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ナイロンコードの種類
ナイロンコードは形状や太さによって耐久性や切れ味が変わります。
太くなるほど耐久性に優れますが、その分パワーのある刈払機が必要になるので刈払機の出力にあった最適な太さのコードを選ぶのが基本です。
一般的には、排気量÷10の太さが大まかな目安とされます。
ナイロンコードの形状による種類
ナイロンコードは各社から色々な製品が販売されていますが、その耐久性や切れ味は形状に左右されます。
一般的に、丸型は耐久性に優れ、コードの角(エッジ)が鋭くなるほど切れ味が向上する特徴があります。
耐久性と切れ味はトレードオフの関係なので、どれくらいの切断性能が必要か、使用するナイロンコードの太さで問題ないかなどを考慮しながら選びましょう。
丸型
ナイロンコードで広く用いられるのが丸型ナイロンコードです。
耐久力があり、ナイロンの摩耗も少ないのでコストパフォーマンスに優れます。
ブロック塀やフェンス沿いなど障害物が多い場所に最適です。
四角型
四角形型は側面にエッジがあり断面が鋭くなるので切れ味が向上しています。
派生形状として三角型・星形のナイロンコードもあります。
スパイラル型
四角型をネジった形状になっているのがスパイラル型です。
スパイラルによって回転時の空気抵抗が低減し、風切り音が小さくなる効果があります。
コードのエッジ部分が草に接触しやすくなり、切れ味も向上するため、低排気量や充電式の刈払機に最適です。
鋸(ノコ)型
ノコギリのような表面を持たせ、切断力・耐久性を向上させたナイロンコードです。
ナイロンコードの素材による種類
フィラーを配合や特殊素材の採用により、通常のナイロンコード以上の性能を持たせた刈払機用樹脂コードも開発されています。
金属粉含有ナイロンコード
アルミニウム・チタニウムなどの金属粉の含有し刈払能力を向上させたコードです。
コード交換の手間が減少され、作業効率の向上、経費削減になります。
耐熱ナイロンコード
オレゴンのテクニ280はハイグレードポリマー6/66採用と中空構造により、280℃まで溶着しない圧倒的な耐熱性持たせています。
バラケや折れ曲がりに対する耐性も向上し、過酷な作業環境にも対応できます。
生分解ナイロンコード
近年、土壌や生物に対するマイクロプラスチックの有害性が注目されています。
ナイロンコードカッタも樹脂片をまき散らす刈刃です。そのため、環境に配慮し自然に帰る素材を採用する樹脂コードも開発されています。
2021年時点で購入しやすい生分解ナイロンコードは、オレゴンバイオトリムシリーズです。
かつては丸山製作所 ECOラインや高儀 セフティー3 RTNなども販売されていましたが、現在は購入が難しくなっています。
クルミ殻粉含有ナイロンコード
クルミ殻の粉末の含有によって金属粉以上の耐摩耗性を発揮するナイロンコードです。
自然素材のクルミ粉により地球にやさしく、性能と耐久性を向上させています。
クルミ粉含有ナイロンコードの製造・販売はカルエンタープライズが行っています。