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2024年1月8日

充電式エアダスタを徹底比較、HiKOKI RA18DA vs マキタ AS001G

充電式エアダスタを徹底比較、HiKOKI RA18DA vs マキタ AS001G

コードレスエアダスタは、HiKOKIのRA18DAとマキタのAS001Gのどちらが使いやすいのか、
2つの製品を触って違いを比較してみました。

コンパクトな「HiKOKI コードレスエアダスタ RA18DA」

HiKOKI RA18DAは小型軽量ガンタイプの送風機です、ピンポイントに狙ったところのホコリを吹き飛ばすエアダスタのような使い方ができる製品です。

標準付属の各種アタッチメントを装着することで吹き飛ばしの他、空気入れ・空気抜きとして使用できるので、レジャーでも幅広く活躍します。また、トリガスイッチの引き量に応じて変速でき、トリガスイッチを素早く2度引くと高速と低速の連続運転に対応するラッチ機能も搭載しています。

バッテリー装着時の本体重量は1.15kgの軽量ボディながら、最大風速122m/sの風速仕様でピンポイントな清掃作業に対応します。手元を明るく照射できるLEDライト付です。

2024年1月時点では、標準のグリーンカラーのほか限定カラーとしてブラックとオリーブも展開しており、好みに応じてカラーを選べます。

別売のカラープレートも装着でき、チタニウムシルバー、スカイブルー、シグナルレッド、バイオレット、ライトゴールドの5色から好みに合わせた個性を際立たせることも可能です。

製品仕様は本体のみの(NN)で販売し、蓄電池と充電器は別売です。

ハイパワーな「マキタ 充電式エアダスタ AS001G」

マキタ AS001Gは40Vmaxバッテリとハイパワーブラシレスモータにより高い風力を実現し、最大200m/sの風速、最大風量1.1m3/minのパワーを発揮します。

多彩なアタッチメントが付属しているので、1台で吹き飛ばし・空気入れ・空気抜き作業に対応します。アタッチメントの交換もノズルを押し込むだけで取付け、回すと取り外しが可能です。

風量の調節は、トリガスイッチの他にも4段階風量切替ボタンが搭載されているので、簡単に調節が出来ます。不意なON状態を防止できるトリガロックがついているので安全です。手元がとても明るいLEDライト付です。

販売仕様は、バッテリ充電器とケースが付属するAS001GRDと本体のみのAS001GZで展開します。

  • AS001GRD バッテリBL4025×1、充電器DC40RA、ケース付 希望小売価格63,300円(税抜)
  • AS001GZ 本体のみ 希望小売価格24,600円(税抜)

製品仕様比較

使用名 RA18DA AS001G
外観
全負荷回転数 89,000 min-1
(気温20℃時)
モーター ブラシレスモーター ブラシレスモーター
最大風量 0.7 m3/min 1.1m3/min
風速 最大:122 m/s※1
平均:100 m/s※1
最大:200 m/s※2
平均:163 m/s※2
最高圧力 18 kPa / 2.61 PSI 29.7 kPa / 10.3 PSI
動作電圧 18V 40Vmax
機体寸法) 224×250×94mm※3 180×94×300mm※4
質量 1.15kg※3 1.5kg※4
標準付属品 エアダスタノズル
ノズル(A)(B)
吸引アタッチメント
吊り下げ用フック
ノズル3
ノズル7
ノズル13
フレキシブルノズル6
ワイドレンジノズル
ピンチバルブノズル
エアベントホース
ラバーアタッチメント20-30
ラバーアタッチメント65
フィルタC
フック
本体価格 15,400円(税別) 24,600円(税別)
販売年月 2022年06月 2021年10月

※1 ノズル装着時
※2 モード4、ノズル7装着時
※3 バッテリBSL36A18/エアダスタノズル/フック装着時
※4 バッテリBL4025装着時・ノズル非装着時

HiKOKI RA18DAはとにかく軽い、マキタ AS001Gはパワフル

HiKOKI RA18DA

HiKOKI RA18DAはマキタ AS001Gと比べて、とにかく小さくて軽いのが特徴です。

下に向けて使う分には2製品には差を感じませんが、高所の埃を吹き飛ばそうと腕を高く上げて使ってみると、マキタ AS001Gは腕がかなり疲れます。カタログスペックでは350gですが、実際の重量感の差はとても大きいと感じました。

マキタ AS001G

マキタ AS001Gは、「最大風速:200 m/s、最大風量:1.1m3/min」とHiKOKI RA18DAの約1.6倍パワフルな性能を持ちます。

実際の使用感では、フィルター清掃を怠っていたコードレスクリーナ内部の埃を勢いよく飛ばせる性能を持っています。あまりにも勢いよく飛んでいくので、もし室内でうっかり回してしまったら確実に大事故で掃除のやり直しです。フィルターの埃飛ばしは屋外で行いましょう。

両機種のトリガスイッチと風量調節の違い

HiKOKI RA18DAもマキタ AS001Gもトリガの引き具合での風量の調節が可能です。

HiKOKI RA18DA

HiKOKI RA18DAは、トリガスイッチを素早く2度引くとトリガを離しても連続運転するオンロック機能を搭載しています。スイッチを引き続けなくても送風(吸込)運転ができるので、快適に清掃作業を行えます。

マキタ AS001G

マキタ AS001Gの風量調節方法は、トリガスイッチのほかにも4段階風量切替ボタンを搭載しているので、簡単に調節が出来ます。また不意にスイッチがONにならないようトリガロックがついているので安全です。

マキタ AS001G

こちらにも連続運転のためのスイッチが搭載されていますが、少し微妙な位置にあるので。人差し指でトリガを引いていると、片手では押すことが出来ないので、もう片方の手の指で押すしかありません。

その他細かい部分の違い解説

HiKOKI RA18DA

HiKOKI RA18DAは、マキタ AS001Gと比較すると風圧などの性能面で少しだけ劣ります。またトリガを引いてから風を吹き出すまで約1秒ほど若干のタイムラグがあります。

HiKOKI RA18DA

実際に清掃作業を行うと、空気抜き側のフィルター部分に埃が溜まります。この辺りはマキタ AS001Gよりも清掃しやすいです。

HiKOKI RA18DA

HiKOKI RA18DAに付属する空気抜き用の吸引アタッチメントは一度装着すると、ガッチリと固定されてしまうので、外すのは少し苦労します。

マキタ AS001G

マキタ AS001Gは、重量分以上の性能があるため、少しでも高い清掃性能が必要な場合にはこちらの方がおすすめです。標準アタッチメントが豊富に付属しているので、幅広い清掃シーンに対応できます

マキタ AS001G

ちなみに、LEDライトはこちらの方が明るいです。トリガーを離した後に10秒ほど残照します。

エアダスタの評価としてHiKOKI RA18DAがオススメ

HiKOKI RA18DA

実際に両方を使って比べてみると、机や棚の上やファンヒーターのフィルター清掃や窓のサッシの掃除をするには、HiKOKI RA18DAで十分だと思います。やはり軽いのは正義です。

軽い点や小さくて取り回しの良い点などもありますが、トリガスイッチを2度引くと連続運転ができるオンロック機能が便利です。マキタAS001Gと異なりトリガちょい引き状態でもオンロックできるので、弱風が欲しいシーンでも活用できます。

アタッチメントが少ないので物足りなく思ってしまいますが、付属品で場所を取らないのは逆に良いポイントです。風を吹き出すまで約1秒ほど若干のタイムラグも別に気になりませんし、空気抜き側のメッシュに溜まる埃は小まめに取り除きましょう。

マキタ AS001Gも実仕様的には問題が無く、むしろHiKOKI RA18DAと比べてしまうとカタログスペック上の性能は優れているものの、比較してしまうと重くてかさ張る点が欠点となります。アタッチメントはマキタAS001Gが豊富ですが、全てのアタッチメントを必要とする方は少ないのではないかとも思います。

本記事で紹介した製品

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