
海外HiKOKIは、18Vコードレスフレーミングネイラ NR1890DCBを発表した。高速打込みを重視する「Speed Series」の90mm釘対応モデルで、エアスプリング方式のAir Drive System+を採用。本体のみ3.4kgのマグネシウムボディ、54本装填のマガジン、空打ち防止機構、打込本数カウンターなどを備える。オーストラリアとニュージーランドでは近日発売予定で、日本国内での発売は未定。
記事内で紹介する製品は海外地域の情報を元に構成しております。日本国内での発売・法令適合・使用可能な釘については発表されていません。工機ホールディングス株式会社、工機ホールディングス ジャパン株式会社および国内HiKOKI取扱店へのお問い合わせはお控えください。
HiKOKI コードレスフレーミングネイラ NR1890DCB
オーストラリアおよびニュージーランドのHiKOKIは、18Vコードレスフレーミングネイラ NR1890DCBを発表しました。

NR1890DCBは、HiKOKIの電動釘打機で打込み速度と連続作業性を重視するSpeed Seriesに位置付けられた新型の90mmコードレスフレーミングネイラです。
エアコンプレッサやホース、ガスカートリッジを必要としないAir Drive System+を採用し、18Vバッテリー動作で木造フレームなどに使用する50~90mmの紙連結釘を打ち込めます。
マグネシウム部品を使ったスリムボディによって本体のみ3.4kgの軽量設計を実現。従来モデルのNR1890DCAより約300g軽く、高所や長時間の連続作業で負担を抑えやすい仕様となっています。
販売仕様は、本体・ケース・フック類などを組み合わせたNR1890DCB(W6Z/H6Z)と、タブレス18V 5.0Ahバッテリーやマルチボルトバッテリー、急速充電器などを付属するNR1890DCB(HMZ)で販売します。
海外公式サイトでは「COMING SOON」とされており、発売日とメーカー希望小売価格は記事執筆時点で発表されていません。
NR1890DCB 製品仕様
| 製品名 | NR1890DCB |
|---|---|
| 外観 | ![]() |
| 動作電圧 | 18V |
| モーター | ブラシレスモーター |
| 打込み方式 | Air Drive System+ (エアスプリング方式) |
| 対応釘 | 紙連結釘 D形頭/オフセット丸頭 |
| 釘の角度 | 30~34° |
| 釘の長さ | 50~90mm |
| マガジン装填数 | 54本 |
| 打込みモード | 単発/連続 |
| 打込み深さ調整 | 工具レス |
| 空打ち防止 | 対応 |
| LEDライト | 搭載 |
| フック | ベルト/垂木フック 左右付替え対応 |
| 本体寸法 | 354×139×324mm (高さ×奥行×長さ) |
| 本体質量 | 3.4kg(蓄電池を除く) |
| 販売地域 | オーストラリア/ニュージーランドほか |
製品の特徴
「3.4kgの軽量ボディで高速打込みに対応するSpeed Series」

NR1890DCBは、90mm釘対応のコードレスフレーミングネイラとして本体のみ3.4kgまで軽量化した新型モデルです。
従来モデルのNR1890DCAは蓄電池を除く本体質量が3.7kgでしたが、NR1890DCBでは約300g軽量化され、比率にして8%軽くなりました。数値だけを見ると小さな差ですが、釘を装填して片手で保持する釘打機では、300gの軽量化は高所作業や連続作業の取り回しに効いてきます。
本体とマガジンには軽量で剛性を確保しやすいマグネシウム部品を採用。ノーズ周辺もスリム化し、斜め打ちで木材に食い付きやすいアグレッシブノーズを備えています。
Air Drive System+でガスやコンプレッサが不要

打込み機構には、本体内部に封入した圧縮空気でピストンを押し出すAir Drive System+を採用しています。
釘を打ち込んだ後はブラシレスモーターでピストンを素早く復帰させ、次の打込みに備える構造です。ガスカートリッジの燃焼を使わないため排気がなく、エアコンプレッサやホースの準備も必要ありません。
公式情報では具体的な1秒当たりの打込本数は示されていませんが、Speed Seriesとして従来機より高速な連続打込みを訴求しています。単発打ちとコンタクト打ちを切り替えられ、54本を装填できるマガジンと組み合わせて下地・枠組みの高負荷作業にも対応します。
90mm釘対応の打込み力と現場向け機能

対応する釘は長さ50~90mm、角度30~34°の紙連結釘です。
D形頭に加えてオフセット丸頭にも対応し、硬い木材に90mm釘を打ち込める性能を備えています。
ノーズを材料に押し当てやすい形状に変更したほか、工具レスの打込み深さ調整、釘がない状態で作動を防ぐ空打ち防止機構、暗所を照らすLEDライトを搭載。ベルトフックと垂木フックは左右へ付け替えでき、作業環境や利き手に合わせられます。
操作パネルには打込本数カウンターも備わり、作業量やメンテナンス時期を把握できる機能も備えています。
タブレス18Vバッテリーを含む販売仕様も設定

海外向けキットのNR1890DCB(HMZ)では、薄型のタブレス18V 5.0AhバッテリーBSL1850MTと、8V/36VマルチボルトバッテリーBSL36A18X、急速充電器UC18YSL3が付属します。
軽量なBSL1850MTは高出力と取り回しを重視する作業に対応するタブレスリチウムイオンセル搭載の新型バッテリーです。
日本導入への期待は大きいが、対応釘と国内仕様は要確認
HiKOKIは、2019年に海外向けNR1890DCを展開しており、コードレスで90mmクラスのフレーミングネイルを打ち込める実用性を示したモデルとして電動釘打ち機の分野で素材感を増している電動工具ブランドです。
一方でNR1890DCはバッテリー込み重量で4.9kgと重く、一般的な釘打機と比べると取り回しが課題となる製品でした。
今回のNR1890DCBは、本体のみ3.4kgまで軽量化しながら高速打込みと54本マガジンを両立した点が大きな改善点となっています。
コンプレッサ、電源、エアホースを持ち込まずに作業できる利点を考えると、コードレス電動釘打ち機の弱点だった重量が着実に改善されており、今回のNR1890DCBは業界において大きなインパクトを与える電動釘打ち機となる製品となるのかもしれません。
さて、今回の電動釘打ち機は日本の大工作業としても興味をそそられる製品ではあるものの、NR1890DCBはあくまでも海外市場向けのフレーミングネイラであり、日本の木造建築で一般的な針金連結のN釘・CN釘は使用できません
日本市場向けのNR1890DCB展開に関しては、軽量化が図れたモデルであることから高圧釘打ち機を主流とする日本国内市場でも戦える製品になると想定されます。実際の販売に際しても、長らく不可能と思われたエアスプリング式のコードレスコンクリート釘打機 NC1840DAの国内販売も実現されたため、もしかしたらロール釘仕様の国内向けSpeed Seriesが発売する可能性は0ではないと言えそうです。
昨今のHiKOKI(工機ホールディングス)の動向や世界的な評価としては、電動工具ブラントよりも釘打ち機メーカーとしての印象のほうが強い地域もあり、世界市場的に工機ホールディングスが製品開発に力を入れているのは釘打ち機であるとも見えます。そういう意味で、NR1890DCBは工機ホールディングスの起死回生を図る製品となる立ち位置なのかもしれません。

NR1890DCB まとめ

HiKOKI 18V コードレスフレーミングネイラ NR1890DCB
VOLTECHNO製品評価 未評価
3.4kgの軽量ボディと高速打込みを両立した90mmコードレスフレーミングネイラ
- 本体のみ3.4kgまで軽量化
- ガス・コンプレッサ・エアホースが不要
- 高速連続打込みのレスポンスが向上
- 54本マガジン、空打ち防止、打込本数カウンターを搭載
- 日本国内では未販売
日本未発売製品





