
ミルウォーキーツール・ジャパン合同会社(本社:東京都板橋区)は、2026年7月1日よりM18 FUEL™ サイレントインパクトドライバー M18 FQID2(モデル番号:M18 FQID2-0X JP)の日本正式販売を開始した。油圧式パワートレインによって工具内部の金属同士の接触を抑え、静かで振動の少ない締付けを実現する18Vインパクトドライバーで最大トルク113N・m・ヘッド長119mm。公式サイト価格は34,800円(税抜)
ミルウォーキー サイレントインパクトドライバー M18 FQID2
ミルウォーキーツール・ジャパンは2026年7月より、M18 FUELシリーズ サイレントインパクトドライバー M18 FQID2の日本正式発売を開始します。

M18 FQID2は、オイルの圧力を利用する油圧式パワートレインを採用した充電式インパクトドライバーです。
打撃音と手に伝わる振動を抑えながら、POWERSTATE™ブラシレスモーターによって最大113N・mのトルクを発揮、しヘッド長119mmで狭所での作業にも対応します。
住宅やオフィス、店舗など人がいる環境での作業、内装・設備工事、長時間の連続締付けなど、騒音と振動をできるだけ抑えたい用途を重視したモデルです。
販売仕様は、ツールボックスが付属する本体のみのM18 FQID2-0X JPで販売し。ベルトクリップとビットホルダーは本体に装着済みで、バッテリーと充電器は別売となります。
- M18 FQID2-0X JP 本体のみ 公式ストア価格34,800円(税抜)
M18 FQID2 製品仕様
| 製品名 | M18 FQID2 |
|---|---|
| 外観 | ![]() |
| 最大ボルト径 | M16 |
| 最大トルク | 113N・m |
| 無負荷回転数 | モード1:0~1,200min-1 モード2:0~2,100min-1 モード3:0~3,200min-1 |
| インパクト数 | モード1:0~2,500min-1 モード2:0~4,300min-1 モード3:0~6,300min-1 |
| ヘッド長 | 119mm(日本向け仕様) |
| バッテリー | M18 |
| 質量 | 1.77~1.78kg (4.0Ah~5.0Ahバッテリー装着時) |
| 参考価格 | 34,800円(税抜) |
| 発売年月 | 2026年7月 |
※海外向け同等モデルM18 FIDRQは全長110mm仕様ですが、日本向けM18 FQID2は119mm仕様となっています。
製品の特徴
「騒音と振動を抑えた第2世代の油圧式インパクト」

M18 FQID2は、締付け音と振動の低減を重視したM18 FUELシリーズの油圧式インパクトドライバーです。
海外公式で同等モデルとして展開されるM18 FIDRQは、従来モデルのM18 FID3・M18 ONEID3と比較して最大50%静かで、振動を最大3分の1に低減すると説明しています。
音量と振動を抑えられるため、居住中の住宅や営業中の施設、病院、学校、オフィスなど周囲への配慮が必要な場所に適しています。
FLUID-DRIVE™油圧式パワートレインを採用

M18 FQID2のFLUID-DRIVE™油圧式パワートレインは、オイルの圧力で回転方向の打撃を伝えることで金属同士の接触を低減。耳につきやすい打撃音を抑え、ビットが暴れにくい滑らかな締付け作業を実現します。
最大113N・mで締付け速度を強化

POWERSTATE™ブラシレスモーターの搭載によって、最大トルク113N・m、最大回転数3,200min-1、最大インパクト数6,300min-1を発揮します。
海外のミルウォーキー公式サイトの説明では、従来の第1世代M18 FQIDに対して最大3倍の締付け速度と説明されています。
ソフトインパクトの静音性を確保しながら、従来のソフトインパクトで欠点となりやすかった最大トルクを向上させ作業速度を引き上げたのがミルウォーキー第2世代ソフトインパクトの大きな改善点です。
3モードのDRIVE CONTROLで速度を切り替え

本体上面には3段階のDRIVE CONTROLを搭載。モード1は最大1,200min-1、モード2は最大2,100min-1、モード3は最大3,200min-1で、ねじ径や材料、必要な締付け速度に合わせて切り替えられます。
細いねじや化粧材では低速、長い木ねじや連続作業では中速・高速を選べるため、可変速トリガーだけで速度を合わせるより再現性の高い作業が可能です。
影を抑える3灯LEDと片手ビット装着

チャック周囲には3つのLEDライトを配置し、ビット先端を複数方向から照射します。1灯式で生じやすい影を抑え、天井裏や家具の内部、設備周辺など暗い場所で締付け位置を確認しやすい構造です。
6.35mm六角軸チャックは片手でビットを差し込める仕様で、もう一方の手で部材を支えたまま交換できるので、移動やビットの付け替えが多い現場で扱いやすい構成です。
ヘッド長119mmのコンパクト設計

下:海外仕様 M18 FIDRQ
日本向けM18 FQID2はヘッド長119mmとソフトインパクトながらコンパクトサイズになっています。
海外仕様のM18 FIDRQでは110mm仕様となっていますが、日本向けのM18 FQID2ではビット形状の違いから119mmとなっているようです。
インパクトドライバー M18 FID3との違い
ミルウォーキーのM18 FUELシリーズには、通常の機械式インパクトドライバーM18 FID3もあります。両機は同じM18バッテリーを使用できますが、得意な作業は異なります。
| 製品名 | M18 FQID2 | M18 FID3 |
|---|---|---|
| 打撃方式 | 油圧式 FLUID-DRIVE™ | 機械式 ハンマー&アンビル |
| 最大トルク | 113N・m | 226N・m |
| 最大回転数 | 3,200min-1 | 3,900min-1 |
| 最大インパクト数 | 6,300min-1 | 4,400min-1 |
| 速度モード | 3モード | 4モード |
| 騒音・振動 | 最大50%低騒音 振動を最大3分の1に低減 | 比較基準となる通常機 |
| 向いている用途 | 屋内・改修・設備 連続締付け | 高負荷締付け 最大パワー重視 |
※M18 FID3の数値はMilwaukee Tool EUの公表値。M18 FQID2の騒音・振動比較は、海外同等モデルM18 FIDRQとM18 FID3/M18 ONEID3の公式比較に基づきます。
最大トルクはM18 FID3が226N・mで、M18 FQID2の113N・mに対して約2倍です。太い構造用ねじや高負荷の締結、速度と最大パワーを優先する作業ではM18 FID3が適しています。
一方、M18 FQID2は油圧式による低騒音・低振動と滑らかな打撃が利点です。店舗改修や住宅設備、内装、電設など、周囲への騒音と作業者の疲労を抑えたい作業ではM18 FQID2が適しています。
静音性と作業速度を両立した第2世代SURGE™
ソフトインパクトは、通常のインパクトドライバーより最大トルクが低く、作業性よりも静音性を優先した特殊モデルという位置付けになりがちでした。
今回のM18 FQID2は、ソフトインパクトながらも最大113N・mを備え、海外公式では第1世代比最大3倍の締付け速度を実現しているのが特徴です。静かなだけでなく、ねじ締め作業をソフトインパクトでも作業性を損なわない点を大きな特徴としています。
ただし、実際の作業性においては無音になるわけではありません。モーター音、ビットとねじの接触音、材料側から発生する音は残るため、音の発生を完全に避ける用途ではなく、通常のインパクトより打撃音と振動を抑えた製品として考える必要があります。
筆者は現物に触れていないため確定的なことは言えませんが、一般的なソフトインパクトの最大トルクが30~40N・mで最大打撃数 3,000min-1前後である点を考慮すると、M18 FQID2の113N・mと最大打撃数 6,300min-1は従来のソフトインパクトと構造や制御に大きな相違点があり、一般的なソフトインパクトとは色々と仕様が違う部分があると想定しています。
この辺りは日本ブランドの電動工具メーカーが販売しているソフトインパクトとは、同じカテゴリ分類の電動工具であっても多少なりとも製品仕様的な文化が異なる製品である可能性も高いので、ミルウォーキーの展示会があれば一度実物を手にもって確かめてみるのが良いかもしれません。
M18 FQID2 まとめ

ミルウォーキー M18 FUEL™ サイレントインパクトドライバー M18 FQID2
VOLTECHNO製品評価
(4.5 / 5)
低騒音・低振動と作業速度を両立した第2世代の油圧式インパクトドライバー
- 通常のインパクトより騒音と振動が少ない
- 最大113N・m・6,300min-1で作業速度を強化
- 3モード、3灯LED、片手ビット装着に対応
- 最大トルクは普通のインパクトより低い
- サイレントでも完全な無音ではない






