VOLTECHNO

ガジェットとモノづくりのニッチな部分を伝えるメディア

2020年10月7日

HiKOKI 2020年秋 総合カタログの新製品予告をチェック

HiKOKI 2020年秋 総合カタログの新製品予告をチェック

2020年春カタログから新製品の情報を先行開示

最近のHiKOKIはカタログをスポーツ新聞風にしたりMOOK本のような構成にしたりと、色々な試行錯誤を行っていますが、ここ数回発行された総合カタログで最も注目しているのが「新製品情報の予告」です。

新製品の発売を予告するのは既存製品の買い控えを発生させるので、一般的に発売直前まで情報は直前まで開示されないことが多いんですが、現在のHiKOKIは情報を積極的に開示することでHiKOKIユーザーの心を掴もうと画策していると予想されます。

特に、製品ラインナップ展開自体は競合するマキタの方が優れているため、製品ラインナップの違いからマキタへのユーザー移行・マキタシリーズの買い増しなども起こりやすいため、HiKOKIは新製品の展開を前もって予告することで、ユーザーがマキタに移るのを防ぎたい思惑があるのかもしれません。

前置きが少し長くなりましたが、今回は、HiKOKI総合カタログ2020年秋に記載された今後発売される新製品の情報を解説していきます。

2017年のHiKOKIブランド移行イベントで開示された当初の新製品予告。電動工具は予告通りの製品展開が完了したが、周辺機器関連の製品は2020年秋でも販売が無く、工具以外の製品展開は予定が変わった様子。

18V/6.0Ahバッテリー BSL1860が在庫僅少品に[P10]

最初のピックアップは、新製品ではなくバッテリー展開についてです。HiKOKIカタログの最初の方に記載されている「リチウムイオン電池・充電器の互換性」ページには、バッテリーと充電器の互換性や対応機器の情報が記載されています。

今回の2020年秋カタログから、主力の18VバッテリーBSL1860の在庫僅少品が予告されました。

リチウムイオンを製造するメーカーの動向が18650サイズセルから21700サイズセルの移行を表明していることや、国内・海外市場各メーカー共に18650バッテリーが容量5.0Ahに退行している傾向があったため、6.0Ahバッテリーが市場から消えるのは予想されていましたが、正式にカタログで僅少品と予告されたため6.0Ahバッテリーが市場から消えるのは時間の問題と考えられます。

HiKOKIの18V対応バッテリーは、2020年秋時点でBSL36A18, BSL1860, BSL1850Cと3種類もあります。その中で最も古いBSL1860を廃機種にして、18Vバッテリーのラインナップを整理したいHiKOKIの思惑が強いのかもしれません。

特に同じセルを使う14.4V/6.0Ahバッテリーは今回の在庫僅少品の表記が無いことから、BSL1860の在庫僅少品化は18Vバッテリー整理の意味合いのほうが強そうです。

ちなみに、在庫僅少品から在庫切れ・販売中止になるまでには数年かかり、セルメーカーの方針や技術動向も変わって18650セルサイズの大容量バッテリーが再び展開される可能性もあり得るので、僅少品になったからと言って確保に走る必要は無いと考えられます。

UC18YTSL(S) スライド10.8V対応仕様[P10]

4つのバッテリーを同時に装着できるマルチポート充電器UC18YTSL(S)仕様が発売されます。

(S)仕様では、4口のうち2口が10.8Vバッテリーが充電できる仕様になり、HiKOKIとして初の複数仕様バッテリーの充電に対応するハイブリット充電器になります。

従来の差し込み10.8Vか新形状のスライド10.8Vのどちらに対応するかの記載はありませんが、恐らくスライド10.8Vの方になると予想されます。

DH18DPA/DH12DD 軽量コンパクトロータリハンマドリル[P48]

はつり工具では、新たにコンパクトサイズのコードレスロータリハンマドリルDH18DPA及びDH12DDが発売されます。

従来のハンマドリル比較で全長の短いコンパクトサイズに収まっているのが特徴で、マキタのワンハンドシリーズの対抗となる製品です。仕様上はマキタHR171Dがコンクリートφ17mm径に対し、DH18DPAがφ18mmと性能面で優れた製品になるようです。

スライド10.8Vシリーズでは、18Vと同スペックのまま10.8Vバッテリーに対応したDH12DDが販売されます。対抗のマキタHR166Dはφ16mmなので、DH12DDの穴あけスピードの高さに期待出来そうです。

製品名 DH18DPA DH12DD
能力 コンクリート:18mm
鋼材:13mm
木材:18mm
シャンク SDS-plus
回転数 0~5,600min
打撃数 0~1,100min
バッテリー 18V スライド10.8V
全長 252mm 246mm
重量 2.3kg 2.0kg

DH18PG ベーシッククラスの新型ロータリハンマドリル[P48]

ACコード式ロータリハンマドリルのモデルチェンジ品がDH18PGです。

前機種DH18PBから定価で約8,000円引きの価格改定となり、安くなったのが特徴です。その反面、モーター構造が変更になり、ブラシの交換ができなくなりました。

外観のフォルムも00年代の虫っぽいデザインから、現在のHiKOKIのスタイリッシュなデザインになりました。

GP2V 無段変速電子ハンドグラインダ[P91]

ハンドグラインダの新型モデルです。前機種GP2SA(S)に電子制御を追加し、変速機能が搭載されたモデルです。

R36DA サイクロン対応コードレスクリーナ[P101]

2020年秋の発売情報で最も注目されるのが、HiKOKIのマルチボルト36V対応コードレスクリーナーR36DAでしょう。

国内電動工具メーカー初の36V対応クリーナーで、ブラシレスモーターを搭載し吸込仕事率は驚異の155W。これまで最も吸込仕事率の高いクリーナーはRYOBI BHC-180L5の90Wだったので、約2倍近い業界トップの性能の高さを実現しています。

新型のサイクロンユニットとHEPAフィルタを装着した(SC)仕様も同時発売。吸込仕事率は90Wに低下しますが、吸引力が持続する2段サイクロンとHEPAフィルタの搭載でクリーンな排気を実現しています。

カタログ上では「発売予定」ではなく「NEW」と記載されており、既に販売されている扱いになっていますが、2020年10月時点で公式販売告知およびHiKOKI取扱店による販売は行われていません。(製品発売スケジュールの後退とカタログ修正のタイミングが合わなかったと推測)

2017年のHiKOKIデビューイベント時の予告製品からだいぶ意匠が変わった。

R18DB他 サイクロン対応コードレスクリーナ[P101]

18Vコードレスクリーナーもモデルチェンジが行われます。R18DBシリーズでは、前機種R18DAシリーズからの静音化が特徴で動作音68dBと静かになりハイクリーンフィルタの採用により補集性能がアップしています。

製品展開は、パネルスイッチ仕様のR18DB、新型のサイクロン式ユニットが付属するR18DB(S)、トリガスイッチ仕様のR18DTBの3機種が展開されます。

CJ18DA/CJ90VST2 モデルチェンジジグソー[P155]

ジグソーのモデルチェンジも予告されています。CJ18DSLの後継モデルCJ18DAと、CJ90VSTの後継モデルCJ90VST2です。

基本的な製品仕様に大きな変更はなく、00年代の虫っぽい当時の日立工機デザインから現在のHiKOKIシンプルデザインに変更されたマイナーチェンジモデルです。

製品名 CJ18DA CJ90VST2
能力 鋼材:10mm
木材:135mm
鋼材:10mm
木材:90mm
最大ストローク数 2,500/min 3,000/min
電源 18Vバッテリー AC電源
全長 266mm 215mm
重量 2.5kg 1.5kg

UM36DA マルチボルト対応コードレスかくはん機[P198]

マルチボルトシリーズに新たに加わるのがコードレスかくはん機です。

かくはん機とは塗料やモルタルを作る時の混ぜる作業に使用する電動工具です。日立工機/HiKOKIとしては初めて展開されるバッテリー製品になります。

対抗となるマキタUT130Dは対応羽根径が最大165mmなので、スクリュ径200mmに対応するUM36DAは圧倒的優位になるため、HiKOKI優位に立つ期待の製品になりそうです。

Return Top