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2021年3月12日

なぜ電動草刈機が選ばれるのか?今までの草刈機との違いを徹底解説!

なぜ電動草刈機が選ばれるのか?今までの草刈機との違いを徹底解説!

電動草刈機とは?エンジン草刈機との違い

電動草刈機とは、電気で動くモーターでチップソーを回転させて草を刈る園芸工具の事です。メーカーによっては刈払機とも言ったりします。

電動の草刈機はエンジンで動く草刈機と違い、非常に騒音が小さく、軽量なので疲労も少なく女性の方でも快適に作業を行うことができます。

騒音が小さく振動が少ない使いやすい草刈機

電動草刈機を既に持っている方のほとんどが、この騒音の小ささを理由に電動草刈機を選んでいるのだと思います。

エンジン草刈機は動力にエンジンを使用しているため、どうしてもエンジン音や振動などの非常に大きい騒音が発生してしまいます。朝寝ていたら草刈機の騒音で起こされたーなんて人も多いと思います。

電動草刈機の場合はモーターで駆動しているため、エンジン草刈機とは比較にならないほど騒音が小さく、昼間の閑静な住宅地でも使用することが出来ます。

作業を始めるのが非常に簡単

電動草刈機は電気とモーターで動作するため、下準備等なしにすぐ使用することができます。勿論、ガソリンエンジンのようにエンジンを始動させるチョークの操作などが必要ありません。エンジン草刈機を使用している方の中には、何度もリコイルスタータを引いてもエンジンが始動しない!と言う経験をした方も多いはずです。

電動式ではコンセントに差し込んだりバッテリーを装着してスイッチを押すだけで直ぐに使用することが出来るので、エンジン草刈機とは比べ物にならないくらい簡単に作業を開始することができます。

下では電動草刈機の利点について説明していきます。

保管が簡単でメンテナンスが少なくて済む

電動草刈機で見逃されがちな利点がメンテナンスのし易さです。

エンジン草刈機は、動力にエンジンを使用しているためメンテナンスや保管方法に気を付けなければ、すぐ調子が悪くなってしまう工具でもあります。

例を挙げるなら、日の当たる所に置くと部品が劣化したり、ガソリンを抜かずに年を越すと始動しなくなってしまったりと、エンジン工具は常に保管方法に気を付けなければなりません。普段使いのメンテナンスでも、2サイクル用の混合燃料を作ったり、古くなった燃料をタンクに残すとエンストの原因になったりと、とにかくエンジン式は手間がかかるのです。

一方、電動草刈機で行う普段のメンテナンスと言えば、刃の交換バッテリーの充電くらいしかありません。

電動草刈機はコード付とコードレスタイプの2種類

電動草刈機は、コンセントで動作するコード付のものとバッテリーで動くコードレスのものの2種類が販売されています。現在主流なのはコードレスタイプで、エンジン草刈機と同じ形状のものが多く、草刈機を使ったことがあれば同じ使用感で使い始めることが出来ます。

それぞれの電源の違いについて説明すると、コード式の特徴は電源残量を気にしなくて良い、電源を確保しないと使えない、コードレスと比べると安価、ナイロンコード専用機が多い、などです。

コードレスの利点は、電源がない場所でも使える、エンジン草刈機とアクセサリが共通、全体的に高価、などです。

一番おすすめなのはマキタの電動草刈機

電動の園芸工具はマキタHiKOKIなど電動工具各社をはじめ、ホームセンターのプライベートブランドなど様々なメーカーから発売されていますが、園芸工具を取り扱うメーカーの中で今、最もおすすめなのがマキタの草刈機です。

ゼロエミッションのフレーズを掲げるマキタは、園芸工具の電動化に力を入れており、そのフラッグシップともいえる草刈機はブラシレスモーター搭載、防水規格APT対応、他社にはないキックバック検知機能やカラミトリ逆回転など、電動草刈機として最高の性能を有しています。

また、マキタの草刈機で使えるバッテリーは他の園芸工具にも使いまわすことができ、勿論、電動工具への使いまわしも対応しているため、最もラインナップの多い18Vの電動工具であれば217モデルの電動工具を使用することができます。

また、マキタはアフターサポートが優秀で、修理を受け付けてくれる営業所の数や修理対応の早さなどが評価されており、万が一のトラブル時にも安心して対応してもらえます。

電動草刈機が適さない用途

電動草刈機はエンジン草刈機と比較するとまだまだ性能で不足しておる部分も多く、エンジン草刈機で行っていた作業を完全に置き換えることはできません。

特に、電動草刈機で目立つのが作業時間の短さパワー不足です。エンジンの場合は1リットルの混合燃料で数時間稼働させることが出来ますが、バッテリーではどんなに大容量のバッテリーでも1時間ほどが限界です。

また、パワーについても同様で、一番パワーのある36Vで動作する草刈機でも、エンジン草刈機では標準クラス25ccエンジン相当の出力しかありません。特に、固いイネ科の植物や密集地などでは32cc以上の排気量が必要になってくるため、これらの作業に電動草刈機を使うのは適切ではありません。

電動草刈機は、庭や小さい畑の小さい雑草の草刈に適しており、田んぼなどの広大な土地や河川敷など業務用途で使用する場合はエンジン草刈機を使用するのが最適です。

 電動草刈機まとめ

エンジン草刈機を普段使う方にとっては電動草刈機はおもちゃ同然に思えるかもしれませんが、以前、エンジン草刈機のメーカーの営業様と会話をした中では「電動草刈機もバカにできない」と言っているくらい電動草刈機は使いやすくなってきています。

特に、ホームセンター向けである家庭向け低排気量のエンジン草刈機などは、置き換えられる水準まで達しているレベルであり、電動草刈機はより一層普及していくものと考えられます。

勿論、全てのエンジン草刈機を電動草刈機に置き換えられるものではありませんが、電動草刈機は振動騒音などエンジン草刈機にはない利点が揃っています。特に、数あるメーカーで扱っている電動草刈機の中でも、マキタの園芸工具はバッテリーを使いまわすことで様々な工具を使うことができ、バッテリー1セットさえ揃えてしまえばチェーンソーや運搬車など、様々な作業を電動化させることが出来ます。

生垣や芝生など手入れが面倒で放置気味になってしまった方は、電動の園芸工具を検討してみるのはいかがでしょうか。

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