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異形鉄筋を切断する工具 【工具逆引き】

異形鉄筋を切断する工具 【工具逆引き】

異形鉄筋は鉄筋コンクリートの材料となる構造材で、住宅基礎からRC造の建築物まで幅広く使用されています。

長物金属に近い金属材料ですが、金属切断面が広い材料なのでグラインダーなどの汎用的な金属切断工具での切断が若干難しい材料となります。

異形鉄筋の切断には専用工具や熱の発生が少ない工具などを使用します。

異形鉄筋の切断には専用工具を使用する場合が多い

異形鉄筋は金属切断が可能な工具全般で切断する事が可能ですが、鉄筋コンクリートを施工する場合、鉄筋を大量に使用するため、鉄筋を短時間で大量に切断できる鉄筋カッターなどの専用工具を使用するのが一般的です。

研削工具や金属のこぎり等でも切断は可能ですが、鉄筋はL字アングルやパイプと異なり断面積が多いため、切断時間が長くなる傾向があります。大量に切断する場合には切断時の熱や砥石の摩耗などにより鉄筋に焼きが入り、切断が進まなくなる場合もあるため切断砥石による切断は作業効率が良くありません。

鉄筋コンクリート施工では、切断面を整える必要がない場合も多いため、鉄筋を大量に切断する場合にはせん断の作用で切断する鉄筋カッターを使用します。

鉄筋カッターを選ぶ場合、切断径(D)や材質の硬さ(SD)などを確認して必要なスペックのカッターを選定します。

鉄筋カッターには、鉄筋の曲げも可能な「ベンダー」に対応する製品もあり、カットベンダーとして販売されています。

鉄筋カッター


MCC カットベンダー CB-13

柄の片方を足で踏みつけて固定し、もう片方の柄に力を加えて鉄筋を切断するのが手動鉄筋カッターです。

電源が不要で、電動式と比べると安価なのが大きなメリットですが、鉄筋を切断するために全長が長く、設置済みの鉄筋に対して切断できないのが欠点となります。

油圧を使用したポンピングで切断するコンパクトな油圧鉄筋カッターも販売されています。

ボルトクリッパー


HIT ボルトクリッパ 600mm BC 600

上記の鉄筋カッターと同じく手動で切断する切断工具ですが、体重を使わず手の力で切断するのがボルトクリッパーです。

ボルトクリッパーは先端がハサミのようになっており、潰して切断する切断工具で施工済みの鉄筋の切断や解体などに使用されます。

ボルトクリッパーによっては鉄筋に対応してなかったり対応径が小さいなどもあるので、製品スペックをよく確認する必要があります。

電動鉄筋カッター


オグラ 充電式鉄筋切断機(コードレスバーカッター) HCC-16BL 本体+充電器+バッテリ セット

鉄筋カッターとして最もポピュラーなのが、油圧とブロック刃を使用した電動式の鉄筋カッターです。

電動鉄筋カッターは切断時間が非常に短く、ブロック刃の寿命も長いので、長期的に鉄筋カッターを使用するのであれば電動鉄筋カッター一択となります。

油圧を使用しているため、加熱による動作不良が発生する場合もあり、長時間の連続作業時にはトラブルとなる事があります。

見かけ以上に重量は非常に重く、工具としての全体的な重量バランスも悪いので取扱には注意が必要となります。

株式会社オグラからはマキタバッテリー対応、株式会社IKKからはHiKOKIバッテリーに対応した鉄筋カッターがそれぞれ販売されています。

製品としては別カテゴリとなりますが、曲げにも対応する鉄筋カットベンダーも販売されています。

ツライチカッター


オグラ 充電式ツライチカッター(18V) HSC25BLN 奥行47.1×高さ13.9×幅13.7cm

際切り開口部の切断など特殊な場所の切断にはチップソーを使ったツライチカッターを使用します。

鉄筋用のチップソーカッターは通常のチップソーカッターとは異なる構造になっており、グラインダーに近い構造で、安全のためのカバーが搭載された形状となっています。

ツライチカッターは全ネジの切断にも対応しており、バリ取りも不要でナットをそのまま取り付ける事ができます。

チップソーは消耗品でありブロック刃より耐久性も劣るため、ランニングコストは高めとなります。

こちらも電動鉄筋カッターと同じく、株式会社オグラからはマキタバッテリー対応、株式会社IKKからはHiKOKIバッテリーに対応したツライチカッターが販売されています。

グラインダー・高速切断機


マキタ(Makita) ディスクグラインダ 高速型 100mm GA4031

切断砥石を装着する事でグラインダーでも鉄筋切断に対応します。施工済みの鉄筋の長さ調節や、DIYなどで鉄筋を切断する必要が生じた時などに使用します。

鉄筋が細ければグラインダーでも比較的快適に切断が可能ですが、D16以上になると切断面が大きくなり作業性が極端に悪くなります。

太くなるほど鉄筋に熱が貯まりやすくなり、焼きが入って砥石の摩耗も速くなります。充電式グラインダーの場合1充電当たりの作業量も多くは取れないため、グラインダーを大量の鉄筋を切断する場合に使用するのはあまり適していません。

高速切断機であれば切断能力が不足する事はありませんが、焼けによる切断効率の低下や砥石の摩耗などは発生します。

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