
電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からコードレス刈払機 CG36DC(DLN) を2025年夏より全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。分割形のコードレス刈払機のループハンドル仕様で3種類のアタッチメントに対応する。希望小売価格は52,300円(税抜)
目次
HiKOKI コードレス刈払機 CG36DC(DLN)
電動工具ブランド HiKOKI (ハイコーキ)を展開する工機ホールディングス株式会社は、コードレス刈払機 CG36DC(DLN)を発売します。

CG36DC(DLN) は、2023年2月に発売した分割型コードレス刈払機のループハンドルモデルです。
HiKOKI初のループハンドルの分割型コードレス刈払機で、マルチボルトバッテリーによる36V動作に対応しており、同時発売の草刈作業用の刈払機アタッチメント、農作業用のカルチベータアタッチメント、清掃作業用のパワーブラシアタッチメントの3種の作業に対応します。
販売仕様は、本体のみのCD36DC(DLN)で販売します。

- CD36DC(DLN) 本体のみ 希望小売価格52,300円(税抜)
製品仕様
製品名 | CG36DC(DLN) |
---|---|
外観 | ![]() |
ハンドル仕様 | ループハンドル |
排気量 | – |
回転数 | エコ:4,400 min-1 オート:6,900 min-1 パワー:8,700 min-1 |
バッテリ | マルチボルト |
本体寸法 | 1,060×227×193mm |
重量 | 3.8kg |
本体価格 | 52,300円 |
販売年月 | 2025年 |
製品の特徴
「HiKOKI分割型コードレス刈払機のループハンドルモデル」

CG36DC(DLN) は、マルチボルトバッテリ36V動作の分割型コードレス刈払機のループハンドルモデルです。
2023年2月に発売した分割型コードレス刈払機のCG36DC(D)をループハンドル仕様にしたモデルで、基本的なスペックはCG36DC(D)と同じ仕様となっています。
CG36DC(DLN)はモータ部のみの販売となり、別途アタッチメントの購入が必要です。
同時発売3種類のアタッチメント

CG36DC(DLN) と同時発売で、草刈作業用の刈払機アタッチメント、農作業用のカルチベータアタッチメント、清掃作業用のパワーブラシアタッチメントの3種を展開しています。
マキタ 充電式スプリット草刈機 MUX01Gとの違い
今回のアタッチメントを付け替えられるコードレス刈払機としては、マキタ 充電式スプリット草刈機 MUX01Gが競合モデルとなります。

モータ部の仕様としては、本体重量やモータ出力、対応バッテリーを考慮するとマキタMUX01Gの方が出力性能に優れているものと考えられます。
最も異なるのは対応アタッチメント数の違いとなり、マキタ充電式スプリットシリーズが2025年時点で16種に対してHiKOKI 分割軸コードレス刈払機は3種類であり汎用性としては劣ってしまいます。
今回の製品の特長とするべきは、製品本体よりもむしろアタッチメントの法であり、カルチベータアタッチメントとパワーブラシアタッチメントに関しては、マキタの同じ種類のアタッチメントの半額以下で販売されています。
そういう意味で、作業の多様性よりもカルチベータアタッチメントによる耕運機とパワーブラシによる清掃作業に絞ればコストパフォーマンスに優れた製品と言えます。
製品名 | CG36DC(DLN) | MUX01G |
---|---|---|
外観 | ![]() |
![]() |
ハンドル仕様 | ループハンドル | ループハンドル |
対応アタッチメント | 3種 | 16種 |
排気量 | – | エンジン式30mL相当 |
回転数 | エコ:4,400 min-1 オート:6,900 min-1 パワー:8,700 min-1 |
低速:5,700 min-1 中速:8,200 min-1 高速:9,700 min-1 |
バッテリ | マルチボルト | 40Vmax |
防水 | × | IPX4 |
本体寸法 | 1,060×227×193mm | 1,001×225×209mm |
重量 | 3.8kg | 4.4kg |
本体価格 | 52,300円(税別) | 52,300円(税別) |
販売年月 | 2025年 | 2020年11月 |
カルチベータとパワーブラシのアタッチメントの安さは必見
CG36DC(DLN)の特徴は、製品そのものよりもカルチベータアタッチメントとパワーブラシの価格の安さが本命の製品です。
CG36DC(DLN)の製品仕様としては、マキタ充電式スプリット草刈機のスペックと比較すると価格相応なので、本製品を検討するユーザーは、カルチベータまたはパワーブラシの安さとHiKOKIマルチボルトバッテリーのコストパフォーマンスに魅力を感じるユーザーが中心になると想定されます。
アタッチメント展開に関しては、ナイロンコードやグラウンドトリマ、ヘッジトリマ、ポールソーなどを展開しても良さそうなものですが、今回のカルチベータとパワーブラシは正直かなり渋いチョイスだと思っています。普通に考えれば今後、他のアタッチメントも展開しそうなものですが、昨今のHiKOKIの製品開発ペースの低下やアタッチメント追加予定のアナウンスが無いことを考慮すれば、刈払機、耕運機、パワーブラシのみの製品と割り切った方が良いかもしれません。
CG36DC(DLN)の数が出さえすればアタッチメントの拡充を行うと思いますが、正直なところ、HiKOKI マルチクルーザーのシリーズ拡充が未だに行われていない実例を考慮すれば、HiKOKIはシリーズ拡充によって売上をテコ入れする方針を取ることはないと想定しています。
ちなみに、今回のような刈払機をベースとしたアタッチメントで付け替えられる製品は、実は色々な電動工具メーカーや園芸機器メーカー各社が展開を行っているのですが、日本では主にマキタのみが取り扱っている製品です。これには色々な背景があるようで、マキタ以外のメーカー各社が積極的に販売を行わない理由はさまざまなのですが、基本的には日本市場ではあまり売れない製品であることが原因のようです。
そういう意味では、欧州市場やMetabo HPTの北米市場などで本製品を積極的に展開し、海外市場でCG36DC(D)やCG36DC(DL)が数多く売れてさえいれば、今後のアタッチメント拡充の期待もあるかもしれません。
まとめ

HiKOKI コードレス刈払機 CG36DC(DLN)
VOLTECHNO製品評価 (4 / 5)
ループハンドルの分割型コードレス刈払機
- HiKOKI初のループハンドル分割型
- カルチベータとパワーブラシのアタッチメントが安い
- 3種しかアタッチメントが無い
よく比較される工具

2020年11月発売

2020年11月発売