工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)から18VコードレスインパクトドライバWH18DEを全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。機能を抑えたシンプル仕様で新型の18V-4.0Ah薄型バッテリーが付属する。本体希望小売価格は22,000円(税別)
目次
HiKOKI コードレスインパクトドライバ WH18DE
HiKOKIは、2022年8月31日(水)からスライド18Vコードレスインパクトドライバ WH18DEを発売します。
WH18DEは、使いやすさを追求した18Vコードレスインパクトドライバです。
モード切替やバッテリー残量機能を省いたシンプルモデルとし、小ねじやサッシビスといった 繊細な作業 にも対応できるよう、 低速でもモーターロックしない制御の採用したほか、最低回転数を低くしトリガの遊び量を減らすことで、スイッチの操作性を向上しました。
販売仕様は、バッテリー充電器が付属する(2LC)と本体のみの(NN)で展開します。
- WH18DE(2LC) バッテリーBSL1840M・充電器UC18YSL3・ケース付属 希望小売価格58,000円(税抜)
- WH18DE(NN) 本体のみ 希望小売価格22,000円(税抜)
製品仕様 (前機種 比較)
製品名 | WH18DE | WH18DB |
---|---|---|
外観 | ||
締付能力 | 小ねじ:4~8mm 普通ボルト:M5~M16 高力ボルト:M5~M12 コーススレッド:22〜125 mm |
小ねじ:4~8mm 普通ボルト:M5~M16 高力ボルト:M5~M12 |
最大締め付けトルク | 175N・m | 172N・m |
無負荷回転数 | 0〜3,100 min -1 | 0~3,100min-1 |
打撃数 | 0〜3,400 min -1 | 0~3,400min-1 |
動作電圧 | 18V | |
重量 | 1.5kg | 1.5kg |
寸法 | 134×224×29mm | 128×242×29mm |
本体価格 | 22,000円(税別) | 22,000円(税別) |
販売年月 | 2022年08月 | 2019年05月 |
製品の特徴
「機能を絞ったシンプルモデルの18Vインパクトドライバ」
WH18DEは、モード切替やバッテリー残量表示機能を省いたシンプルモデルのインパクトドライバです。
使い勝手としてはブラシレスモータ以前のブラシ搭載インパクトに近い製品であり、煩わしいモード切替などを必要としないシンプルな使い勝手を必要としている方に最適なモデルです。
バッテリー残量表示機能は、バッテリー残量表示対応のバッテリーによって対応します。
発売時点で市場的にあまり存在意義のないインパクトドライバ
先日解説したWH18DCと同じく、HiKOKIは旧日立工機の時代から何故かインパクトドライバを多品種出したがる傾向の強い企業です。
機能を絞ったブラシレスモータ搭載のインパクトドライバとしては、過去にもWH18DBELやWH18DBを販売しています。部品構成的に、ブラシレスモータは搭載する電子部品の関係からモード切替等の機能を省くことによる原価低減の効果が薄い製品です。
過去の実績においても明確なクラス分けが実現できておらず、営業戦略の不足や販売店の陳列棚にも並ぶことが少ないコンセプトの製品を、なぜHiKOKIが何故作り続けるのかいまいち理解できない製品だったりします。
今回の実販売価格についても、ネットモールを中心に価格改定前のWH36DCがバッテリー付き・本体のみ仕様共に低価格販売を続けており、WH18DEを性能を絞ったシンプルモデルとしながらも、フラッグシップモデルよりも販売価格が高い状況が続いています。そのため、2022年8月の販売において販売価格が高いWH18DEを選択する理由はありません。
個人的には、機能を絞るよりも、よりユーザー用途を限定したような超コンパクトサイズにして、性能も割り切った木ビスのような造作作業に特化したインパクトドライバを試験的に市場に出してもよいとは思うのですが、電動工具各企業はそこまで割り切った行動をとれるような状況ではないので、やはり難しいのかもしれません。
ちなみにバッテリーに関しては、薄型仕様のBSL1840Mが付属するので、この点に関してのみ一見の価値があります。ただし容量的にはBSL1850Cと同じセルの採用による5.0Ah仕様にしなかった点は少し残念と言えるでしょうか。
よく比較される工具
2022年8月発売
2022年3月発売
2020年10月発売