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2023年10月17日

ECOVACS T10 OMNI ロボット掃除機が登場、自動ゴミ収集+水拭きモップ搭載の全自動モデル

ECOVACS T10 OMNI ロボット掃除機が登場、自動ゴミ収集+水拭きモップ搭載の全自動モデル

ロボットの研究開発、生産、販売を一体化した家庭用ロボットの総合メーカー・エコバックスジャパン株式会社(東京都品川区/代表取締役社長 坂梨文康)は、9月24日(土)よりDEEBOT T10 OMNIを発売する。OMNI全自動クリーニングステーションが付属しゴミの自動集じんとモップの自動洗浄機能を搭載。一般販売価格は149,800円(税込)

本記事は、エコバックスジャパン株式会社様よりレビュー用サンプル品の提供を受けて構成しております。

ECOVACS ロボット掃除機 T10 OMNI

ロボット掃除機を展開するエコバックスは、2022年9月に新型のロボット掃除機DEEBOT T10 OMNIを発売します。

DEEBOT T10 OMNIは、AIを用いた高性能障害物回避システム AIVI 3.0を搭載、圧倒的な処理速度により家具や壁への衝突を軽減、スマートに回避する機能を持つロボット掃除機です。本機は1台で吸引と水拭き清掃は当然ながら、ロボット掃除機本体内に溜まったゴミの収集に加え、汚れたモップの洗浄、熱風乾燥まで全ての工程を自動で行います。

ロボット掃除機本体は、5,000Paの最強レベルの吸引力とOZMO TURBO 2.0 加圧回転式デュアルモップを搭載しており、ペットの毛やホコリも逃さず吸引しながら床面のべたつきまでを綺麗に清掃します。

障害検知機能では、120万画素数の高性能HDRカメラと業界最先端AIチップを搭載した障害物回避システム「AIVI 3.0(アイビー・サンテンゼロ)」搭載し、障害物の種類を正しく識別、家具や壁への衝突を軽減します。

エコバックスジャパン公式Amazon店と公式オンラインストアで販売され、一般販売価格は149,800円(税込)です。

製品仕様 (X1 OMNI比較)

製品名 T10 OMNI X1 OMNI
外観
最大吸引力 5,000Pa 5,000Pa
マッピング TrueMapping 2.0
(D-ToF技術)
TrueMapping 2.0
(D-ToF技術)
障害物回避 AIVI 3.0 AIVI 3D
(3DTrue Detect+AI)
ダストピックアップ率 最大95% 最大95%
ダストボックス容量 3L 3L
水拭きシステム OZMO Turbo 2.0 OZMO Turbo 2.0
本体水拭きタンク ×
ゴミ収集機能
モップへ自動給水
モップ洗浄
モップ乾燥方式 熱風乾燥(2H) 熱風乾燥(2H)
マップ形式 2Dマップ 2D・3Dマップ
内臓音声アシスタント YIKO YIKO
スマートスピーカー連携 Google / Alexa / Siri Google / Alexa / Siri
ビデオマネージャー 通話機能含む 通話機能含む
バッテリー容量 5,200mAh 5,200mAh
寸法 セット:430x448x578mm
本体:362x362x103.5mm
セット:430x448x578mm
本体:362x362x103.5mm
販売価格 149,800円(税込) 198,000円(税込)
販売年月 2022年09月 2022年04月

エコバックスジャパン株式会社 企業概要
・代表者:坂梨文康
・所在地:東京都品川区上大崎2丁目15−19 MG 目黒駅前 921-923
・設立:2014年05月
・URL:https://www.ecovacs.com/jp
・Twitter:@ecovacs_japan
・Facebook:@ecovacs.jp
・YouTube:ECOVACS JAPAN
・Instagram:ecovacs_jp

製品の特徴
「自動集じんと水拭き自動化の全部入りロボット掃除機」

T10 OMNIは、掃除機本体に溜まったゴミの自動集じんとモップの洗浄・乾燥まですべて自動で行う「OMNI全自動クリーニングステーション」を搭載し、一切手を汚すことなく全ての掃除を任せられるロボット掃除機です。

集じんは、5,000Paの強力な吸引力を搭載しており、カーペットに潜むペットの毛やホコリも逃さず吸引します。モップによる水拭き動作時では、加圧回転式デュアルモップ「OZMO TURBO 2.0」は圧力6N, 180回転/分の回転運動による床に密着させながら清掃を行い、床面の油汚れによるべたつきも綺麗に清掃します。

またモップ洗浄後は自動洗浄と熱風による乾燥によって雑菌の繁殖を防ぎ、嫌な臭いの発生を抑えます。

「AIVI 3.0」とマッピングシステム「TrueMapping2.0」を搭載

120万画素数の高性能HDRカメラと業界最先端AIチップを搭載した障害物回避システム「AIVI 3.0(アイビー・サンテンゼロ)」搭載。障害物の種類を正しく識別、家具や壁への衝突を軽減します。

ペットなど動くモノに対しても賢く回避しながら安全に走行が可能。AIチップが学習し回避精度を継続的に高め、D-ToF技術を応用した最先端マッピングシステム「TrueMapping2.0」との組み合わせにより、最短ルートで効率的に清掃します。

写真は日立工機のコードレスファン UF18DSLをUSB PDのACアダプタで動かしている場所を清掃しているシーン。コードの場所を検知して回転ブラシにコードを巻き込まない走行ルートで清掃を行っている。

モップを装着でOMNI水拭きモードが有効に

T10 OMNIは本体底面に専用のモップアダプタを装着するとブラシによる集じん+モップによる水拭き機能が有効になります。

モップ水拭き機能では、1分間に180回転する加圧回転式のデュアルモップ「OZMO TURBO 2.0」を搭載し、ちりやほこり・キッチンの油汚れも効率的に清掃できます。

ちなみにモップ水拭き時動作時には、床面の状態を自動検知して特定の清掃箇所を避ける機能が働くので、カーペット面などの清掃を行う場合にはモップを取り外す必要があります。

カメラのライブ機能でペット監視や防犯機能としても

アプリで留守番中のペットや別室からリビングに居る家族の様子を確認できます。さらには会話機能も搭載しています。 120万画素RGBカメラと高感度HDR148°広角レンズカメラの搭載により、狭い範囲からでも高画質で広い視野の映像を確認できます。

消耗品類はX1 OMNIと共通

T10 OMNIのブラシやモップ・フィルターなどの消耗品類は、同じ機能を備えているX1 OMNIと共通の消耗品が使用できます。

T10 OMNIの実力を見る

T10 OMNIは、本体を設置してそのままで清掃することができますが、スマホアプリのECOVACS HOMEアプリを使うと、エリア指定や清掃スケジュール機能など高度な機能を使えるようになります。

ECOVACS HOME
ECOVACS HOME
開発元:Ecovacs
無料
posted withアプリーチ

モップの装着と水拭きモードの動作

早速、ステーションに水を給水し、T10 OMNI本体にモップを装着して水拭きモードで清掃してみます。このモードではチリ・ホコリの清掃も同時に行うので、床面がフローリングだけであれば常にモップを装着したままで良さそうです。

フローリング面への水拭き清掃シーン。写真では少しわかりにくいが、走行した跡には水で少し湿っており、汚れが全く無い綺麗な状態になっていた。

ちなみにステーション側への吸水は、専用タンクに水を入れて、タンクごとステーションの中に設置すればOKです。

写真の給水タンクに水を入れすぎており、このまま設置したところ音声アナウンスに怒られてしまった。

こちらはモップ清掃後の汚水側タンクに溜まった清掃後の水です。

筆者はロボット掃除機は毎日動かしていて、細かい所もマキタクリーナーやクイックルワイパーで掃除もしていたのですが、水拭きじゃないと取れない汚れがこんなにあるのかと驚きです。

厚手カーペットの走破性能も十分

筆者の部屋は、長毛シャギーのカーペットを敷いています。ロボット掃除機はこの手のカーペット類が苦手のようで、走行時に負荷が高くなって停止したり、サイドブラシが絡まったりと色々なトラブルが起こります。

T10 OMNIでは、カーペット検知による動作モードの変化と力強いモータ走行もあってか、写真のような長毛カーペットでも問題なく清掃作業を行うことができました。4~5回ほど清掃させてみましたが、サイドブラシが絡まることも無かったので、ほとんどのカーペットで問題なく清掃できそうです

ECOVACS T10 OMNIギャラリー

ステーションとロボット掃除機を設置したところ。
iPhone13 Proを置いたステーションとの大きさ比較
ステーションは高さ58cmなので威圧感が大きい、小さい冷蔵庫くらいのサイズ感
充電口+モップ清掃+集じん口。モップは自動洗浄だが、モップの汚れは僅かに飛び散ってしまうので気づいたら清掃した方が良さそうだ。
ステーションの集じんタンクの開閉は、口の上側の着脱ボタンを押す仕様になっている。
先程のボタンを押すと、集じんタンクが出てくる。容量は3L仕様
パックを交換する時はこの部分をつまんで取り出す。
パックの取出しと同時に蓋が閉まるので、内部のゴミが溢れるのを防いでくれる。
モップ清掃アタッチメントのモップはマジックテープで固定する方式。モップは消耗品なので、ある程度使ってモップの汚れが落ちなくなったら気軽に交換しよう。
ロボット掃除機本体の上蓋を外すと、内部の集じんボックスが取り出せる。基本的にはステーションが集じんしてくれるので取り出す必要は無いが、金属ゴミや大きい異物は集じんできない場合が多いので週に1回くらいはこっちのゴミ捨てもした方が良い。
内部HEPAフィルタも取り出して定期的に清掃しよう。写真ではエアダスターを使っているが清掃用のブラシも付属している。
本体側面の自動集じん口、写真中央スリット右側
ここから負圧を掛けてロボット掃除機内部のゴミを吸い出す。口の蓋は硬質ゴムで飛び出すことは無い。
充電接点はロボット掃除機本体の後方にある。

DEEBOT X1 OMNIとの違い

ECOVACSの充電+モップ清掃+自動集じん機能を搭載するロボット掃除機には、今回のT10 OMNIのほか、最上位シリーズのX1 OMNIがあります。

この2機種は基本的な製品仕様や外観はほとんど同一の製品ですが、T10シリーズは機能を省いたことによる普及帯のモデルなこともあり、T10 OMNIとX1 OMNI1にはいくつか機能の違いがあります。

X1 OMNIは最上位モデルと言うこともあり、より高度な物体認識技術であるAIVI 3Dを搭載しています。また水拭き機能についてもロボット掃除機本体に水拭き用タンクを搭載しており、より効率的なモップ清掃が可能です。

T10 OMNIはその2つの機能を省いた廉価版の位置付けになり、その分販売価格が安いモデルになっています。機能的には僅かに削られていますが、自動集じん機能+モップの洗浄機能の基本的な使用は備えているので、そこまでの高機能が必要なければT10 OMNIでも問題は無いと言えそうです。

  • DEEBOT X1 OMNI (DEX11) 希望小売価格198,000円(税込)

日本法人発売による正規販売でアフターサポートも心強い

ECOVACSブランドは「エコバックスジャパン」による日本法人展開が行われています。技適やPSEなどの法令適応もしっかりと行っており、ホームセンターや家電量販店による実店舗販売も進めており、海外ブランドのロボット掃除機としてiRobot社に次ぐ実績を持つメーカーです。

ECOVACSの日本法人展開は2014年5月からと日本市場における実績は十分にあり、日本語サポートはもちろんのこと、フリーダイヤルによるお客様相談センターの設置やサポートセンター(宮城県)も設置しています。

ちなみにECOVACS製品はネットモール上による海外並行輸入品や互換消耗品を取り扱う業者も存在するため、インターネット上で購入する時には正規販売品であることを確認するようにしましょう。

ついにロボット掃除機は1つの到達点に

ロボット掃除機は日々性能が進化しており、ついに充電+集じん+水拭きを完全オールインワンにした全自動モデルまで登場するまでになりました。

「部屋の掃除に時間をかけたくない」と言う人にとって、自動集じん+水拭き清掃を備えた今回のT10 OMNIはある意味でロボット掃除機の到達点とも言える製品です。

そんなロボット掃除機の到達点T10 OMNIは最上位グレードX1の廉価版の位置付けとは言え、販売価格で149,800円となかなかの価格で敷居の高い製品だったりします。

ただし、このコスト感覚を具体的な数字に落とし込むと、東京都の最低賃金が約1,000円・1回の床掃除の時間が約30分・3日に1回清掃のペースを考えると、1年間で約60,000円になり、2年間程度の運用で労働時間的に元が取れる計算になります。

もちろんロボット掃除機と言えど、消耗品を買い足したり、床に物を置かないようにする生活作りなど手間暇はかかる部分もありますが、綺麗な部屋を2年間の収益トントンで実現できるなら十分選択肢に入れられるとも考えられます。あと、部屋を歩いたときに足の裏にゴミやほこりがくっつかないのは単純に気持ちいいものです。

ちなみに今回のT10 OMNIについては、通常、保証期間1年間のところ、発売後3ヶ月以内(9/24~12/24迄)にご購入された方に対して、更に1年間延長の計2年間のメーカー保証が付くので、保証の付く2年間のうちは安心してロボット掃除機の運用ができます。

新しくロボット掃除機の導入を考えている方や、ロボット掃除機の買い替えなどを考えている方は、完全オールインワンのロボット掃除機 ECOVACS DEEBOT T10 OMNIを検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ECOVACS ロボット掃除機 T10 OMNI

VOLTECHNO製品評価 5 out of 5 stars (5 / 5)

自動集じん+モップ清掃搭載の全自動ロボット掃除機

良い点
  • 自動集じん機能搭載
  • 水拭きモップ清掃対応
  • (搭載機能的に)価格が安くリーズナブル
  • マッピング機能が優秀
悪い点
  • ステーションの設置サイズが大きい

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