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2020年9月16日

【ASUS修理依頼レポート】ASUS ZenfoneARのディスプレイ故障で修理に出す!

【ASUS修理依頼レポート】ASUS ZenfoneARのディスプレイ故障で修理に出す!

2017年6月に購入した『ZenFoneAR』ですが、使用して半年ほど経った時点でディスプレイに不具合が起こり画面が滲んできてしまったため、修理を依頼することにしました。今回は、ASUSサポートセンターに『不具合原因に身に覚えがない事』『保証期間内』であることを理由に無償修理での対応を依頼したときのレポートです。

国内メーカーほどアフターケアが充実しておらず、キャリアのサポートも受けられないと言われアフターサポート面では散々な扱いの海外製SIMフリースマホですが、しっかりと修理して頂きました。

現象│ZenFoneARのディスプレイ左上が突然紫色に滲み始める

今回の不具合現象はASUSのハイエンドスマホ『ZenFoneAR』で発生したディスプレイの表示不良です。

2017年6月から使い始めたZenFoneARですが、2018年1月のある日、突然ディスプレイの左上に紫色の滲みが発生してしまいました。始めは「アプリの誤作動かな?」と思っていましたが、スクショを取って確認してもその部分は滲んでおらず、様子を見ているうちに時間経過で少しずつ滲んでいる範囲が大きくなっていきました。

このまま様子を見ていても直ることはなさそうなので、ASUSのサポートセンターに問い合わせて修理対応を依頼することにしました。

ASUSサポートセンターへメール

ASUSサポートセンターへの問い合わせはASUS HPのサポート タブから飛ぶことができる。サポートセンターへは電話・メール・チャットと3種類の方法があるが、今回はメールで問い合わせを行った。

ZenFoneARは保証期間内のため無償修理で対応してもらえるはずですが、生活の殆どにスマホが必須となっている今、スマホがないのはとても困るので、最優先事項は早急に修理してもらう事です、無償で修理してもらうのは2番目の優先事項とします。

早急に修理してもらうには、修理センタからの無用な問い合わせやトラブルを避けるために、故障に至るまでの情報をすべて提供する事が必要になります。

これによって無償修理が断られる可能性もありますが、修理を迅速に行なって貰うためには情報の提供が不可欠です。不良に至るまでの経緯を出来るだけ全て開示し、早急な修理対応を依頼するメールを書きます。

  • 突然ディスプレイの左上が紫色に滲み始め、それが広がってきていること。
  • ソフトウェアではなくハードウェア(LCDパネル)の不具合であること。
  • 普段の使用方法や、保管環境などの詳細な情報
  • 落下・衝撃等は加えているが、通常の範疇で起こる程度のもので外装などに目立った傷がないこと。
  • 保証期間内のため無償での修理を希望するが、早急な修理対応を望んでおり、有償修理時でも見積連絡不要で修理対応を行ってほしい事。

これらの情報と、滲んだディスプレイの写真を添付したメールをASUSサポートセンターに送信したところ、約2時間ほどで返答メールが返ってきました。

修理発送前に必ずやっておくこと

ASUSサポートセンターからの返答では「LCDパネルに故障が発生した可能性があるので修理対応になる」との回答でした。

ASUSサポートセンターからの回答メール。この中では無償修理に関する回答はないが、修理対応を受け付けてくれる事になった。

返答メールには修理の依頼手順が書かれており、それらに従って書類を作り記載された住所に現品を送れば修理すると記載されています。このメールの指示に従い、下記の手順で修理依頼の準備を進めます。

  • 修理依頼 確認書の作成
  • 本体の初期化
  • 付属品の確認
  • 購入したときの領収書の添付
  • 発送伝票の作成

今回の不良部品はLCDパネルの不良のため、本体初期化は必要ないとは思うのですが、初期化に同意しないと修理対応できないと書いてあるので、仕方なく送付前に予め初期化しておきます。

付属品についてはディスプレイの不良だったため不要と考え、同梱しませんでした。もし不良内容が充電不良や動作不良であれば充電器やケーブルが原因になるため同梱した方が良いでしょう。

メールの文面には運送伝票の品名に修理案内のIDの他【DOA】/【REPAIR】を記入しろと記載されています。DOAは見慣れない略語ですが、新品製品到着時の故障「Dead on arrival」を意味しているのでしょう。

ちなみに、ZenFoneの発送にはゆうパックを使用しました。発送料金は着払いでOKだそうです。

修理状況はオンライン上で随時確認できる

現品がASUSの修理センタに到着すると修理状況のステータスが修理進行中になります。その後、修理が完了するとステータスが修理完了に替わり、運送業者と追跡番号の欄に情報が追加されます。

今回、修理依頼書には「無償修理を希望するが、有償の修理になった場合は見積なしでの修理も可」の旨の記載をしていましたが、結局無償修理になったようでそのまま受け取ることができました。

不具合発生から9日で修理品を受け取り

現品を発送してから約1週間で修理されたZenFoneARが返ってきました。送った時の梱包と同じ状態で返ってきました。

木曜日に着荷して土曜日の修理完了を期待していたのですが、翌週の月曜に修理完了となったので、ASUSの修理センタは土曜日の稼働はしていないのかもしれません。本来なら1/22修理完了で1/23に受け取り予定だったのですが、その日は関東豪雪の影響で返送時運送業者の佐川急便が運送見合わせと言うことで1日伸びてしまいました。

もし故障した当日に発送していれば、金曜日に修理完了になり、土曜日受け取りになり5日で修理品を受け取れたかもしれません。

故障から修理品受け取りまでかかった日数は9日

  • [1日目] 1/16(火)故障
  • [2日目] 1/17(水)発送
  • [3日目] 1/18(木)修理センタ着荷,修理開始
  • [7日目] 1/22(月)修理完了, 修理センタ発送
  • [9日目] 1/24(水)修理品受け取り

ASUS製品のアフターケアやサポート拠点についてまとめ

ASUSはサポートが悪く、修理が遅いと言う前評判もありましたが、今回の修理対応は概ね良好でした。修理依頼もメールで行いましたが2時間後には返答が返ってくるなど、この点では国内メーカーの対応よりも早いかもしれません。

ちなみに、修理品には新しい保護フィルムが同梱されていました。これは嬉しい誤算です。

ネット上で言われている評判と比べて良好な対応を行ってもらったと思っていますが、キャリア対応による高待遇アフターサポートとは比べられないので、あくまでも海外SIMフリー端末に対して割り切ってる人が考える対応の良さ、となりますが。

さて、今回発送したASUS修理センタの送付先ですが、以前別メーカーの修理でも同じところに送った記憶があるため、ASUS製品の修理は国内修理業者への外注という形で行われているようです。

ASUSサポートセンターで修理を依頼すると千葉県の修理拠点での修理対応になってしまいますが、2018年現在ではASUS Shopでの修理対応も行っており、秋葉原のツクモDOS/Vパソコン館1階『ASUSフラッグシップ・ストア』と赤坂の『ASUS Store Akasaka』で修理を依頼することも可能です。今回のようなディスプレイ関連の不良であれば即日対応も可能らしく、一刻も早く修理してほしい!と言う事であればASUS Shopに行くのも選択肢に入るでしょう。

性能では海外スマホ、アフターサポートでは国内スマホが優れている、というのがここ数年のスマホ業界のイメージでしたが、今回のASUSの修理対応の感じでは国内メーカと比べても遜色ないレベルの対応を行って頂けました。とは言っても修理拠点に関してはどこのメーカーも同じ外注に依頼しているようですし、同じレベルの対応になるのは当たり前なのですが。

今後『ASUS Store Akasaka』のように修理拠点を備えた販売店が地方にまで進出すれば、SIMフリー端末特有のサポートの不安面も解消されるので、今後のASUSの展開に期待です。

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