電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス株式会社(東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)から36コードレスインパクトレンチ WR36DDを2021年6月17日(木)より全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。
目次
HiKOKI コードレスインパクトレンチ WR36DD
電動工具ブランド HiKOKIを展開する工機ホールディングス株式会社は、2021年6月17日(木)より36Vコードレスインパクトレンチ WR36DDを発売します。
19sqソケット搭載で最大締付トルクは630N・m、従来18VモデルWR18DSHL比で全長95mmの短縮と質量800gの軽量化を実現しています。
ボルトの絞め過ぎを防止する4段階のオートストップモードを搭載、さらにスマホBluetooth連動で0.1~10秒の範囲でカスタマイズも可能です。
1充電当たりの作業量はBSL36A18B(2.5Ah)バッテリー装着時 M16高力ボルトの締結時約240本の作業量に対応。
販売仕様はBluetooth搭載バッテリーBSL36A18B×2と充電器UC18YDL2が付属する(2XPS)と本体のみの(NN)で販売されます。
- WR36DD(2XSP) 希望小売価格89,800円(税抜)
- WR36DD(NN) 本体のみ 希望小売価格40,400円(税抜)
WR36DD製品仕様 (前機種WR18DSHL比較)
製品名 | WR36DD | WR18DSHL |
外観 | ||
ソケット | 12.7sq | |
能力 | 普通ボルト:M10~M24 高力ボルト:M10~M20 |
普通ボルト:M12~M20 高力ボルト:M12~M14 |
最大締付トルク | 630N・m (高力ボルトM24時) |
420N・m (高力ボルトM22時) |
最大無負荷回転数 | 1モード:2,400min-1 2モード:2,100min-1 3モード:1,800min-1 4モード:1,500min-1 |
1,500min-1 |
最大打撃数 | 1モード:3,400min-1 2モード:3,000min-1 3モード:2,600min-1 4モード:2,200min-1 |
2,000min-1 |
重量 | 2.7kg | 3.2kg |
寸法 | 169×276×36mm | 264×290×39mm |
本体定価 | 40,400円(税抜) | 43,300(税抜) |
発売年 | 2021年 | 2011年 |
製品の特徴「ミドルクラスの36Vインパクトレンチ」
マルチボルト蓄電池とブラシレスモーターを搭載し、トップクラスのスピードとクラス最強のトルクを実現しています。
18V従来製品WR18DSHLに比べ締付けスピードが約1.5倍、ボルト緩めスピードが約2.8倍速くなりました。
強力トルクでパワフル&軽量コンパクトボディ
軽量コンパクトボディで取り回し性に優れ、狭所での作業が楽になりました。
軽量化により、長時間作業でも疲れにくく、作業者の負担を軽減します。18V従来製品WR18DSHLに比べ質量は約800g軽くなり、全長は95mm短くなりました。
オートストップ機能で締め過ぎ防止
さまざまな作業に対応できる4段階設定で、あらかじめ設定された時間で自動停止するので、締め過ぎによるボルトの破損を防止します。
専用スマホアプリ HiKOKI TOOLSでカスタマイズ
お手持ちのスマートフォンに専用アプリ「HiKOKI TOOLS」をダウンロードしてBluetooth®蓄電池を取り付けると、4段階で「締付けモードの回転数(パワー)」、0.1~10秒(0.1秒刻み)で「オートストップ時間」の調整ができます。
<「HiKOKI TOOLS」アプリのダウンロード方法>
App StoreまたはGoogle Playにて「HiKOKI TOOLS」を検索いただくか、下記URLもしくは二次元コードからアクセスしてください。
HiKOKI TOOLS
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フリクションリング採用によりソケットの交換作業がスムーズ
フリクションリングにより、ソケットが仮保持でき、ピン・Oリングの取付けが簡単に行えます。
マキタ 充電式インパクトレンチ TD007Gとの違い
WR36DD発売の前日にマキタから40Vmaxシリーズのインパクトレンチ TW007Gが発売されています。
主要スペックの比較は下記に示します。
製品名 | WR36DD | TW007G |
ソケット | 19sq | 12.7sq |
締付トルク | 630N・m (高力ボルトM24時) |
650N・m (高力ボルトM22時) |
締付能力 | 普通ボルト:M10~M24 高力ボルト:M10~M20 |
普通ボルト:M10~M24 高力ボルト:M10~M16 |
動作電圧 | 36V | |
オートストップ | 正転4モード+アプリカスタマイズ | 正転3モード 逆転3モード |
重量 | 2.7kg | 2.6kg |
寸法 | 169×276mm | 170×285mm |
本体価格 | 40,400円(税抜) | 44,660円(税抜) |
単純な締結トルクの比較では、650N・mと単純なトルク値が高いのと高力M22ボルトのように細いボルトで計測を行っているためTW007Gが優れています。
ソケット形状が両モデル12.7sqと19sqと異なるため、微妙に用途も異なり直接比較できないため注意が必要です。WR36DDは従来18Vモデルやマキタ TW007Gと異なり19sqを採用しているためソケットアクセサリのサイズに注意が必要です。
最大の特徴はBluetooth接続機能であり、上手く使えば疑似的なトルク管理用途にも使用できますが、インパクトレンチの打撃時間によるトルク管理は誤差が大きくなりやすいため、厳格なトルク管理が必要な作業には注意が必要です。
WR36DDは逆転モードを搭載していないため、ボルト緩めを中心とした解体作業ではTW007Gがおすすめと言えるでしょう。
この2モデルで最も差が出ているのが価格です。本体価格で4,000円以上の価格差があるので、18Vモデルから36Vに新規移行するユーザーであればこの価格差は大きく響いてくるでしょう。
HiKOKI WR36DDまとめ
HiKOKI コードレスインパクトレンチ WR36DD
VOLTECHNO製品評価 (4.5 / 5)
HiKOKI マルチボルト36V動作対応の600N・mミドルクラス充電式インパクトレンチ(19sq)
旧モデル | HiKOKI WR18DSHL |
競合製品 | マキタ TW007G / TW700D |
トルク下位モデル | HiKOKI WR36DC |
トルク上位モデル | HiKOKI WR36DA |
- 36V動作で連続作業に強い
- スマホ連動でカスタマイズ可能
- 同クラス他社品比で価格が安い
- 19sqソケット仕様に注意
- 逆転オートストップ未搭載