まとめ:マキタが40Vmaxへの移行を進めたのは、18Vバッテリの技術的な不都合を解消するためと想定
こうして見ると、マキタ18Vバッテリが比較的高価で、高出力モデルが存在しない要因が見えてきたと考えています。
有り体に言えば、マキタ18Vバッテリは根本的な設計思想がニッケル水素時代の考えを継承しており、それを現在まで使い続けてるために、互換性や安全性の関係から保護遮断機能を搭載しなければならなくなったと想定しています。
筆者は、この保護遮断機能の搭載こそが、マキタの今後の製品戦略を考える上で大きな足かせになっていたと考えています。その解決策として、40Vmaxシリーズを展開したのではないでしょうか。
とはいえ、ほとんどの充電式電動工具の用途では18Vシリーズでも十分な出力性能を有しており、現状では18Vシリーズの方が圧倒的に売れているため、40Vmaxの高出力性能が市場に受け入れられている印象はほとんどありません。
そういう意味では、18Vシリーズで一本化した方が経営効率としては良いのでしょうが、18Vシリーズでの展開を続けても、性能面の制約から製品展開がジリ貧になる可能性は高く、40Vmaxシリーズを展開したのは妥当な判断だったとも考えています。

ちなみに、マキタ18Vバッテリは、BL1890/BL18120の登場によって大容量化を実現しましたが、高出力化にはつながりませんでした。セルの構成だけを見れば、並列数が増えた分だけ大きな電力を取り出せるようになったはずです。それでも、保護遮断機能によって流せる電流が制限されているものと考えています。
また、昨今話題のタブレスセルの採用によって、18Vバッテリでも高出力仕様を期待している方は多いと思います。しかし、個人的には、マキタが18Vバッテリでタブレスセルを使った高出力仕様を出すことはないと見ています。これも保護遮断機能に起因するものであり、セルだけを高出力仕様にしても保護回路の制約から、その性能を活かしきれないと考えられます。
ただし、BL1820Bサイズのバッテリにタブレスセルを採用し、作業性を落とさずに使えるスリムバッテリとして展開する可能性はあるかもしれません。





