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ヒートジャケットとは?
バッテリーで発熱するウェアの呼び方はメーカーによって「暖房ウェア」「ウォームジャケット」「電熱ウェア」「バッテリーヒートジャケット」等さまざまな名称があります。
ヒートジャケットはジャケット内部にヒーターが内蔵されているため、ヒートテックとは比べ物にならないほど暖かくなります。ヒートジャケットはLi-ionのバッテリーが接続できるようになっており、それを繋げることによってヒーターが駆動され大体50度くらいまで温度が上昇します。
作業現場やDIYを行っている場所などは暖房がないことも多く、寒さ対策が十分に行えていない場合も多いです。長時間の屋外作業ではどんなに厚着をしても、この時期の寒波はなかなか辛いものです。発熱する衣服の代表的なものにヒートテックなどもありますが、これは吸着熱による発熱で寒さ対策にも限度があります。
ヒートジャケット自体は昔からあるものでしたが、バッテリーの性能向上や素材の質の向上などが進み、壊れにくく着心地の良いヒートジャケットが販売されるようになりました。
・ヒートジャケットで耐えられるのは体感上外気温-5~0度くらいまで。それ以下はヒートジャケットでも無理
ヒートジャケットの特徴
ヒートジャケットは電動工具メーカー以外にも、バイクウェアメーカーやアパレルメーカーなどからも販売されています。
どのヒートジャケットも、バッテリーに充電してヒーターで温めるという基本的な構造は同じですが、電動工具メーカーから販売されているヒートジャケットには下記のような特徴があります。
- 電動工具のバッテリーをそのまま使用できるため、充電速度が速く容量も大きい。
- 厚手の布地を使っており、保温・防寒・防風に優れている。
- 基本的にジャケットタイプがほとんどでありベストがたまにある程度。インナータイプは売っていない。
- バイクメーカーのヒートジャケットと異なり、シガーソケットなどの外部電源には対応していない。
ヒートジャケットの選び方
発熱面の場所
・首と背中は鉄板。首が暖かいだけで相当違う
・おなかは作業姿勢のよって暖かさを感じにくいため
電源方式
・USB方式は5V2Aなので約10W分の発熱量
・モバイルバッテリーが使用できるのが利点。出力や発熱に注意
・専用バッテリー方式は、USB方式よりも2~3割出力が高い。
・電動工具バッテリーを使用する方式は、電動工具と使いまわせて長時間使用できるが、重くて嵩張る
洗濯対応
各電動工具メーカーのヒートジャケットを紹介
電動工具メーカーのリチウムイオンバッテリーは一般メーカーのバッテリーより性能が高く、高容量です。また様々な製品への使いまわしもできるためバイクウェアメーカーやアパレルメーカーのヒートジャケットよりおすすめです。
2017年時点ではマキタ・日立工機・リョービ・BOSCHの4社から販売されています。
マキタ 暖房ジャケットCJ204DZM
マキタのヒートジャケットは「暖房ジャケット」とちょっと野暮っぽい商品名です。
CJ204DZMは袖が取り外せて、ジャケットとベストを使い分けられるのがポイントです。また、ダブルファスナーを採用しているので作業用ベルトや腰袋を使用しているときでもジャケットが邪魔になりません。
バッテリーアダプタの対応も広く、差し込み10.8V・スライド10.8V・14.4V・18Vと4種類のバッテリーに対応しています。ヒーターは前面と背中部分の2か所のみとなっています。
HiKOKI ウォームジャケット UJシリーズ
日立工機のヒートジャケットはサイズが豊富でMからXXXLまで5種類のサイズがあります。ピッタリサイズのウォームジャケットが欲しいという人。また、ヒーターも3箇所に搭載されているため、一番暖かそう(でも写真を見る限りだとヒーターのサイズ自体は小さいのかな?)。
機能的な特徴として前面と背面ごとにヒーターのON・OFFを切り替えることができます。また、10.8Vと14.4V・18Vそれぞれのバッテリーアダプタに対応しています。
前モデルのUJ18DSLはスイッチ位置やHITACHIロゴの位置に難がありましたが、新作のUJ1810DAになって改良されたようです。
ヒートジャケットの耐久性はピンキリ
電動工具メーカーはアパレルメーカーでないので、作業着アパレルメーカーほど積極的にヒートジャケットの販売をやっているわけではないそうです。
「春になったころに型落ちになったヒートジャケットを早く買おう」なんて思っている間にすべて売り切れてしまっていた、なんてこともあります。
また、このようなヒートジャケットは一般的なアパレルショップと異なり電動工具の販路で流通・在庫されるため虫食いやカビの被害がなんてこともありそうです。
このように、季節物のヒートジャケットは処分セールや型落ちなどでの安値販売はほとんど期待できないので注意しましょう。欲しい時や寒さに耐えられなくなった時が一番の買い時です。