電動工具を製造・販売する株式会社マキタ（本社：愛知県安城市）は、2021年4月カタログ上でバッテリーチェッカBTC04(A-61488)の一般向け販売を予告した。18V/14.4V/Ni-MH 9.6～24Vスライドバッテリーの使用状況を診断できる。別売アダプタ BTC05(A-70954)の装着で40Vmaxバッテリーの診断にも対応する。本体希望販売価格は34,000円(税抜)
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マキタ ポータブルバッテリチェッカ BTC04(A-61488)
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2021年4月総合カタログ上でバッテリーチェッカ BTC04(A-61488)の一般向け販売を予告しました。
BTC04(A-61488)は18V/14.4V/36V/スライドNi-MH 9.6～24Vバッテリーを装着し、マキタバッテリー内部のICチップから情報を表示する製品です。バッテリーの充放電サイクル回数や過負荷過放電・セルアンバランス状態などの表示や故障診断などに活用できます。
別売アダプタ BTC05(A-70954)も同時発売予告を行っており、このアダプタの装着によってマキタ最新バッテリープラットフォーム 40Vmaxバッテリーの動作にも対応します。
電源は単三電池4本またはUSB給電で動作します。
- BTC04(A-61488) 希望小売価格34,000円(税抜)
- BTC05(A-70954) 40Vmax装着アダプタ 希望小売価格11,500円(税抜)
製品の特徴
「バッテリの状態や使用状況がわかる」
BTC04(A-61488)は、マキタバッテリーの診断に使用するバッテリアクセサリです。
充電器状の本体に装着してバッテリー内部のICチップから各種情報を読み出し、液晶ディスプレイ上にバッテリーの情報を表示できる機能を搭載しています。
表示できる機能は、バッテリーの充放電サイクルやバッテリー残量など…
使用状況を表す、サイクル寿命の状態や過放電・過負荷状態の表示モード
バッテリーの総電圧やバッテリーセルのバランス状態なども表示できます。
バッテリーが故障している場合、バッテリーセルと回路のどちらが悪いのかの診断もしてくれます。
別売アダプタ BTC05(A-70954)で40Vmaxバッテリにも対応
別売のBTC05(A-70954)を装着すれば、40Vmaxバッテリーの診断にも対応します。
古いBTC04に対してはファームウェアアップデート用のSDカードが必要になるのですが、今のところBTC05にアップデート用SDカードが付属しているか不明なので、既にBTC04をお持ちの方は一度確認するのがおすすめです。
診断したからと何ができるわけでもないので注意
このBTC04は、古くからマキタバッテリーの診断ツールとしてマキタ営業所やマキタ有力店・マキタ大口ユーザー向けに販売されていた知る人ぞ知る製品であり、これまでネットオークション・フリマアプリなどでは割高な価格で流通していた製品でしたが、今年の春からは一般ユーザーも気軽に購入できるようになりました。
バッテリーチェッカがあれば「マキタバッテリーの故障原因解析や修理が行えるようになる」と思ってしまう方もいると思いますが、実はバッテリーチェッカのような製品はそこまで便利なわけでは無かったりします。
電動工具用のバッテリーは消耗品に相当する製品であり、例え故障した部位や原因が分かったとしても修理を行うことはできません。例え修理できる知識や部材・技術があったとしても、バッテリーに対して修理を行うことは安全性の観点から論外の行為と言えます。
バッテリーチェッカが真価を発揮するのは「バッテリーに負荷をかけないように使用方法の検証」や「定期的なバッテリー診断を行い寿命前にバッテリーを買い替える予防保全」のような使い方です。このような使い方でバッテリーチェッカに価値を見出せるのは、何十個ものマキタバッテリーを使い月単位で使い潰すヘビーユーザーだけではないでしょうか。
あれば便利な製品であることには間違いありませんが、一般的な電動工具ユーザーであれば、1,2個の予備バッテリーを準備して壊れたその都度からバッテリーを買い替えれば良く、より詳細な故障原因が知りたい場合はマキタ営業所に持っていけば診断もしてくれます。気軽に購入できるようになったバッテリーチェッカですが、やはり一般ユーザーにとっては少し縁の遠い製品と言えそうです。
