電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2023年8月に充電式インパクトレンチ TW302Dを発売する。sq9.5mmソケット仕様のコンパクト仕様で最大締付けトルク275N・m仕様を備える。本体標準小売価格は31,900円(税別)
目次
マキタ 充電式インパクトレンチ TW302D
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2023年8月にマキタ 充電式インパクトレンチ TW302Dを発売します。
TW302Dは、2020年3月に販売した充電式インパクトレンチ TW300Dを角ドライブsq9.5mm仕様に変更した18V充電式インパクトレンチです。
角ドライブsq9.5mm仕様のコンパクト仕様ながらもコンパクトながらも最大締付けトルク275N・mの仕様を備え、角ドライブ sq12.7mm仕様のインパクトドライブと変わらない作業性を実現します。
正逆転オートストップモードやソケット抜け落ち防止 Cスプリングなどの各機能の搭載で取り回しにも優れ、自動車整備作業等の作業を軽快にこなします。
販売仕様は、本体のみのTW302DZで販売します。
- TW302DZ 本体のみ 希望小売価格31,900円(税抜)
TW300D(sq12.7mmモデル)との製品仕様の違い
製品名 | TW302D | TW300D |
---|---|---|
外観 | ||
締付能力 | 普通ボルト:M10~M20 高力ボルト:M10~M16 |
普通ボルト:M10~M20 高力ボルト:M10~M16 |
最大締付トルク | 275N・m | 300N・m |
先端形状 | 9.5sq | 12.7sq |
モーター | ブラシレスモータ | ブラシレスモータ |
無負荷回転数 | 3,200min-1 | 3,200min-1 |
打撃数 | 4,000min-1 | 4,000min-1 |
振動3軸合成値 | 15.4m/s2 | 12.5m/s2 |
防じん防水 | APT | APT |
重量 | 1.7kg | 1.8kg |
寸法 | 138×81×246mm | 144×81×246mm |
本体価格 | 31,900円(税別) | 27,900円(税別) |
販売年月 | 2023年8月 | 2020年3月 |
製品の特徴
「sq9.5mmソケット仕様のコンパクトインパクトレンチ」
TW302Dは、先端形状が角ドライブ sq9.5mm仕様の充電式インパクトレンチです。
先端部が小さくなったのでヘッド部分の全長が小さく、変換アダプタ無しで3/8ソケットの直刺しも可能なので取り回しに優れ今まで入らなかった箇所も作業しやすくなります。
最大締め付けトルクは275N・mの仕様を備えており、コンパクトサイズながらもハイパワー性を併せ持った高性能なインパクトレンチとなっています。
正逆転オートストップモードで作業性を向上
「逆転オートストップモード」ではナットの脱落を防ぐことができ、緩め作業時にナットの不意の脱落を防ぐことができます。
また「正転時」のオートストップ機能も搭載しており、ボルト締めすぎなどのトラブルを防ぐことができます。
少し価格が高いのは特注仕様みたいなものと解釈
TW302Dに関しては、先端形状がsq9.5mmなので安くなっていそうな印象を受ける製品なのですが、逆にsq12.7mm仕様のTW300Dよりも販売価格が高く設定されています。
市場の普及率的にTW300Dのほうが数が出るのでスケールメリットが働きやすい点が影響していると思うのですが、今回のTW302Dに関しては、もともと特定の企業の工場ライン向けに卸していた特注仕様の製品だったのではないかと考えています。
筆者のイメージ的に、sq9.5mm仕様のインパクトレンチは車体工場の組み立てラインに多用されている印象が強く、TW300Dの発売から3年越しでsq9.5mm仕様の発売を行ったのは、車体整備工場などのユーザーからの要望を受け、それに答える形で工場向けの特注製品を一般市場向けに作り替えたためと予想しています。
最近のマキタは、充電式ラチェットレンチ WR180Dや充電式空気入れ MP181Dなど、車に関連する工具製品も投入しているので、車整備工具市場などへの拡大を本格的に狙っているのかもしれません。
よく比較される工具
2021年10月発売
2023年8月発売