリーまでなら30分ほどでの充電が可能となり、十分実用範囲内となるだろう。