VOLTECHNO(ボルテクノ)

ガジェットとモノづくりのニッチな情報を伝えるメディア

2021年9月25日

ジグソーとは

ジグソーとは

ジグソーとは、電動のこぎりの一種で刃物の往復運動によって材料の切断を行う電動工具です。小さい電動工具ですが、軽快な切断と小回りの利く曲線切断などが得意です。

ジグソーとはベースを備えた電動のこぎり

ジグソーとは電動のこぎりの一種で、ブレードの往復運動によって切断を行う電動工具です。

DIYでは定番の電動工具で木材を切断する工具と言えば、ジグソーは外せません。ベースによって安定した押さえつけができて、ブレードによって快適な木材切断ができるので、インパクトドライバーと一緒に購入すれば自由自在にDIYができるようになります。

曲線切断窓抜きなど丸のこが苦手とする切断作業を行うことができます。ブレードを変えれば金属やプラスチックの切断にも対応する万能工具です。

安全面でも丸のこより優れているので、初めてDIYを行う木工初心者の方におすすめの工具です。

ジグソーとレシプロソーとの違いは?

同じような切断工具にセーバソーがあります、この工具との違いはなんでしょうか?

使い捨ての替え刃による往復運動で切断する点には変わりませんが、ジグソーはセーバソーにはない様々な特徴があります。

まず、ジグソーのブレードは小さいため、曲線切断を得意としています。全ての木工道具の中で材料の大きさを選ばず自由に曲線切断ができるのはジグソーだけなので、大まかな切り出しなどに非常に便利です。

ジグソーはしっかりとしたベースがあるため、片手でも安定した切断作業ができます。そのため、板材の切断作業ではセーバソーよりも安定した切断作業を行うことができます。

ジグソーとセーバソーの用途の違いは下記のようになります

  • ジグソー:板材全般の切断
  • セーバソー:パイプ・丸棒や設置物の切断(構造物の切断に向く)

ジグソーを使うとどんな作業ができる?

曲線切断

ジグソーは曲線切断を最も得意とします。ブレードが小さく小回りが利くため、切断方向を自由自在に変える事が出来ます。

傾斜切断

ジグソーのベースは傾斜できるので、マルノコと同じように傾斜切断が可能です。

丸ノコのような精度は出ないため、合わせ作業などには向きませんが、傾斜切断と曲線切断を組み合わせて自由自在な切断を行うことができます。

ジグソーの選び方

ジグソーの選び方で最も重要なのは切断能力です。

切断能力は木材**mm、鋼板**mmと表記されています。原理上、切断能力を超えていても長いブレードを使えば切断は可能ですが、故障の原因や事故の元になるので切断能力内で使うようにしましょう。

切断スピードの目安は、消費電力を確認するといいでしょう、消費電力が大きいほど切断速度は速くなります。

取り付けられるブレードの種類も確認しておきましょう。現在はブレードBというツールレスで取り付けられるブレードが主流で、ほとんどのジグソーがこれに対応しています。少し古いジグソーはブレードAなので注意しましょう。

メーカー的にはBOSCHが最もジグソーの種類が多く、アクセサリの種類も多いのでおススメです。

ジグソーの作業性を向上する便利な機能

●オービタル機構
 オービタル機能とはブレードの往復運動に、前後の振幅を加えることで材料へ食い込ませて、切断速度を早くする機能です。オービタル機能は2~3段階で調節できるようになっていて、オービタルを強くするほど切断速度は速くなりますが、切断面は荒くなるので木材の切り出しなどに使います。

●変速ダイヤル
 トリガースイッチを握りこんだ時の最大速度を調節する機能です。トリガーの引き量での変速と異なり、最適な往復数で固定できるので切断中でも集中して作業を行うことができます。

●ツールレスブレード交換
 ブレード交換を工具不要のツールレスで交換できる機能です、レバーを引くだけでブレードを着脱できるので、いろんなブレードを使い分ける時におすすめな機能です。

ジグソーはブレードの種類も重要

ジグソーのブレードにはさまざまな種類が用意されています。素材に適したブレードを選ぶ事で木材以外にも金属からプラスチックまで色々な材料を切断できます。

木工用ブレード1つを見ても、刃長、刃厚、山数、さらに速度優先や仕上がり優先など作業内容に合わせたブレードがあります。どんなブレードでも切断はできますが、ジグソーの切れ味はブレードの違いで大きく変わります。

切れ味の悪いブレードを使えば、どんなに出力の高いジグソーでも切断スピードが遅くなり、切断面は粗く快適に切断することはできません。ジグソーの差し込み部分は各社共通なので、付属のブレードに満足できなくなったら他のブレードも使ってみましょう。

木工用ブレード

ジグソーで最も種類が多いブレードです。刃の幅が広い直線用と狭い曲線用のブレードがあり、さらに切断スピードや切断面の綺麗さが異なる高速切断用、仕上げ用、超仕上げ用などの種類があります。早く切断できるブレードは刃の山数が少なく、仕上げ用は山が低く細かい刃になっています。

金工用ブレード

軟鉄や非鉄金属を切断できるブレードです。それぞれの金属材料用に合ったブレードがあります、切断可能厚み・切断スピード・刃の耐久性などで色々な種類があります。

プラスチック用ブレード

塩ビパイプやプラスチック板を切断するためのブレードです。バリや摩擦熱による変形を抑える特殊構造になっていて、プラスチック切断後の後処理を抑えて効率よく切断するには必須のブレードです。

特殊ブレード

金属・木材・プラスチックの多用途切断に使う複合ブレードや、石膏ボードなどの石材・FRPなどの複合材料・ゴム・発泡スチロール・段ボール切断用など、特殊な材料の切断に特化したブレードです。

ジグソーの種類

  • 弓型ハンドル

ジグソーの一般的な形状

  • バレルハンドル

逆手持ち・窓抜きなどに

ジグソーの主要メーカー・ブランド

  • BOSCH

プロ向け・DIY向け

  • マキタ

プロ向け・DIY向け

  • HiKOKI

プロ向け・DIY向け

  • RYOBI

DIY向け

ジグソーのアクセサリ

替刃


BOSCH(ボッシュ) ジグソーブレードセット PR-JBL10

ジグソーはブレードを変えることで様々な材料を切断することが出来ます。

木材用のブレード一つ取っても、ブレードの長さや山数の違いや・合板用・曲線切り用・仕上げ用など様々な種類があります。

金属用のブレードでも、軟鉄用・ステンレス用など様々な種類があるので、切断材料に応じて適切なブレードを選ぶようにしましょう。また、種類は少ないですが樹脂用やFRP用のブレードも販売されています。

DIYでは基本的なブレードが揃っているブレードセットを購入するといいでしょう。

ボッシュ(BOSCH)
¥1,810 (2024/11/04 00:12:39時点 Amazon調べ-詳細)

ベンチスタンド


高儀 EARTH MAN 3WAY ツールスタンド

ベンチスタンドを使うと、ジグソーを丸ノコ台のように使用することができます。材料を両手で保持して切断できるので、安定・安全な直線切断ができるようになります。

髙儀(Takagi)
¥6,636 (2024/11/04 00:12:39時点 Amazon調べ-詳細)

直線ガイド

直線ガイドを使えばジグソーでもまっすぐな直線切断を行うことができます。

直線ガイドをジグソーで使う場合は、丸のこと違い振動で上下に揺れるのでベースとガイドをしっかりと当ててずれないように慎重に切断しましょう。

また、BOSCHからはジグソー専用のガイドが販売されており、これを使うとさらに安定した状態での切断が可能になります。

ボッシュ(BOSCH)
¥7,999 (2024/11/04 00:12:41時点 Amazon調べ-詳細)

円ガイド

円ガイドは、ジグソーのベースに取り付けることで綺麗な円形切断・または窓抜きができるようになるアクセサリです。

中心を固定してコンパスのように切断してきれいな丸形状を切り出すことができます。

ボッシュ(BOSCH)
¥2,096 (2024/11/04 00:12:42時点 Amazon調べ-詳細)

ジグソーのおすすめ製品6選紹介

[AC電源・DIY向け] Primero JSW-350AZA

高儀の展開する低価格に特化したネット通販専門ブランド「Primero」のジグソーです。

オービタル機構やガイドなどの付属機能を省き、角度調整とオンロックボタンのみに機能を絞ったことで、非常に低価格帯で販売されているのが特徴です。「切れれば良い」なシンプル指向なDIYユーザーにオススメなモデルです。

替え刃の種類は「共通型」と呼ばれるブレードに穴が開いている替え刃を使うので、BOSCH系列のB型は装着できないため注意が必要です。

サイズ180×65×175mm重量1.3kg
ストローク数約3,000min-1ストローク幅約16mm
消費電力350W木材約50mm
動作電圧AC100Vアルミ約6mm
コード長さ2m軟鋼板約3mm

[AC電源・DIY向け] EARTH MAN JSW-100sc

髙儀(Takagi)
¥4,936 (2024/11/04 00:12:43時点 Amazon調べ-詳細)

高儀の展開するDIYブランド「EARTH MAN」のジグソーです。

低価格モデルでありながら、オービタル機構やガイド装着ベースを搭載し、多機能ジグソーとして非常にコストパフォーマンスに良いモデルです。消費電力も500WとパワフルなのでDIY用途ではコスパ最強なモデルです。

サイズ220×70×190mm重量2.1kg
ストローク数1,500~2,800min-1ストローク幅約18mm
消費電力500W木材約50mm
動作電圧AC100Vアルミ約12mm
コード長さ2m約7mm

[AC電源・DIY向け] RYOBI J-6500V

京セラインダストリアルツールズのDIY向けブランドRYOBIが展開するジグソーです。

J-6500は使いやすさに重点を置いたモデルで低重心・コンパクトデザインが特徴のジグソーです。モーターの位置を低くすることでコンパクト化を実現し、刃物駆動機構の最適化で振動も低減。ジグソーの本体構造はRYOBIプロ向けモデルのJ-650VDLと同構造で、性能も耐久性も優れたジグソーです。

上位モデルのアルミベース・ブレードツールレスクランプを搭載したJ-6500VDLも展開されています。

サイズ205×67×173mm重量1.7kg
ストローク数0~3,000min-1ストローク幅20mm
消費電力400W木材65mm
動作電圧AC100Vアルミ
コード長さ2m6mm

[AC電源・DIY向け] BOSCH PST1000PEL

DIY向けジグソーの決定版モデルと言えばBOSCHのPST1000PELです。

ハイパワー650Wの高出力モーターにカウンターバランスを搭載し、限りなくプロ向けモデルに近いDIY向けジグソーです。アルミ製ベースプレートによってモーター出力の高さからは想像もできない軽さと取り回しの良さを実現していて、傾斜調整も簡単、直線・曲線・傾斜切断全てに対応できるオールラウンダーです。

切断をサポートするLEDライトや、ストローク量を調整できるスイッチダイヤル、粉じんを吹き飛ばすブロワ機構などDIYモデルフラッグシップならではの充実の機能を備えています。

サイズ重量2.2kg
ストローク数500~3,100min-1ストローク幅23mm
消費電力650W木材100mm
動作電圧AC100Vアルミ20mm
コード長さ10mm

[AC電源・プロ向け] BOSCH GST 160 BCE

ボッシュ(BOSCH)
¥38,909 (2024/11/04 00:12:46時点 Amazon調べ-詳細)

BOSCHの展開するプロ向けジグソーの最上位モデルがGST 160 BCEです。

プロ向けモデルに相応しい低振動設計やデュアルローラーガイド機構による間借や揺れを抑える機能を搭載。製品仕様とでもストローク量26mmとトップクラスの切断性能を持つジグソーです。

対応ブレードを使用すれば5mmまでのステンレス切断にも対応します。

サイズ370x100x300 mm重量2.6kg
ストローク数500~3,100min-1ストローク幅26mm
消費電力650W木材90mm
動作電圧AC100Vアルミ20mm
コード長さ2.5m10mm

[充電式・プロ向け] HiKOKI CJ36DA

HiKOKI(ハイコーキ)
¥60,500 (2024/11/04 00:12:47時点 Amazon調べ-詳細)

工機HDが展開するプロ向け電動工具ブランド「HiKOKI」が展開するのが、マルチボルト36Vに対応するジグソー「CJ36DA」です。

コードレスジグソーでありながら、AC電動工具以上の切断性能を持ち、切断スピードは約20~60%向上。高負荷切断にも強く切断時に強く押し込んでもガンガン切断できる圧倒的な切断性能を備えています。

機能も豊富で、低速スタート自動スピード調整のオートモード・ツールレスブレード交換・ブロア機構・LEDライトなどプロユーザー向けコードレスジグソーの決定版とも言えるモデルです。

サイズ277×81×206mm重量2.7kg
ストローク数800~3,500min-1ストローク幅26mm
消費電力木材125mm
動作電圧マルチボルト36Vアルミ
コード長さ10mm
Return Top