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2021年10月19日

マキタ 震動ドリルHP001G・ドリルDF001G、ショートボディにハイパワー・電子クラッチ・防水構造を実現

マキタ 震動ドリルHP001G・ドリルDF001G、ショートボディにハイパワー・電子クラッチ・防水構造を実現

マキタは2019年12月に、40Vmaxシリーズの震動ドリル『HP001G』とドライバドリル『DF001G』を同時発売する。40Vmaxシリーズの電動工具は高出力と長い連続作業性を実現し、今回のドリルでは新しく電子クラッチの搭載、防水機能IPX6を搭載、従来機よりも全長が短いショートボディによって大きな性能向上を実現したモデルとなっている。

穴あけスピードが大きく向上、連続作業にも強い

マキタが2019年12月に販売する充電式ドライバドリル『HP001G』と充電式震動ドライバドリル『DF001G』は、同年10月に発表した40Vmaxシリーズの発表時に販売予告された8機種のうちの最後の製品となる。

マキタの新36Vバッテリー40Vmaxシリーズの電動工具となっている本製品は、従来の18Vドリルよりも大幅な性能向上を実現しており、座彫りやホールソーによるサイディング穴あけなど重負荷な作業にも対応できる製品となっている。

ホールソー装着時の最大穴あけ径はΦ220mmに対応しており、これまでの最大径となっていたHiKOKI DS36DAのΦ200mmより大きな穴あけが可能となっている。220mmサイズであれば8インチ配管の施工にも対応する。

電子クラッチを搭載、180mmのショートボディを実現

HP001Gでは、従来のドライバドリルと比べて20mm以上全長が短縮化されている。これを実現しているのが、今回新しく搭載された『電子クラッチ』だ。今回搭載された電子クラッチは、低速時で41段、高速時で21段と従来のクラッチより細かい締結トルクの制御が可能になっている。

電子クラッチとはモーターの負荷を検知して自動停止する機能で、過去には4モードインパクトドライバTP141Dや、日立工機の電子パルスドライバーWM18DBLにも同機能が搭載されている。

肝心の電子クラッチの使い勝手だが、個人的には従来のクラッチとさほど大きな違いはないと考えており、逆にボールベアリングを使った機械クラッチは回転数や個体差によってトルクの変動も大きくなってしまうため、信頼性の面でも電子クラッチの方が有効と考えている。

防水保護等級IPX6に適合

40Vmaxシリーズの大きな特徴こそ、防水機能の搭載だ。今回のHP001G及びDF001Gにおいても防水保護等級IPX6が搭載されている。

ただし、ドリルに関しては、ギアボックス内の遊星歯車に水が入って錆びてしまうと異音やギア破損の原因に繋がるため、防水機能を搭載しているからと言って過信するのは禁物だ。あくまでも、電動工具の防水対応は「水をかけてもその場は動く」程度のものであり、長期的に見た場合の「水による劣化や腐食」に対しては全く考慮されていない物と認識しておこう。

振り回され低減機能『AFT』搭載

40Vmaxシリーズの隠れた定番機能として搭載されているのが、加速度センサを内蔵した振り回され低減機能『AFT』だ。

AFTとは加速度センサが搭載された製品に付けられる付加機能で、製品によってはキックバック低減機能としてアピールされている製品も存在する。

加速度センサを搭載する事によって、電動工具がロックした時の様々な危険を回避する事が可能となり、作業者の安全性を高める事ができる。特に、高出力のドリルは座彫りやホールソーの大径穴あけの時に振り回される危険も高いので、ほぼ必須と言える機能だ。

ちなみに、他社の同等の機能ではHiKOKIのRFC機能として搭載されている。

充電式ドリルの最高峰、他社品を寄せ付けない圧倒的なスペック

スペックを見れば国内で販売されているドリルとして最も高い性能を誇る製品となっている。今後の展開等含めた他社を含めた製品ライフサイクルを考えると、しばらくは性能トップのドライバドリルとして本製品が君臨する事となるだろう。

特に、穴あけ能力に関しては国内競合となるHiKOKIのDS36DAをサイズ・性能共に大きく超えるスペックを実現しており、ドリル単体として見るのであれば間違いなく本製品を選ぶ事となるだろう。

最大の欠点としては、やはり新シリーズであるマ40Vmaxシリーズの互換性の無さだろう。現在8種の40Vmaxシリーズがラインナップされているが、やはり電動工具ユーザーとしては今後のラインナップ非常に気になる所だ。スペックで言えば言う事のない製品なだけに、早めに40Vmaxシリーズの第2段を展開して欲しいと願うばかりだ。

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