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ナイロンコードカッターの種類
ナイロンコードカッターは、ナイロンコードの装着・繰り出し方法によって4つの方式に大別できます。
自動式
自動式は遠心力で繰り出しを行いナイロンコードを自動で補給してくれる方式です。
ナイロンコードを繰り出す時にエンジンを止める必要がないため、手際よく刈り払い作業を進められるのが特徴です。
障害物やアスファルトの路面などコードの摩耗が多い場所での刈り払い作業に最適です。
カッタ本体の重量によって回転力が落ちやすくなるため、排気量や出力が大きな刈払機で使用します。
繰り出し分のナイロンコードを内部に巻き付ける構造上、地面と接触すると回転による摩擦熱で内部のナイロンコードが溶けて溶着する場合もあるので、作業を行う体勢に注意しましょう。
半自動式(叩き繰り出し式, タップ式)
ナイロンコードの繰り出しをカッタ下部のボタンで行うのが半自動式です、叩き繰り出し式やタップ式とも呼びます。
地面に押し付けてナイロンコードが繰り出せるのが特徴です。自動式と異なり、好みの長さでコードを繰り出せるメリットがあります。
重量対策のためにカッタ全体が樹脂部品で作られていてボタンのような稼働部品もあるため、耐久性に関しては劣る点もあります。
差し込み式
ナイロンコードを差し込んで使用するのが差し込み式のナイロンコードカッタです。ストッパが付いた短いナイロンコードを装着します。
構造がシンプルで軽くて薄いので草を深く刈り込めるのが特徴です。使い勝手にも優れるので初めて草刈機を使う方におすすめです。
刈払機を停止してコードを取り換えなければならないため作業性・コストパフォーマンスが共に悪く、広い範囲や摩耗の激しい場所での作業には向きません。
手動式
必要に応じて手動でナイロンコードを繰り出すタイプのカッタです。
シンプルで小型なので耐久性に優れているのが特徴です。ナイロンコードが摩耗した時は作業を止めて繰り出さなければいけないので、刈払作業の効率は良くありません。
自動式や半自動式が壊れて使えなくなってしまった時の予備として1つ持っておくと便利です。