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光学映像技術のスタートアップ企業 台湾Photontree社は2020年6月24日から、190グラムの超軽量ヘッドマウントディスプレイ「Photontree X」の先行予約販売を国内クラウドファンディングサイトMakuakeでの実施を開始しました。世界最軽量クラスでありながら800インチ相当の迫力ある映像を実現したのが特徴です。
目次
世界最軽量クラスのプライベートシアターPhotontree X
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台湾のPhotontree社が展開するのは、800インチ相当のディスプレイを実現するヘッドマウントディスプレイ「Photontree X」です。国内クラウドファンディングサイトMakuakeを通じて6月24日から先行販売が行われています。
Photontree Xは重量190gの世界最軽量ながら、仮想的なスクリーンサイズは800インチ(20m)を実現、インターフェースはHDMI 1080p/60FPS、解像度1280×720のヘッドマウントディスプレイです。場所を選ばずにどこでも使用できる携帯性が魅力で、HDMI端子を搭載した機器さえあれば、迫力ある大画面の映像を楽しむことができます。
2020年8月時点で2,400万円の支援を調達していて、Makuake上で大きな注目を集めているデバイスです。
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軽量ボディが最大の魅力、シンプルの裏に隠れた実用性
早速、PR用サンプルの「Photontree X」を使ってみます。箱から取り出して最低限の組み立てを行ったところで外観をチェックしていきます。ヘッドマウントディスプレイの本体は世界最軽量と謳うだけあって横幅160×奥行70×高さ50mm、重量は190gで重さをほとんど感じません。
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どんな風に見えるのか撮影してみた
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装着してみると、目の前に映画館さながらの巨大なスクリーンが見えます。話題作の公開初日に使われるような大きなスクリーンの映画館で映像を見ているようで十分な没入感が味わえます。
実際にPhotontree Xを使うとどのように見えるかは気になるところでしょう。装着して覗き込んだらどんな風に見えるかをカメラで撮影してみました。
このようなヘッドマウントディスプレイで問題になるのは、中心部と端の部分でぼけたり色が滲んだりする収差の問題ですが、光学系ベンチャーなだけあって比較的気にせず視聴できます。VRディスプレイと異なり視野角も90度に収めているのでVR機器などでヘッドマウントディスプレイが酔ってしまった経験のある方でも、問題なく使うことが出来ます。
ただし、それでも収差の影響を0にしているわけではありません。前後位置調節したりフィッティングを直すことで見やすい位置に調整はできますが、端の部分などは収差の影響が表れてしまいます。映像などでは気になりませんが、文字やパソコンのセカンドディスプレイ用途では少し気になるかもしれません。
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Photontree X製品仕様
モデル名 | PT-X1 |
仮想スクリーンサイズ | 800in(20m) |
解像度 | 1280×720 |
輝度(Min) | 200cd/m2 |
インターフェース | HDMI 1.4a(1080p, 720p/60FPS) |
色域 | RGB 24bit |
電源 | USB 5V/0.5A |
視野角 | 90度 |
動作温度 | 0~40℃ |
コントラスト | 1000:1 |
サイズ | 160×70×50mm |
オーディオ | 3.5mmイヤホンジャック |
ケーブル長 | 1.8m |
重量 | 約190g |
シアター・ゲーム向けのニューデバイス
最近のディスプレイデバイスは40型の4kデバイスなども増え大型ディスプレイも当然になってきています。大きなディスプレイは映像も綺麗で迫力もありますが、その分高価で場所も取ってしまうので全部の人が大画面コンテンツを楽しめるわけではありません。
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そんな人でも手軽に大画面を体感できるのが「Photontree X」です。どこでも大画面を楽しめるので、くつろげるリビング・バスや飛行機の移動中・寝る前のベッドの上など、場所を選ばず楽しめるのが魅力のデバイスです。
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Photontree Xは対応デバイスも幅広く、USB給電で動作するのでさまざまな機器で使用できます。USB給電も5V/500mAと大電力給電を必要としないので、USB端子を備えるデバイスなら何でも動作できモバイルバッテリーでも動作します。
最近のコロナ禍では映画や劇場などのコンテンツも制限され、大きく臨場感のあるエンターテインメントが楽しめなくなっている状況が続いています。そんな状況下でも楽しめる新しいエンターテインメントツールとして、手軽に楽しめるプライベートシアターデバイスPhotontree Xはなかなかオススメです。