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第59回 DIY HOMECENTER SHOW 2023 イベントレポート、EARTH MANや白光の新製品展示

第59回 DIY HOMECENTER SHOW 2023 イベントレポート、EARTH MANや白光の新製品展示

第59回 DIY HOMECENTER SHOW 2023

第59回 DIY HOMECENTER SHOW 2023(主催:日本DIY・ホームセンター協会)が、幕張メッセ(会場:千葉県美浜区 2023年5月25日~27日) で開催されました。

今回のイベントレポートでは、道具・工具ブースを中心に新製品情報を解説します。

マキタ株式会社

国内電動工具市場でトップシェアを持つマキタのブース展示です。展示は園芸機器やアウトドア向けの製品が中心であり、作業工具類は比較的控えめな印象がありました。

ここ数年イベントではイベント時に未発表の新製品を展示していたのですが、今年のDIY HOMECENTER SHOWの展示はありませんでした。この辺りはブース規模の縮小や工機HD、ケルヒャーといった主要な電動工具メーカーが出店見合わせた色々な事情と重なる部分があるのかもしれません。

ちなみに、ここ最近のマキタ珍新製品の目玉には40Vmaxの電動アシスト自転車 BY001Gもあったはずなのですが、市場在庫がなくなっている影響なのか展示品はありませんでした。

高儀:SHARE LINK 充電式噴霧器

高儀ブースでは、発売予定の充電式広範囲噴霧器を紹介していました。

肥料から薬剤の噴霧が可能な仕様を備えており、家庭菜園から農業、畜産向けなど幅広い作業に対応しているのが特徴です。静電気機能も搭載しているので、葉っぱの裏まで薬剤を付着させることも可能です。発売時期は2023年春発売予定です。

ブース全体としては、18V充電式シリーズ SHARE LINKを全面的に押し出しており、製品ラインアップの豊富さや家庭向け製品もある点を積極的にアピールしていました。

白光:新型はんだごて FX 600D

はんだ付け周辺装置を開発する白光株式会社は、新型のはんだごて FX-600Dを展示していました。

FX-600Dは、デジタル温調方式のはんだごてです。現行のFX-600のアナログボリューム方式に対して、LCDパネルによる温度表示機能とダイヤル操作部で設定温度を調整できる機能を備えたシンプルでわかりやすい操作が特徴です。

発売時期は2024年2月ごろを予定しており、販売価格は未定だそうです。ちなみに内部部品の変更によって本体重量が若干軽くなっているとのことでした

本体表面のシボ加工がFX-600と異なるが、参考展示品のため実製品とは異なるらしい。量産品ではFX-600と同じ質感になるとのこと

矢崎株式会社:ロックジョイント(仮称)

矢崎化工株式会社は、改善素材イレクターの新しい接続方式となるロックジョイントの展示を行っていました。

このロックジョイントは、低価格プラスチックジョイントと組み合わせるタイプのジョイントアダプタです。通常、プラスチックジョイントは専用のイレクター接着液で固定する方式なのですが、このロックジョイントは接着剤を用いずに固定できるので、プラスチックジョイントの取り外しや分解ができるようになります。

特徴としては、メタルジョイントより安く、工具不要で組立分解ができるようになる点だそうです。

ロックジョイントをあらかじめイレクターパイプに差し込んでおく
ロックジョイントを差し込んだイレクターパイプにプラスチックジョイントを差し込んで、ジョイントを回転させると固定されて抜けなくなる
実際にロックジョイントを使用した台などの製作例。

また矢崎ブース中では、シボ付きφ28mm新パイプの試作品なども展示していました。イレクターパイプは現場用の資材として使いやすい一方で、一般家庭向けには馴染まないと思っていたので、こういう表面加工を施したパイプならインテリアとして普及が進みそうです。

グローバルソー:軽天専用チップソーカッター

株式会社モトユキのグローバルソーブースでは、軽天専用チップソー HKTシリーズを展示していました。

この軽天専用チップソーは、チップのマイナスすくい角と薄刃設計、最適歯数によって軽天切断に特化したチップソーです。弾きが起こりにくい最適刃形状なので、薄くて柔らかい材料の切断作業に適しているのが特徴です。

工具分野で全体的に落ち着いた印象の2023年イベント

今年の印象として、来場者が昨年比2倍以上に増えて全体的に活発だった一方で、道具工具ブースとしては主要なメーカーが出展を見送っており、市場の移り変わりを感じる展示会でした。

2023年の今年は、工機HD、京セラといったDIY層へのアピールや商材を持っているはずのプロ向け電動工具メーカーが出展を見合わせており、さらにケルヒャーやベッセルと言った定番メーカーも出展していませんでした。その一方で、高儀や藤原産業などのDIY層への馴染みが深いメーカーはこれまで通りの展示を続けており、展示会に対する考え方の違いのようなものが出てきているのかもしれません。

その一方で、コロナ情勢が一旦落ち着いたこともあってか、海外出展の解禁によって海外メーカや商社のブース面積が拡大しており、イベント全体の20%ほどの面積を占めていました。工具類などの製品は共通化によってメーカごとの差異が生まれにくい製品であり、中国設計の製品も年々品質が向上しているため、価格的な側面として日本勢が押されつつある面もあります。

次回は、DIY HOMECENTER SHOWに出展していた中国メーカの充電式電動工具ブランド動向を解説します。

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