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2020年3月8日

全ネジカッターとは?/鉄を切る工具【電動工具解説】

全ネジカッターとは寸切ボルト専用の切断工具です。

全ネジカッターは寸切ボルトしか切断できませんが、静かな切断音と素早い切断速度、切断後の後工程が不要なことから寸切ボルトを使う現場では必須の工具となっています。

鉄を切る道具(1):幅広い用途に使える【ディスクグラインダー】
鉄を切る道具(2):鉄パイプやアングル材を切断するならこれ【高速切断機】
鉄を切る道具(3):切断速度が速く面も焼けない【チップソーカッター】
鉄を切る道具(4):パイプ切断や解体作業に最適【セーバーソー】
鉄を切る道具(5):切断音も切りくずも少ない【バンドソー】
鉄を切る道具(6):板金加工や窓抜きに!【ニブラ】
鉄を切る道具(7):板金切断の専用工具!【シャー】
鉄を切る道具(8):寸切ボルト専用カッター!【全ネジカッター】

全ネジカッターとは?

全ネジカッターとは名前の通り全ネジ(寸切ボルト)専用の切断工具です。寸切ボルトには様々な呼び方がありますが、なぜか全ネジカッターは各社で呼称が統一されています。

全ネジケッターは寸切りボルトを素早く切断することができ、バリが発生しにくいため切断後の後工程が不要という特徴があります。

そのため、寸切ボルトを多用する施工現場では全ネジカッターの存在は欠かせません。

寸切ボルト切断後の後工程とは?

全ネジカッターの利点について切断後の後工程が不要と書きましたが、どういうことか補足します。

金属の切断にはバリが付き物で、グラインダーやセーバソーなどで金属棒を切断するとどうしても切断面にバリが発生してしまいます。寸切ボルトではこのバリが残ってしまうと非常に都合が悪いのです。

さて、ここで寸切ボルトの切断面にバリが残ってしまうとどうなるのでしょうか?

答えは明らかです、ネジ穴にナットが入らず固定できなくなります

施工を簡略化のためにネジ山が必要なのに、ネジ山が使えなくなってしまうのでは意味がありません、そのため寸切ボルトの切断後にはバリを除去するバリ取り工程が必要になるのです。

バリ取りは通常ならグラインダーや棒ヤスリを使ます。小さなバリならペンチで取ることもできますが、専用のバリ取り工具を使うのが最も効率的です。特に日立工機の全ネジ用トリマは小さいながらもバリをしっかり取ってくれるので非常に便利です。

寸切ボルトとは?


ハイロジック ユニクロ寸切ボルト F-113 3/8X285

寸切ボルトとはネジだけ切られた頭の無いボルトの事を指します。

呼び方は様々あるようで「寸切」「ズンギリ」「長ネジ」「全ネジ」「スタッド」などと呼ばれています。

寸切ボルトは長いもので3mくらいのものも販売されています。そのため、長い寸切ボルトを買ってきて用途に応じて切断して使うのが一般的です。

頭のないボルトなんて何に使うの?と思う方もいるかもしれませんが、これがまた色んなところで使われています。たとえば

  • 電気工事に使う蛍光灯やケーブルラックのつり下げ(ビックカメラとかで見かけます)
  • スラブに埋め込んで吊り天井の施工
  • コンクリートのアンカーとして使用

などなど、人目につかない所で重宝される鋼材です。

全ネジカッターの構造

全ネジカッターの切断原理はハサミと同じ剪断です。刃にはネジ山と同じネジ溝が掘られており、これが寸切ボルトのネジ山と噛み合う事で安定した状態での切断ができます。

通常、刃は2枚あり、1枚が固定刃、もう1枚が可動刃となっています。固定刃で寸切ボルトが動かないように固定し、可動刃で千切るようにように挟み込むことで切断します。

研磨や切削での切断と違い、切り屑や火花が飛ぶことはありません。切断時間も2~3秒で済むので素早い施工を行うことができます。

おすすめの全ネジカッター

Panasonic EZ45A9


パナソニック 全ネジカッター デュアルシリーズ (14.4V/18V両対応) 18V大容量5.0Ah電池パック付き 20mm対応品 ブラック EZ45A8LJ2G-B

全ネジカッターの中で最もおすすめなのが、Panasoni製の全ネジカッターです。Panasonicの全ネジカッターは各社の中で唯一斜めカットを採用しているため、バリが出にくいのが特徴です。

特に電気設備向けの資材も扱っているPanasonicは、自社製品の施工方法に合わせた全ネジカッターを販売しているため、事実上の業界スタンダード製品となっています。

一応持っておこう 全ネジトリマー


HiKOKI(ハイコーキ) 旧日立工機 全ねじカッター用トリマW3/8 ステンレス・軟鋼用 バリ取り用 0030-8567

「全ネジカッターはバリが出にくい」と謳っていますが、なんだかんだ言ってバリ取りが必要な場合もあります。

替え刃がへたってきたりすると全ネジカッターと言えどもバリが発生してしまいます、その場合はバリ取りが必要になるので、全ネジ切断作業時にはトリマーを準備しておいた方がいいです。

日立工機の全ネジカッタ用トリマはダイスが仕込まれているため確実にネジ山を補正することができます。サイズも小さいので一個腰袋に入れておくとなにかと便利です。

寸切ボルト切断豆知識

  • 市販されているボルト毎に微妙に材質が異なるためか、バリが出やすい寸切ボルトもあったりします。
  • 替え刃は高いので、束ねて切れるのであれば高速切断機バンドソーを使いましょう。(トリマは必須ですが)
  • ステンレスの寸切ボルトはねばるのでどうしてもバリがでます。

全ネジカッタまとめ

適切な材料ボルトのみ
適切な形状ユニクロボルト・ステンレスボルト
適さない形状ボルトを除く全て
利点寸切りボルトの切断ならこれ一択
欠点汎用性なし
総合評価(最大★5)★☆☆☆☆(寸切ボルト専用)

鉄を切る道具(1):幅広い用途に使える【ディスクグラインダー】
鉄を切る道具(2):鉄パイプやアングル材を切断するならこれ【高速切断機】
鉄を切る道具(3):切断速度が速く面も焼けない【チップソーカッター】
鉄を切る道具(4):パイプ切断や解体作業に最適【セーバーソー】
鉄を切る道具(5):切断音も切りくずも少ない【バンドソー】
鉄を切る道具(6):板金加工や窓抜きに!【ニブラ】
鉄を切る道具(7):板金切断の専用工具!【シャー】
鉄を切る道具(8):寸切ボルト専用カッター!【全ネジカッター】

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