北米地域でMetabo HPTブランドを展開する工機ホールディングスは、2022年夏頃にCordless Air Compressor EC36DAを発売した。マルチボルトバッテリー36Vで動作し最高圧力0.9MPaと7.6Lのタンクを備え、釘打ち機やタイヤ空気入れの作業に対応する。日本地域での販売は未定。
記事内で紹介する製品は海外地域の情報を元に構成しております。工機ホールディングス株式会社・工機ホールディングス ジャパン株式会社及びHiKOKI取扱店へのお問い合わせはお控えください。
目次
HiKOKI Cordless Air Compressor EC36DA
Metabo HPTは、2022年夏頃に公式ページ上でHiKOKI Cordless Air Compressor EC36DAを発売しました。
EC36DAは、マルチボルトバッテリーで動作するコードレスコンプレッサーです。36Vで動作する圧縮機を備え、7.6Lのタンクと最大圧力0.93MPaの圧縮エアで釘打ち機やタイヤの空気入れなどの作業に対応します。
販売価格は北米地域で本体価格$299で販売中。取扱い地域に関しては北米・ニュージーランドなどの一部地域に限られており、日本地域での発売予定はありません。
製品仕様
製品名 | EC36DA |
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外観 | |
タンク容量 | 2gal (7.6L) |
最大圧力 | 135psi (0.93MPa) |
動作電圧 | 36V |
重量 | 27.3lbs (12.4kg) |
寸法 | – |
本体価格 | 25,500円(税別) |
販売年月 | 2022年頃 |
製品の特徴
「マルチボルトバッテリー対応のコードレスコンプ」
EC36DAは、マルチボルトバッテリーで動作するコードレスコンプレッサーです。
マルチボルト36Vで動作し、常圧に相当する最大0.9MPaの圧縮機と7.6Lのタンクを搭載しているので、常圧エアの釘打ち機や大型タイヤの空気入れ作業に対応できる仕様を備えています。
日本で発売されることは無い製品、国内はアシストコンプに期待
先日紹介したMakita 40Vmax AS001Gでも軽く触れていますが、 残念ながらエア釘打ち機を取り扱うメーカーによるコードレスコンプレッサーは銃刀法に抵触する可能性が高いため、日本市場での発売は限りなく低いものと考えています。
また製品仕様的にも0.93MPaの常圧仕様・加えて7.6Lタンクの仕様ではエア釘打ち機を十分に稼働させられるものではなく、実質的にタッカーやピンネイラを動かすのが限界です。そして、これら小径クラスの釘打ち機は電動化が実用レベルにまで進んでいるので、釘打ち機作業用途において活用できるシーンはほとんどありません。
充電式コンプレッサーはその字面から期待値の高い製品ではあるものの、性能不足の面が目立ち、代替製品の拡充も進んでいます。日本国内においては法令の問題もあるため、海外市場で販売が始まったとしても輸入等は避けた方が良いでしょう。
ちなみにHiKOKIブランドでは、電源コード式の釘打ち機用コンプレッサーにバッテリー電源を加えたハイブリッドアシストコンプレッサーの開発が進んでいるようです。一応こちらもマルチボルトバッテリーが刺さる仕様のようなのですが、先述の銃刀法の問題から、バッテリー単体によるエア汲み上げ機能は非対応と予想しています。
まとめ
HiKOKI Cordless Air Compressor EC36DA
マルチボルト36Vで動作するコードレスコンプレッサー(日本未発売品)
- マルチボルトバッテリー対応のコンプレッサー
- 日本未販売品
- 常圧エアのみ