電動工具ブランドHiKOKIを展開する工機ホールディングス株式会社は、2020年8月に18V/10.8Vバッテリーに対応するセーバソー CR18DA/CR12DAの2機種を発売します。ツールレスブレード交換構造を搭載し、セーバソーブレードとジグソーブレードの2種類のブレードに対応。手ノコの感覚で使える片手セーバソーで、重量バランス設計による疲れにくさが特徴です。
目次
HiKOKI コードレスセーバソー CR18DA/CR12DA
電動工具ブランド HiKOKIを展開する工機ホールディングス株式会社は、2020年8月にコードレスセーバソー 18V対応のCR18DAと10.8Vスライド対応のCR12DAの2機種を発売します。CR18DAの希望小売価格は20,500円(税抜)。
HiKOKIが展開してきたこれまでのコードレスセーバソーは高出力・高性能な製品中心でしたが、今回展開するセーバソーは片手ハンディタイプの小型軽量セーバソーです。手ノコ感覚で使える手軽なセーバソーとして疲れにくいバランス設計・ツールレスブレード交換機能・ジグソーブレード対応が特徴です。
販売仕様はバッテリー付き仕様と本体のみ仕様で2仕様で展開します。
- CR18DA(XP):マルチボルト蓄電池(BSL36A18)・急速充電器UC18YDL2・ケース付属
- CR18DA(NN):本体のみ
- CR12DA(LS):リチウムイオン蓄電池(BSL1240M)・急速充電器UC12SL・ケース付属
- CR12DA(NN):本体のみ
製品仕様(HiKOKI CR18DBL比較)
製品名 | HiKOKI CR18DA | HiKOKI CR18DBL |
外観 | ||
特徴 | 軽量片手モデル | 切断スピード重視モデル |
能力 | 軟鋼パイプ:φ50mm 木材:厚50mm 軟鋼板:12mm |
軟鋼パイプ:φ130mm 木材:厚120mm 軟鋼板:19mm |
ストローク数 | 0~3,200min-1 | 0~2,500min-1 |
ストローク量 | 13mm | 32mm |
モーター | 直流ブラシモーター | 直流ブラシレスモーター |
1充電作業量 | 木材2×4材:120カット 鉄パイプ(φ19.1×T1.2):260カット |
木材(2×10材):95カット 鉄パイプ(φ48.6×T3.5):260カット |
寸法 | 350×170×84mm | 435×230×83mm |
重量(蓄電池含) | 1.9kg | 3.3kg |
定価 | 20,500円(NN仕様) | 36,000円(NN仕様) |
他社品比較(マキタ JR104D比較)
※優位点は太字
製品名 | HiKOKI CR18DA | マキタ JR104D |
外観 | ||
能力 | 軟鋼パイプ:φ50mm 木材:厚50mm 軟鋼板:12mm |
軟鋼パイプ:φ50mm 木材:厚50mm |
ストローク数 | 0~3,200min-1 | 0~3,300min-1 |
ストローク量 | 13mm | |
モーター | 直流ブラシモーター | |
1充電作業量 | 木材2×4材:60カット 鉄パイプ(φ19.1×T1.2):100カット |
木材2×4材:30カット |
寸法 | 335×158×74mm | 376×186×66mm |
重量(蓄電池含) | 1.9kg | 1.3kg |
定価 | 15,200円(NN仕様) | 14,200円(DZ仕様) |
製品の特徴「手ノコ感覚で使える片手セーバソー」
コードレスセーバソーCR18DA/CR12DAは、片手で使用できるハンディタイプのセーバソーです。取り回しを重視したモデルで、内装のリフォーム工事や設備工事などの軽作業で活躍するプロ向けのセーバソーです。
本体全長はCR18DAで350mm、CR12DAで335mmと取り回しに優れる小型設計。重心を手元に寄せることで疲れにくいバランス設計を実現しています。
ツールレスでブレード交換、ジグソーブレードにも対応
ツールレスでブレード交換。スパナやドライバーも不要、回して差すだけの簡単交換。ブレード上下どちらでも装着できる取り付け構造で、アタッチメント不要でジグソーブレードの装着にも対応します。
その他の特徴
- ツールレスブレード調整
ベースの前後調整もツールレス。本体前方のベースロックボタンを解除すればブレード有効長もワンタッチで調整
- LEDライト内蔵
LEDライトを搭載。暗い現場の作業や夜間の切断作業に活躍
内装・設備ユーザー待望の軽量セーバソー、DIYでも活躍
今回のセーバソーは、HiKOKIユーザー待望の軽量ハンディセーバソーです。マルチボルトシリーズの展開以降、高出力・重量級の製品を中心に展開してきたHiKOKIですが、軽量製品で取り回しに優れる製品の展開により、内装大工や設備ユーザーにとって有力な製品になるでしょう。
スライド10.8VモデルCR12DAは本体価格も安く、ここ最近ではマルチツールCV12DAの販売も開始されHiKOKIスライド10.8Vシリーズの拡充も始まった気配もあり、本格DIY~軽作業プロユーザーの製品として十分選択肢に入る製品です。
特筆すべきは全長サイズで、国内従来メーカー品が得意としていた折り畳みor細長形状から、350mm以下の小型軽量モデルにしたのも大きなポイントです。
ちなみに、こういう製品はHiKOKIらしくない製品なので少し調べてみたら、工機HDの子会社 独metabo社から同じようなするレシプロソーが販売されていました。今回のセーバーソーは海外工具メーカーが開発した製品を日本向けにローカライズした製品のようです。