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チップソー刈刃とは
チップソー刈刃は刈払機に使用する刈刃の一種です。使い勝手の良さと切断能力の高さから、刈払機で広く使われている刈刃です。
チップソーとは台金に超硬チップを溶接した刈刃で、超硬チップにより優れた切断性能と高い耐久性を実現しているのが特徴です。
チップソーのサイズは主に230mmと255mmの2サイズが使われます。230mmが排気量25ccまで、それ以上の排気量の刈払機では255mm径のチップソーが標準仕様となっています。
チップソー径が大きい方が刈払範囲も広く効率的に作業を進められますが、刈払機本体のパワーがなければ十分な切断能力を得られないため、最適な刃径を選ぶようにしましょう。
刈払機用と切断用チップソーの違い
刈払作業用のチップソーは木材や金属切断用のチップソーと異なり、刈払作業に適した材質のチップが採用されています。
刈払機で使うチップソーは、穴あけなどの軽量化加工が加えられ台金のスリット加工も無いため、切断作業には適していません。丸ノコやチップソーカッターなどに装着して使用するのは避けましょう。
刈払機用チップソー
- Φ230~255mm
- 穴あけで軽量化
- スリットなし
切断用チップソー
- Φ100~305mm
- テフロン加工等
- スリットあり
チップソー刈刃の作業範囲について
チップソー刈刃は全周に刃がついていますが、実際の刈払作業範囲はわずかな範囲しかありません。
チップソーの切断可能部位は、刈払機本体の振り角とチップソー回転方向の関係上、左側だけです。さらに、草が絡まったりキックバックしやすい接触範囲を避けると、チップソーの作業範囲は左側の上から1/3の範囲しかありません。
それ以外の範囲で刈払作業を行うと、草が頻繁に絡まって効率的に刈払作業を行えないだけではなく、キックバックを起こして作業者や周囲の設備に被害を与えてしまう可能性もあります。
刃数で刈払い作業を使い分けよう
切断用チップソーの定説では、同じ径のチップソーでも刃数が多いとモータや抵抗に加わる負荷が大きくなります。刃数が少ないほうが切断スピードに優れ、快適に切断できるようになる特徴があります。
刈払機用チップソーの場合、固い草や雑草を切断する時には刃数が多さを生かしたノコギリのような作用で切断を行い、柔らかい草に対しては刃数の少ないチップソーで草が逃げないように使い分けるのがおすすめです。