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本記事は、株式会社マキタ及び関連会社が保有する産業財産権の情報を解説・紹介するものであり、新製品発売を保証するものではありません。株式会社マキタ及びマキタ取扱店へのお問い合わせはお控えください。
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目次
新型充電式コーヒーメーカー
2015年にマキタが作り始めた充電式コーヒーメーカーもここまでの完成度になりました。
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最新のマキタコーヒーメーカーでは、持ち運びや車両搭載を強く意識した可搬性を向上したモデルになっているようです。バッテリー仕様も変化が見られ、40Vmaxまたは18V×2動作仕様になっているものと想定されます。
BL1860B×2やBL4080Fを装着すれば計算上1充電当たり約1,000mLのお湯が沸かせるので、周りの人に振舞うこともできるかもしれません。18V駆動か36V駆動かは不明ですが、36V駆動であればドリップ時間も従来モデル比で早くなるかもしれません。
ドーム型の充電式ライト
マキタの新型ライトに関する意匠図です。
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見た目として上部の白樹脂部分で光を拡散するライトと想定されます。類似構造のライトとしてはミルウォーキー M18TALが近いかもしれません。
画像が荒いので確定はできないのですが、製品正面にXGTとLXTと書かれているロゴが見えるので、40Vmaxと18V両対応の充電式ライトと予想しています。
ちなみに、先日海外で発売が始まったロータリーレーザー SKR001Zはバッテリベースにバッテリを装着して製品本体に接続する方式で本製品もそのような構造に見えるため、今後のマキタライトをはじめとする他充電製品などはバッテリベース仕様をベースに1製品で複数バッテリに対応する構造にモデルチェンジしていくのではないかなと思っています。
40Vmax 新型ハンマドリル
マキタは40Vmaxシリーズの小型ハンマドリルを開発中のようです。
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コンセプトとしては、HR010Gに近いモデルと想定され、本機は別装着の集じんアダプタにも対応します。
特徴としては、本体下部の斜めの接地部によってバッテリー非装着時に安定して地面に置けるのがポイントのようです。特徴としては弱く、HR010Gが発売してそこまで期間も空いていないのですが、40Vmaxバッテリーで24mmくらいのクラスが市場で求められているのかなと想像しています。
18V充電式コイル釘対応電動釘打機
DeWALTのルーフィングネイラの発売以降、ミルウォーキー、HiKOKIとコイル釘対応の電動釘打ち機を発売していますが、マキタもその流れに参入するようです。
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この意匠図は、18Vバッテリーで動作するコイル連結釘対応の充電式釘打ち機です。コイル連結釘と言っても、JIS釘のような最大90mmではなく、北米市場で使われているルーフィングネイラと呼ばれる細い連結釘を使用するための電動釘打ち機です。仮に発売して輸入しても日本で使用できる製品ではないので注意が必要です。
現状、マキタの電動釘打ち機は北米で発売したDBN900が世に出て間もない状態で、マキタフレーミングネイラに対する市場的な評価はまだ未知です。マキタ釘打ち機市場に関しては、一応、市場に喰らいついている状態ではあるもののカタログスペック的な強みとしては乏しい印象です。とは言え、電動釘打ち機市場は先行優位性がほとんど無くなって主要各社が製品展開を進めており、他の電動工具と同じく「マキタバッテリーが使える」ことの強みが目立ってくるので、後発のマキタにもまだ勝てる余地はありそうです。
80Vmax 充電式コアドリル
80Vmaxシリーズの新製品 充電式のコアドリルです。
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競合他社の製品としてはミルウォーキー MX FUEL DCD150があるので、それを意識した製品になるものと想定しています。
意匠図ではBL4080Fを2本横から装着する構造になっているので、コアドリルスタンドなどを装着して作業を行っている時でも、バッテリを容易に交換できる隠れた利点もありそうです。
センシング機能搭載せん定ハサミ
マキタの新しい充電式せん定ハサミは、安全性に配慮した製品になるようです。
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この特許では意匠図74の部分にカメラを搭載しており、フレーム内の彩度や色相を判定し切断動作を行うか判定する仕組みを備えています。さらにユーザーが特徴的な色の手袋を装着することでカメラの判定制度を上げる点を特許における特徴としています。
特許内には判別処理をどの部分で行うかは書いていないのですが、実際の製品では工具本体内部に処理系を搭載する仕様になるものと想定しています。
本構造を入れることでどこまでコストが上昇するかは未知ですが、電動せん定ハサミによる指切断の事故も少なからず発生しており、地方自治体などでは頻繁に注意チラシを発行しているようなので、今後の動向次第では需要がありそうな機能です。
40Vmax 逆勝手充電式マルノコ
昨年、マキタは逆勝手仕様の40Vmax防じん丸ノコ KS004Gを販売しましたが、通常の丸ノコでの逆勝手仕様も開発中のようです。
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逆勝手マルノコとは、チップソーと持ち手が逆に配置しているのが特徴の丸ノコです。右手で持った時の切断作業時に刃が左側になるので、切断位置とチップソーの位置関係が見やすくなる利点があります。その分キックバック時には手を巻き込んでしまうため安全性の面では欠点もあるのですが、その独特な使い勝手から愛好する方も一定数存在しています。
意匠図の40Vmaxマルノコは、40Vmaxバッテリとチップソーの大きさのバランスから165mmクラスと想定しています。
マキタの現行充電式マルノコの中に逆勝手仕様は無く、他社製品にも逆勝手の充電式仕様はほとんど無いので、電源コード式の逆勝手丸ノコを使用している方にとっては有力な製品になるかもしれません。
40Vmax パワーユニットシリーズ
マキタはモーターユニットを使用する新しい製品シリーズを検討中のようです。
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製品のコンセプトとしてはスプリット草刈機シリーズをモーターのみの汎用的なパワーユニットにした製品です。モータ+バッテリーのパワーユニットをを付け替えることで園芸機器から小型建設機械まで幅広い機器を動かすことができるシリーズと想定されます。
とは言え、正直な所このクラスの製品でモータユニットを付け替える構造にする利点はそこまでないとも考えています。
モータユニットの着脱機構と聞けば色々な機器に対応できる利点を一番初めに考えてしまうのですが、このクラスの製品になるとモータユニットよりもアタッチメント本体の方が高価になる傾向があり、ユニットを外したとしても機器体積の観点で保管性や輸送スペースのコンパクト化にほとんど寄与できないものと想定されます。そうなると、モータユニット化する利点はほとんどなくなります。
むしろ、ユニット化による着脱構造と動力共通化による設計課題やアタッチメントの稼働率を考慮すればパワーユニット化が色々な障害となり、結局は割高になってしまう可能性が想定されるため、実際の運用的な点を考えるとそこまで都合よくいかないだろうと思ってしまうのが正直なところです。
この設計思想が有効であればエンジンの時代からある程度普及していたと想定できるので、バッテリーとモーター搭載の製品だからと言って無理に頭をひねる必要はなく、一般的な充電式製品として普通に製品開発を進めた方が良いような気がしています。
とは言えこの発想を100%否定するものではなく、マキタブランドによる新販路の開拓やモータバッテリの技術革新によるパワーユニット付け替え性能向上なども期待できるのであれば、売り方次第でアリな製品なのではないかなとも考えています。
新型の刈払機用ハーネス
マキタは刈払機用のアクセサリとして新しいハーネスを開発中のようです。
一般的な刈払機は肩にベルトをかけて使用しますが、高出力で重量の大きい刈払機を長時間使用していると肩にベルトが食い込んで疲労しやすくなる欠点があります。各園芸機器メーカーはその対応として身体の負荷を抑える大型のハーネスを販売しています。
一応、マキタも両肩バンドアッセンブリ A-72229は販売しているのですが、これは両肩保持に留まるシンプルなハーネスでした。
今回の特許意匠図のハーネスは、肩から背中、腰にかけて広い面で保持する構造を備える大型のハーネスになっており、大型刈払機の使用時でも疲労を相当抑えられるのではないかと考えられます。ちなみに、特許自体は刈払機を装着するフックに関する内容です。