電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2021年4月に新型の40Vmax対応 充電式保冷温庫 CW003Gを発売する。40Vmax/18V/AC電源/シガーソケットの4電源に対応し、庫内容量7L仕様で500mlペットボトルを6本収納できる。本体希望販売価格は69,800円(税抜)
目次
マキタ 充電式保冷温庫 CW003G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2021年4月に新型の40Vmax対応 充電式保冷温庫 CW003Gを発売します。
本機はコンプレッサ方式の充電式保冷温庫で温度範囲は-18~60℃の保冷・保温動作に対応し、庫内容量7L仕様を備えるコンパクトサイズモデルです。40Vmax/18V/AC電源/シガーソケットの4電源に対応し幅広い環境での動作に対応します。
動作時間は40Vmaxバッテリー BL4050F装着時に5℃冷却動作で最大16時間30分の連続稼働に対応します。
製品仕様は本体カラーが異なるCW003GZ(ブルー)とCW003GZO(オリーブ)の2色で展開します。販売仕様は本体のみのGZで販売されます。
- CW003GZ 本体のみ 希望小売価格69,800円(税抜)
- CW003GZO 本体のみ 希望小売価格69,800円(税抜)
製品仕様 (マキタ保冷温庫シリーズ比較)
製品名 | CW001G | CW002G | CW003G |
---|---|---|---|
外観 | |||
庫内容量 | 20L | 50L | 7L |
500mlボトル換算 | 20本 | 50本 | 6本 |
2Lボトル換算 | 4本 | 15本 | – |
能力 | 冷却時:90W 加熱時:42W |
冷却時:120W 加熱時:85W |
冷却時:65W 加熱時:36W |
温度設定(保温) | 30/35/40/45/50/55/60℃ | ||
温度設定(保冷) | -18/-15/-10/-5/0/5/10℃ | ||
対応電源 | 40Vmax/18V/AC100V/DC12-24 | ||
バッテリ差し込み数 | 2本 | 2本 | 1本 |
冷却方式 | コンプレッサ | ||
温蔵方式 | ワイヤヒーター | ||
防水保護等級 | IPX4 | ||
カラー | マキタブルー・オリーブ | ||
重量 | 16.1kg (BL4050F×2 装着時) |
27kg (BL4050F×2 装着時) |
8.8kg (BL4050F 装着時) |
寸法 | 663×341×372mm | 867×465×476mm | 456×245×308mm |
本体価格 | 71,500円(税別) | 125,800円(税別) | 69,800円(税別) |
販売年月 | 2021年6月 | 2022年7月 | 2022年4月 |
製品の特徴
「庫内容量7Lの小型充電式保冷温庫」
本機はバッテリーを搭載して庫内を「冷やす」充電式のクーラーボックスです。2022年モデルでは、庫内容量7LのコンパクトサイズのCW003Gが新たに加わりました。
庫内容量7L・500mLペットボトルが約6本入るサイズ感で、車の助手席に置いても邪魔になりにくいコンパクトな充電式保冷温庫です。
ヒータも内蔵しているので、庫内を温める保温モードで庫内を温めることもできます。保温温度設定は30~60℃の7段階で切り替え可能です。
折り畳みできるU型ハンドルを搭載
折り畳み可能なUじハンドルを備え、ハンドル穴部分にショルダーベルトを取り付けて肩掛け移動も可能です。
20LモデルのCW001Gと異なり、キャスターを使わなくても運搬できるので段差やコード・ホースの多い現場でも簡単に運搬できます。
40Vmax/18V/AC100V/シガーソケットに対応
マキタ40Vmax/18Vバッテリー・ACアダプタ100V・シガーライターソケット12-24Vの3電源の動作に対応します。
USB Aポート搭載
バッテリー装着口にはUSB端子を搭載しスマホ・タブレットなどのUSB機器の充電に対応します。USB出力仕様は5V-2.4Aです。。
栓抜き付き
本体側面に栓抜きが付いているので瓶飲料を空けることもできます。キャンプやバーベキューのレジャーで瓶飲料を持ち込むときに活躍します。
防水保護等級IPX4に適合
防水保護等級IPX4に適合(バッテリ使用時のみ)。屋外での使用も安心、軽い雨天下でも動作します。
小型で持ち運びには最適なサイズだが、価格は据え置き
7Lの小型モデルとなったCW003Gは、1人現場や乗用車への常載に適したモデルであり、アウトドア用途などでは少し物足りなくなってしまいそうなクラスです。価格的にも20LモデルのCW001Gと変わりが無く、庫内容量に対する価格設定の高さに敬遠してしまう方も多いと思います。
心情的には割高な印象を受けてしまうものの、製造原価的には冷却機構や電源部分が製造原価の大部分を占めており、庫内容量は原価にそこまで大きな影響を与えるものではないと考えています。それを踏まえれば、サイズの違いで価格のバリエーションを出せなかったのも仕方ないかなと考えています。
このサイズであればコンプレッサ方式ではなくペルチェ方式にすることでより安く・よりコンパクトになりますが、冷却能力や稼働時間が大きく落ちてしまう欠点が生まれてしまいます。実際ペルチェ方式のHiKOKI UL18DAなどは市場からほぼ一掃されてしまったので、例え安くできようとも、CW180Dの発売以降に定着してしまったコンプレッサ冷却方式から戻せるものではないと判断したのかもしれません。
賛否両論な製品仕様ですが、製品のバリエーション展開の一環として捉えるならば悪く無い仕様と見ています。冷温庫のバリエーションは基本的に小さくするか大きくするしかなく、このサイズを求めているユーザーは一定数いるでしょうし、毎年酷暑に耐えている一人親方の方などには刺さる仕様ではないでしょうか。
余談ですが、25LモデルのCW001Gや今回のCW003G、さらにHiKOKI UL18DBなど充電式保冷温庫のような大型製品が増えている昨今、陳列棚や倉庫スペースを圧迫する製品は加速度的に増えており、この先の販売スペースをどうやって確保するかが販売店の悩みの種になってしまいそうです。
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