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USB Type-CのDRP(Dual-Role-Power)とは?給電方向が入れ替わるUSBの仕組みを解説【解説USB PD】

スマホがにモバイルバッテリー繋げた時、逆に充電してしまう理由

USB Type-CスマートフォンにモバイルバッテリーをC to Cケーブルで接続すると、極稀にスマートフォンがモバイルバッテリーを充電してしまう事があります。

ユーザーとしては「モバイルバッテリーを接続したのだからiPhoneが充電されるはず」と考えます。

しかしUSB Type-Cの接続判定には、スマートフォンかモバイルバッテリーかという判断ではなく、CC端子で提示されたRpとRd、回路設計的なTry.SRCやTry.SNK、機器ごとの電源管理方針などからSourceとSinkが決まります。

これは「プラスとマイナスが逆になった」「故障して電流が逆流した」という現象ではありません。USB Type-Cの手順に従って役割を決めた結果、ユーザーが期待した方向とは反対のSource-to-Sink接続が成立した状態です。

特に、スマートフォンとモバイルバッテリーのような互いにSinkになり得る製品の場合、接続時のタイミングや製品との相性によって想定とは異なる動作になってしまう可能性があります。これは「残量の多い方から少ない方へ必ず流れる」「容量の大きいモバイルバッテリーが必ず給電する」とも限らない場合もあります。

また、ケーブルの表裏を変えれば必ず給電方向が変わるというものでもありません。USB Type-Cはコネクタの向きが変わっても同じ機能になるよう設計されています。ケーブルを抜いて接続しなおせば役割判定がやり直されるので結果が変わる場合もありますが、基本的に充放電方向の変更を保証する方法ではありません。

DRPはUSB Type-Cを便利にする一方で給電方向が見えにくくなる

DRPは、1つのUSB Type-Cポートを充電入力にも周辺機器への電力出力にも使える便利な仕組みです。スマートフォン、タブレット、ノートPC、モバイルバッテリーが同じケーブルで相互に接続できるのは、SourceとSinkを柔軟に切り替えられるDRPの存在が大きく関係しています。

一方で、DRP同士の接続では給電方向が製品の見た目だけでは分かりません。接続時のCC判定、Try.SRCやTry.SNK、USB PDのPR_Swapと言った技術的な設定やメーカー独自の電源管理などが組み合わさるため、ユーザーの期待と反対方向に電力が流れることもあります。

スマホがモバイルバッテリーを充電してしまう現象も故障や規格違反ではありません。両方がSourceにもSinkにもなれる組み合わせで、機器との相性や動作の事情によってユーザーが期待した動作とは逆の動作になってしまった結果です。

DRPやPower Role Swapによる想定外の充放電を避けるためには、事前に動作を確認したり、入力専用、出力専用を備えるモバイルバッテリーを使用するのも一つの手段です。

参考

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