電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス株式会社(東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からコードレス刈払機 CG18DAを2022年2月24日(木)より全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。
目次
HiKOKI コードレス刈払機 CG18DA
電動工具ブランド HiKOKIを展開する工機ホールディングス株式会社は、2022年2月24日(木)よりコードレス刈払機 CG18DAを発売します。
CG18DAは、製品バランスの向上と軽量化により操作性が向上した18V コードレス刈払機です。モーターを後方に配置する「モーター後方配置構造」により重心バランスが良く、エンジン刈払機に近い操作感を実現しています。
製品仕様は両手ハンドル仕様とループハンドル仕様の(L)の2仕様で展開し、販売仕様は充電器・バッテリーが付属する(JC)仕様と本体のみの(NN)仕様で販売します。
- CG18DA(JC) 両手ハンドル型充電器UC18YSL3・バッテリーBSL1850C付属 希望小売価格41,700円(税抜)
- CG18DA(NN) 両手ハンドル型 本体のみ 希望小売価格27,700円(税抜)
- CG18DA(L)(JC) ループハンドル型 充電器UC18YSL3・バッテリーBSL1850C付属 希望小売価格41,700円(税抜)
- CG18DA(L)(NN) ループハンドル型 本体のみ 希望小売価格27,700円(税抜)
製品仕様 (従来18Vモデル/36Vマルチボルトモデル比較)
製品名 | CG18DA | CG18DSCL | CG36DB |
---|---|---|---|
外観 | |||
モータ | ブラシモータ | ブラシディスクモータ | ブラシモータ |
バッテリー仕様 | 18V | 18V | 36V |
ハンドル仕様 | 両手/ループ(L) | 両手 | 両手/ループ(L) |
伸縮シャフト | × | 〇 | × |
回転数 | 4,300~5,600min-1 | 3,500~5,000min-1 | 3,500~5,900min-1 |
重量 | 3.6kg/3.4kg(L) | 4.6kg | 4.1kg/3.9kg(L) |
寸法 | 1,800×403×620mm | 伸長:1,860×420×620mm 短縮:1,300×420×620mm |
1,800×403×620mm |
本体価格 | 27,700円(税別) | 45,300円(税別) | 41,600円(税別) |
販売年月 | 2022年3月 | 2012年8月 | 2021年3月 |
CG18DAの特徴
「低価格な充電式刈払機」
CG18DAは、18Vモデルの充電式刈払機として旧日立工機 CG18DSCL(2012年発売)から数えて、約10年ぶりとなる完全モデルチェンジの製品です。
基本的なベースは2021年3月に発売したマルチボルト36VのCG36DBをベースとしており、製品仕様・価格的には廉価版の位置づけになる製品です。
本体価格も従来モデル CG18DSCLや36Vモデル CG36DB比で約3~4割値引きされた価格設定になっており、HiKOKIのこれまでのコードレス刈払機よりも購入しやすい価格帯で販売されます。
マキタ 18V充電式草刈機との違い
他社メーカーの競合モデルはマキタ18V充電式 MUR190UDシリーズです。
性能的にはCG18DAとほぼ同等の仕様を備えた製品です。モーター構造的にはブラシモーターとブラシレスモータで違いはありますが、その違いが最も現れているのは重量と価格であり、実際の使い勝手についてほとんど差は無いと推測されます。
価格で考えれば今回のCG18DAの方が優位ではありますが、市場での実販売価格にほとんど差は無いと予想されます。連続稼働時間的な面ではブラシレスモータを積んだMUR190UDの方が優位であり、バッテリーシリーズのラインナップ数も考慮するのであれば、よほどのこだわりが無ければマキタMUR190UDシリーズを選ぶのが無難と言えるでしょう。
製品名 | CG18DA | MUR190UD |
---|---|---|
外観 | ||
刈刃外径 | 230mm | 230mm |
モータ | ブラシモータ | ブラシレスモータ |
バッテリー仕様 | 18V | 18V |
ハンドル仕様 | 両手/ループ(L) | 両手/ループ/2グリップ |
シャフト分割 | × | MUR191UDシリーズ |
回転数 | 4,300~5,600min-1 | 3,500~6,000min-1 |
重量 | 3.6kg | 3.2kg |
寸法 | 1,800×403×620mm | 1,836×635×471mm |
本体価格 | 27,700円(税別) | 29,000円(税別) |
販売年月 | 2022年3月 | 2020年3月 |
36Vモデルとの差別化は理解するものの
今回のCG18DAは、HiKOKIが抱える製品シリーズそのものを考えると少し微妙な立ち位置の製品です。
価格設定的には好印象な製品ではあるものの、36Vモデルと製造原価が大きく変わらないであろう製品を18V低価格化してまで無理に投入する必要もないのでは、と考えてしまう製品です。
マルチボルト36VモデルのCG36DB比較では価格的に僅かに優位ではあるものの、マキタ MUR190UDシリーズとの比較では本体価格で大きな価格優位性があるわけではなく、マルチボルト互換性の優位性を切っているHiKOKI 18V製品をわざわざ選ぶ利点があるかは少し微妙です。
既存のHiKOKI 18Vユーザーの方にはおすすめな製品ですが、大半のHiKOKIユーザーはマルチボルトバッテリーに移行しており、実販売価格や性能の面でCG36DB(NN)を選ぶのが無難です。また電動工具製品新規ユーザーの方にとっても、マキタ18Vシリーズの方が製品ラインナップで使いやすいシリーズと言えます。
ちなみに、本記事執筆中にマキタからバリューモデルの充電式草刈機 MUR194Dが販売が告知されています。希望本体価格は13,200円(税別)、実勢価格は1万円以下で販売が予想される超低価格製品となる予定なので、充電式新規ユーザーで家庭での使用を検討している方はマキタの新型の販売が進むのを少し待った方が良さそうです。
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