電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2021年7月に新型の充電式保冷温庫 CW002Gを発売する。40Vmax/18V/AC電源/シガーソケットの4電源に対応し、内容積50Lの仕様を備える。インナートレイやドレンコックを搭載する。本体希望販売価格は125,800円(税抜)
目次
マキタ 50L充電式保冷温庫 CW002G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2021年7月に50L充電式保冷温庫 CW002Gを発売します。
CW002Gは、マキタの充電式保冷温庫シリーズの最新モデルとなる業界最大容量50Lクラスの製品です。
500mLペットボトル約50本・2Lペットボトル約15本を収納可能で、大規模現場や複数人のアウトドアに最適な仕様を備えています。
バッテリーは40Vmax・18Vバッテリーが装着可能で、2口並列装着によって1充電の保冷時間 約24時間30分/保温時間 約6時間の連続稼働に対応します。
カラー仕様は標準カラーの青モデル CW002GZとオリーブカラーモデル CW002GZOで展開し、本体のみ販売仕様のGZでのみ販売が行われます。
- CW002GZ 本体のみ 希望小売価格125,800円(税抜)
- CW002GZO 本体のみ 希望小売価格125,800円(税抜)
製品仕様 (マキタ保冷温庫シリーズ比較)
製品名 | CW001G | CW002G | CW003G |
---|---|---|---|
外観 | |||
庫内容量 | 20L | 50L | 7L |
500mlボトル換算 | 20本 | 50本 | 6本 |
2Lボトル換算 | 4本 | 15本 | – |
能力 | 冷却時:90W 加熱時:42W |
冷却時:120W 加熱時:85W |
冷却時:65W 加熱時:36W |
温度設定(保温) | 30/35/40/45/50/55/60℃ | ||
温度設定(保冷) | -18/-15/-10/-5/0/5/10℃ | ||
対応電源 | 40Vmax/18V/AC100V/DC12-24 | ||
バッテリ差し込み数 | 2本 | 2本 | 1本 |
冷却方式 | コンプレッサ | ||
温蔵方式 | ワイヤヒーター | ||
防水保護等級 | IPX4 | ||
カラー | マキタブルー・オリーブ | ||
重量 | 16.1kg (BL4050F×2 装着時) |
27kg (BL4050F×2 装着時) |
8.8kg (BL4050F 装着時) |
寸法 | 663×341×372mm | 867×465×476mm | 456×245×308mm |
本体価格 | 71,500円(税別) | 125,800円(税別) | 69,800円(税別) |
販売年月 | 2021年6月 | 2022年7月 | 2022年4月 |
製品の特徴
「業界最大の50Lクラス仕様の充電式保冷温庫」
インナートレイで大型サイズでも取り出しやすく
庫内にはインナートレイが付属し、350mL缶を12本入れた状態でスライドできます。
奥に収納したものでもトレイに分けて取り出しやすくなるので、庫内容量が大きい仕様でも簡単に取り出すことができます。
ドレンコック搭載で庫内掃除・水抜きが簡単
タンクの水を簡単に抜けるドレンコックを搭載。庫内掃除や水抜きが簡単に行えます。
ダンパ付きドアでゆっくり閉まる
大きなドアで手を挟まないよう、ドアにダンパを搭載。
途中からゆっくり閉まるので手を挟む心配を軽減します。
40Vmax/18V/AC100V/シガーソケットに対応
マキタ40Vmax/18Vバッテリー・ACアダプタ100V・シガーライターソケット12-24Vの3電源の動作に対応します。
USB Aポート搭載
バッテリー装着口にはUSB端子を搭載しスマホ・タブレットなどのUSB機器の充電に対応します。USB出力仕様は5V-2.4Aです。。
栓抜き付き
本体側面に栓抜きが付いているので瓶飲料を空けることもできます。キャンプやバーベキューのレジャーで瓶飲料を持ち込むときに活躍します。
頻繁な持ち出しには向かないが、半定置活用であれば利点も大きい
CW001Gの発売に続きCW003Gの製品展開が行われたことから、「間の品番となるCW002Gは大容量モデルになるのではないか?」と市場で予測されていましたが、その予想は見事当たりました。
50Lサイズにもなると、家庭向けの1ドア冷蔵庫相当のサイズになるため、気軽に移動できるバッテリー駆動の冷蔵庫として考えれば、ある意味すごい時代になったものだと感心します。
機能面では競合する充電式保冷温庫であるHiKOKI UL18DBで見劣り気味に見えてしまうマキタの保冷温庫シリーズですが、HiKOKIの1台ですべての用途をカバーしようとする方針に対し、マキタの方針はバリエーション戦略による囲い込みを狙っているようなので、この辺りは製品戦略の違いが見えてきます。
さすがにこのあたりのサイズになると、冷蔵と冷凍を同時に使える仕切り機能も欲しくなってしまうものの、このあたりはHiKOKIによる特許が出願されていたような気もしたので、マキタの方針としては容量バリエーションで対抗したい方針なのでしょう。今回のCW002Gにしても50Lの大容量を有する唯一の充電式保冷温庫として一応のコンセプトは保たれたと評価しています。
実際の用途に関しては、あまりに大きすぎるためユーザーを選ぶ製品になるでしょう。1~2人程度の用途では過剰スペックになり、庫内にモノを入れてしまうと50kgは超えてしまうため、「気軽に運搬」な使い方には向かないでしょう。海外リゾートへの新需要やファミリーアウトドア・大規模現場用の半定置活用が中心になると予想されます。
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