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TCL A1s スマートプロジェクターをレビュー、Google TV搭載のオールインワンモデルの実力を見る

TCL A1s スマートプロジェクターをレビュー、Google TV搭載のオールインワンモデルの実力を見る

TCLは2025年にスマートプロジェクター A1sを発売する。フルHD(1080P)の美しい映像とDolby Atmosによる臨場感溢れるオーディオを兼ね備え、最大出力85Wで75Hzまで届く重低音と空間全体に響き渡るデュアル8Wフルレンジスピーカー搭載する。Google TVの搭載による音声での操作をはじめ、画面サイズは45インチから150インチまで自由に調整可能。家のどこにいても鮮やかでスマートなシアター品質のエンターテイメントが大画面で楽しめる。

本記事は、TCL様よりレビュー用サンプル品の提供を受けて構成しております。

TCL スマートプロジェクター A1s

今回紹介する製品は、TCLが2025年に発売する最新のスマートプロジェクター TCL スマートプロジェクター A1sです。

スマートプロジェクター A1sは、Google TVを搭載したスマートプロジェクターです。

本体重量は2.59kgの軽量設計で持ち運びに便利なハンドルもついているポータビリティに優れたプロジェクターです。ハンドルは持ち手と同時に角度調整のためのスタンドとしての機能も搭載しており、リビングでの使用からアウトドアでの持ち込みにも使いやすいモデルです。

映像仕様ではネイティブ1080pで4K入力にも対応しています。投影サイズは45インチから150インチまで自由にサイズ調整可能で、部屋のサイズに合わせたセッティングで、一人でも大人数でもお家映画館をシーンに合わせて楽しめます。

音声はデュアル8Wフルレンジスピーカーを搭載し、定格出力16Wながら最大85Wのピーク出力を実現。Dolby Audioとデュアル8Wフルレンジスピーカーで、ポータブルながらも迫力ある音響がこれ一台で楽しめる仕様を備えています。

製品仕様

製品名 スマートプロジェクター A1s
外観
輝度 600 ISOルーメン
解像度 ネイティブ1080P & 4K対応
プリセット映像モード スタンダード
シネマ
スポーツ
ゲーム
画面サイズ 45インチ〜150インチ
対応動画配信サービス Disney+
Prime Video
Netflix
YouTube
hulu
TVer
U-NEXT
一部抜粋
インテリジェント機能 オートフォーカス
オートキーストーン
オートスクリーンイン
障害物自動回避
スマートサウンドモード
AIチューニング
Googleアシスタントによるハンズフリー操作
スピーカー Dolby Audio
8W×2 最大85W出力
低音域 75Hz@-10db
Dolby Atomsイマーシブサウンド
ユーザビリティ 15°調整可能スタンド
持ち運びハンドル
内蔵タッチボタン
ポータブルケース
長寿命設計 密閉型光学経路設計
トリプルエアフローシステムを備えた改良型ヒートシンク
動作電源 ACアダプタ(19V-6.3A)
ACアダプタコード長 2.5m
重量 2.59kg
寸法 本体:191.3×128.1×263.6mm

スマートプロジェクター A1sは簡単セットアップですぐお家映画館を楽しめる

スマートプロジェクター A1sは簡単な設定ですぐに使い始めることができます。まずは同梱品から見ていきましょう。

ケースは発泡素材で出来ており軽くて丈夫。側面にショルダーストラップも付いていて携帯性も高いです。

同梱品は本体、リモコン、リモコン用電池、ACアダプタ、ケーブル、取扱説明書とシンプルな内容となっています。

本体に電源ケーブルを挿すと、上面の電源マークが点灯するのでそれをタッチ。本体が起動します。

最初にTCLとオリンピックシンボルが浮かび上がります。TCLは2025年2月、IOCと2032年までのワールワイド・オリンピック・パートナーシップ契約を結んでおり対象製品にその関係でオリンピックシンボルが使われています。

起動するとすぐにオートフォーカス、台形補正、障害物回避が自動で始まります。距離に応じた最大サイズに調整されるので、自分で操作する必要はありません。初回の起動時には、言語設定と地域設定を行った後にGoogle TVの設定が始まります。

Google Homeアプリを使えば、画面の指示に従うだけでおよそ10分ほどで設定が完了します。もちろん、付属のリモコンからの操作でも簡単に設定できます。

自宅のネットワークに接続できる環境であれば、Google Homeアプリをつかうことでアプリの指示に従うだけで簡単に設定できます。もちろん、リモコンでも簡単に設定可能です。煩雑なケーブルの接続や設定をせずとも箱を開けてすぐに大迫力の映像を楽しめる1台です。

小さくても大迫力のスマートプロジェクターA1sの性能と特徴

TCL スマートプロジェクター A1sはポータブルプロジェクターながら、最大150インチの大画面とDolby Audioの大迫力の内蔵スピーカーで手軽に非日常の没入体験を提供します。A1sには2つのエンジンが搭載されており、極上の視聴体験を鮮やかに彩ります。

・従来比より67%明るく 600 ISOルーメンを実現
A1sは従来製品より67%明るく600 ISOルーメン(SGS認証取得)になり、より明るい環境でも精細かつ美しい映像を実現します。

・TCL TrueHueテクノロジー
TCL独自のTrueHueテクノロジーは、コントラストや色彩をフレームごとに自動で最適化し、不自然な色合いを抑え、本来の奥行きと質感を忠実に忠実に再現します。さらに、アダプティブ・シャープネスとコントラスト補正により肌の毛穴から壮大な風景まで、クリエイターの意図通りの“ピクセル単位の明瞭さ”を実現します。

・Dolby Audio+デュアル8Wスピーカー(音響エンジン)
コンパクトプロジェクターながらに力強く立体的な音響を実現。Dolby Audio技術とデュアル8Wフルレンジスピーカーは、繊細さと迫力を兼ね備えたサウンド空間を創り出します。

VersaGripハンドル&スタンドで0°〜15°無段階調整可

A1sは持ち運びに適したハンドルが付いていますが、これは角度調整のできるスタンドも兼ねています。角度は0°〜15°で無段階で調整が可能です。

また、本体の底面には三脚などを取り付けるられる1/4インチねじ穴があります。

画面サイズは自由に変更可能

画面のサイズはプロジェクターの設置位置によって最大サイズが決まりますが、最大サイズ以下であれば自由にサイズを手動で変更することが可能です。

リモコンから画面調整メニューを開いてサイズを変更できます。

最大サイズより小さい範囲に投影したい場合は、その最大サイズの範囲内で位置を移動できます。起動時に自動で最大サイズに設定してくれますが、自由に画面サイズや位置を調整できる機能はちょっとした調整が必要な場面で役に立つ機能です。

本体搭載のタッチセンサーは近未来的デザイン

A1sは目立たないボタンデザインを採用しており、光をイメージしたフォルムとタッチセンサーによる直感的な操作はシンプルで実用的な使い心地となっています。

ボタンは電源、十字キー、音量+/−、決定、戻る、フォーカスとシンプルな内容となっており、リモコンがなくても操作できます。

リモコンは本体のボタンの内容に加え、ホーム、設定、YouTube、Netflix、Prime Videoなどダイレクトボタンを搭載しています。

また、Googleアシスタントボタンも備えており、このマイクのボタンを長押ししながら喋ると、ほとんどの操作を喋るだけでプロジェクターを操作できます。この手のデバイスでは検索のために文字を入力するのが煩わしく感じる時もありますが、音声入力で簡単に検索できるのは地味に便利な機能です。ただ、リモコンでの操作も反応がいいのでそこまで苦にはならないかもしれません。

A1sはGoogle Cast対応、スマホから簡単操作可能

スマートプロジェクター A1sはGoogle TV搭載のスマートプロジェクターです。そして、本製品はGoogle Castに対応しています。このGoogle Castは同一Wi-Fiネットワーク内のデバイスに動画や音楽、Web上のコンテンツをストリーミングデータとして配信する機能のことで、このキャスト機能は様々なアプリに搭載されています。Disney+、Prime Video、Netflix、YouTubeなど様々な動画配信サービスのアプリをダウンロードできます。そして、これらのアプリはGoogle Castに対応しています。

上記はどちらもiPhoneのPrime VideoとDisney+のアプリの画面のスクリーンショットです。右上にテレビとWi-Fiが合わさったマークが確認できます。

これはキャストアイコンといい、スマートフォンやPCから動画配信サービスのコンテンツなどを同じネットワーク内に存在するテレビやスマートデバイスにキャスト(転送)する機能を表します。

このアイコンをタップして”A1s”を選択すればスマホから素早く動画を検索でき、簡単に大画面・大迫力の映像を投影できます。また、PCにGoogle Chromeをインストールしておけば、ブラウザ画面も大画面で共有できます。

Google Chromeのメニューを開いて、「キャスト、保存、共有」を選択、現れたキャストアイコンからデバイスを選択するとPCのブラウザ画面が投影されます。

配線を変更することなく簡単にブラウザ画面を投影することができました。

ゲーム機やPCとも接続可能な有線インターフェース搭載

スマートプロジェクター A1sは各種インターフェースを備えています。

本製品は、動画配信サービスに対応したスマートプロジェクターですが、一般的なプロジェクターのようにHDMI入力を備えているため、ゲーム機やPCなど外部機器の接続にも対応しています。左からDC入力、HDMI、IR、USB(Type-A)、イヤホンジャックです。PS5を接続してゲームをしてみましたが、応答速度も問題なくアクションやFPSでもラグを感じず通常プレイであれば快適にプレイできるレベルでした。音声もデュアル8Wフルレンジスピーカーの性能を遺憾無く発揮し迫力あるプレイ体験を楽しむことができます。友達と集まった時に大画面でパーティゲームを楽しんだりするのに大活躍しそうです。

もちろんPCからの入力にも対応しているので、仕事でプレゼンしたり大画面でwebブラウジングしたい時に活躍してくれそうです。自宅だけでなくオフィスでも活躍してくれる1台です。

自宅でもオフィスでもプロジェクターの最初の1台に

スマートプロジェクター A1sは自宅でもオフィスでも最初のプロジェクターにぴったりの1台となっています。

煩雑な配線も不要でセットアップも簡単。外部機器も必要なく、インターネット環境さえあればこれ1台ですぐに大迫力の動画が楽しめる、まだプロジェクターを持っていない、プロジェクターってどんな感じなんだろうって今気になっている人にこそおすすめしたい1台です。

画面サイズは45インチから150インチまで部屋のサイズに合わせて自由に変更でき、600 ISOルーメンで昼間にカーテンを閉める程度でも十分に楽しめる明るさを誇っています。家族で週末にポップコーンとコーラを準備して映画を観たり、友達と集まって大画面でゲームをしたり、ライブ映像で盛り上がったりと楽しみ方は無限大です。

Dolby Audio+デュアル8Wフルレンジスピーカーは想像していたよりも大迫力で音声を楽しむことができ、スピーカー単体でも使用できるんじゃないかと思うくらいの性能です。イヤホンジャックも付いているので、映像は大画面で音声はヘッドフォンで自分だけで大迫力な映像を楽しむ使い方も楽しそうです。

セッティングさえ済んでしまえば、必要な配線は電源1本なのでWiFiが繋がれば家のどこでも持ち運んで映像を楽しめます。重量はわずか2.59kgで片手でも持てる重量なので、持ち運びハンドルで気軽に持ち運ぶことができます。

また、A1sはただのプロジェクターではありません。Google TV搭載の”スマート”プロジェクターです。Googleアシスタントで音声での操作も容易で、音量の上げ下げや動画の検索、動画の開始や停止、早送りも音声だけで簡単にできます。キャスト機能を使えば、スマートフォンやPCから簡単にストリーミングサービスを映し出したり、ブラウザ画面を共有したりできます。

本製品に付属しているモバイルケースは発泡素材で軽量ながらも頑丈にできているので屋外への持ち出しや車に積載する際にも活躍しそうです。

残念な点ですが、輝度が従来モデルA1比較で67%増とはいえ、日中の明るい場所で使うにはまだ明るさが足りないと言えるでしょう。もちろん、カーテンを閉めたり完全に遮光できる環境であれば遺憾無くその性能を楽しめると思います。また、軽量で持ち運びしやすいことが特徴の一つである本製品ですが結局は電源の供給が必要となります。同性能でバッテリー駆動タイプのものが発売されることを望みます。スマートプロジェクターの機能を発揮させるには、Googleアカウント連携が必須なことも注意が必要です。

総評として、TCL スマートプロジェクター A1sはお手軽にプロジェクターを使って大画面大迫力でストリーミングサービスを楽しみたい人におすすめのスマートプロジェクターと言えるでしょう。

まとめ

TCL スマートプロジェクター A1s

VOLTECHNO製品評価 4 out of 5 stars (4 / 5)

モバイル性に優れた高機能なスマートプロジェクター

良い点
  • 自動補正機能を搭載
  • 45インチ〜150インチで投影
  • Dolby Audio+デュアル8Wフルレンジスピーカー
  • Google TV搭載
悪い点
  • 日中の使用時は遮光必須
  • Googleアカウント連携が必須
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