現在の電動工具用バッテリーパックの基本的な構造
マキタ18Vバッテリの技術的な懸念点の前に、電動工具用バッテリーがどのような構造になっているのかを解説します。
電動工具用リチウムイオンバッテリーパックは、丸ノコやハンマドリルなどの高出力負荷に対応するため、バッテリーセルだけではなく保護回路も高出力仕様になっているのが特徴です。特に、内臓バッテリーとは異なり、電動工具に使われるバッテリーパックの多くは「充電側と放電側の端子が分かれている」「放電に制御用の3端子目がある」保護仕様が主流となっています。
例えば、一般的なリチウムイオンバッテリーパックの場合、バッテリーの保護基板内部に保護遮断用の電子部品も搭載している構造が一般的で、過放電や過充電・過熱状態などを検知して自ら充放電を遮断する構造になっています。
しかし、電動工具用バッテリーの場合は高出力性能とコストダウンを両立するために、バッテリー単体では異常の検知だけを行い、異常が起きた場合はそれを知らせる信号を製品側にを出すことで製品側を止める仕組みになっています。(ただし、バッテリー単体でも端子短絡や充電側2次保護としての遮断機能は有しています)
そのため、電動工具用のバッテリーはバッテリー単体だけでは安全的に不十分であり、製品側が持つ保護遮断機能と組み合わせることで、安全かつ高出力なバッテリーパックとして実現するものになっています。





