
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2025年3月に40Vmaxシリーズの充電式インパクトレンチ TW011G/TW1005Dを発売する。最大締付トルク1,250N・m仕様とロングアンビル仕様によって大型自動車のホイール着脱に最適な構造を備えている。本体標準小売価格は65,900円(税別)
目次
マキタ 充電式インパクトレンチ TW011G/TW1005D
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2025年3月に充電式インパクトレンチ TW011G/TW1005Dを発売します。

TW011G/TW1005Dは、マキタの1,000N・mクラス充電式インパクトレンチのロングアンビルモデルです。
従来の充電式レンチよりもソケット装着部を伸ばしたアンビル仕様によって、大型自動車が搭載するダブルタイヤのホイール脱着に最低な構造となっています。
モード設定も新たにタイヤ着脱に適したモードやJIS規格向けの左ネジタイヤモードなどを備え作業を効率化します。
製品仕様は40VmaxモデルのTW001Gと18VモデルのTW1005Dで展開し、販売仕様は本体のみのZ仕様で販売します。

- TW011GZ 本体のみ 希望小売価格65,900円(税別)

- TW011GZ 本体のみ 希望小売価格61,300円(税別)
製品仕様
製品名 | TW011G | TW1005 |
---|---|---|
外観 | ![]() |
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締付能力 | 普通ボルト:M12 – M36 高力ボルト:M10 – M27 |
普通ボルト:M12 – M36 高力ボルト:M10 – M27 |
最大締付トルク | 1,250 N・m | 1,150 N・m |
先端形状 | 19sq | 19sq |
無負荷回転数 | 最速:0~1,800 min-1 強:0~1,100 min-1 中:0~700 min-1 弱:0~500 min-1 |
最速:0~1,800 min-1 強:0~1,000 min-1 中:0~900 min-1 弱:0~800 min-1 |
打撃数 | 最速:0~2,300 min-1 強:0~2,000 min-1 中:0~1400 min-1 弱:打撃検知で停止 |
最速:0~2,200 min-1 強:0~1,800 min-1 中:0~1,600 min-1 弱:打撃検知で停止 |
振動3軸合成値 | 13.9m/s² | 14.2m/s² |
防水防じん | IP56 | × |
バッテリー | 40Vmax | 18V |
重量 | 4.2 kg | 4.1 kg |
寸法 | 329×94×297mm | 339×91×291mm |
本体価格 | 65,900円(税別) | 61,300円(税別) |
販売年月 | 2025年3月 | 2025年3月 |
製品の特徴
「ロングアンビル仕様でダブルタイヤ作業に対応」

TW011G/TW1005Dは、ロングアンビル仕様の充電式インパクトレンチです。
一般的な充電式インパクトレンチよりもソケット装着部が長くなっており、奥まった箇所にあるボルトナットも簡単に着脱できるので、大型自動車が搭載するダブルタイヤなどのホイールの着脱作業も容易に行えます。

タイヤの脱着に適したモード設定機能を搭載

ホイールナット締付け時の3 工程(手締め、一次締め、仮締め)に適したモード設定がされており、作業に合わせてモードを選択することで作業を効率化できます。
また、左ネジのタイヤ【JIS規格】が効率よく交換可能な左ネジモード搭載で、左ネジボタンを押すことで左ネジの締付け・緩め作業に適したモードへ切り替えが可能です。
18VモデルのTW1005Dも同時発売

40VmaxモデルのTW011Gに合わせて18VモデルのTW1005Dも同時発売します。
最大締付トルクは1,150N・mですが、40Vmaxモデルと同じくタイヤの着脱に適したモード設定や左ネジモードを搭載しています。
防じん防水保護等級IP56に適合

エクステンションバーとどちらが良いのかはユーザー次第
今回のロングアンビル仕様の充電式インパクトレンチに関しては、40VmaxモデルはTW001G、18VモデルはTW1001Dをベースとした製品にロングアンビルを装着した仕様になっているようです。ただし18Vモデルに関しては製品仕様が若干変わっているので、モータなどはTW1001DとTW1005Dで異なっているのかもしれません。
ロングアンビル仕様に関しては19sqのエクステンションバーやロングソケットを装着すれば済んでしまう話であり、価格的にもそうした方が安く済んでしまいそうなのですが、その辺りはユーザーや使用環境の好みかもしれません。
エクステンションバーを装着するとソケット装着部が2つある分若干ガタついて使い勝手が少し悪くなってしまいますし、19sqのロングソケットは若干高い傾向があるためソケットを使い潰すのは少し難もありそうな感じがします。
そういう意味では、大型自動車のタイヤ交換のみを想定とする製品であれば、今回の製品も結構理にかなっている製品なのかもしれません。
ちょっと懸念しているのが、今回の製品は本体のみのZ仕様で販売しているため標準付属のケースが存在していないことです。一応、寸法的にマックパックならケース2以上で収納できそうなのですが、製品の高さ方向的にバッテリを装着した状態で収納することができないので、バッテリを外して充電器ごと収納しようとするとケース3以上でバッテリーや製品を積んだ状態で入れなければならず、製品の収納的には少し微妙な状態になってしまうかもしれません。