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2023年7月24日

マキタ 今後の新製品・販売候補製品をチェック【2022年春編】

マキタ 今後の新製品・販売候補製品をチェック【2022年春編】

本記事は、株式会社マキタ及び関連会社が保有する産業財産権の情報を解説・紹介するものであり、新製品発売や企業動向を保証するものではありません。株式会社マキタ及びマキタ取扱店へのお問い合わせはお控えください。

クリアカバー仕様 新型マックパック

マキタのシステムケースシリーズ マックパックに続く新型のマックパックの意匠です。

このマックパックは透明蓋により収納状態のままでも収納した内部の工具や資材が確認できます。

つい最近もmakstorシリーズで少し話題になったマックパックシリーズですが、この透明マックパックが販売されたら、電動工具だけではなく資材収納もこれまで以上に便利になっていくかもしれません。

操作ボタン搭載サイドハンドル技術

この特許は、ドリルやハンマドリルなどの電動工具本体と独立したグリップに操作ボタンを搭載するための技術です。

ハンドル内部に圧電素子を搭載し、作業時の振動で発電を行い無線通信によって電動工具を操作できるようにします。

個人的には、そこまでしてハンドルに操作ボタンが必要?とも考えてしまいますが、昨今の電子回路技術トレンドの一つはバッテリーレスなので、EnOceanをはじめとするような超低消費電力バッテリーレス技術の研究開発と思えば研究方針としては悪くないかもしれません。

高精度トルク管理充電式ドライバ

ミネベアミツミと共同で出願した、ひずみゲージを搭載するトルク管理締結対応の充電式電動ドライバです。

本特許は、ひずみゲージを電動ドライバ内部に搭載し、内部ギアの歪みを締結トルクとして検出する方式によってトルク管理締結を実現するための技術です。

ナットランナーのような反力受けが無いのが気になりますが、工場ライン需要への参入や現場向けに比較的低価格なトルク管理締結工具の投入で新市場開拓を狙う意図があるのかもしれません。

特許内ではIEEE 802.15.1(Bluetooth)準拠の無線通信に関する記述もあり、マキタにとっての本格的なIoT電動工具の始まりになる製品と期待しています。

40Vmax対応 背負集じん機 VC008G/VC009G

ここからは40Vmaxシリーズの製品展開に関する情報です。昨年は園芸機器を中心とした40Vmax製品展開が続きましたが、今年も40Vmaxを中心とした製品投入が続きそうです。

欧州マキタでは、背負い集じん機の40Vmax製品の販売が告知されました。

今のところ現行の40Vmaxシリーズでは一般的な形状の集じん機しか販売されていないので、コンクリートのハツリや研削作業で使いやすい背負タイプの集じん機の発売が期待されています。

残念ながら、製品本体に関する情報は開示されておらず、その僅かな情報もいつの間にかマキタ公式サイト上も消されたので、正式な販売告知はもう少し先になると予想しています。

※2022年4月に充電式背負集じん機 VC009Gが発売されました。

40Vmax対応 充電式コンプレッサー

ついにマキタも動きました。バッテリー動作の40Vmaxバッテリー充電式コンプレッサーです。

主要電動工具メーカー各社は既にバッテリーで動作するコンプレッサーを発売しており、最後に残ったのがマキタでしたが、ついに手を出さざるを得なくなったようです。

バッテリーによるコンプレッサー駆動ではバッテリー容量が圧倒的に足りないので、釘打ち機やネジ打ち機のような消費量の多いエア工具に使う用途には向きません。基本的にピンネイラやタッカなどの小型エア工具向けのコンプレッサーです。

日本特許出願されたので国内発売も期待できるものの、ピンネイラ・タッカ・フィニッシュネイラなどの釘打ち機は充電式でも十分実用的なレベルに達しており、使い勝手を考えるなら充電式の電動釘打ち機を選ぶのがおすすめです。

何より銃刀法の問題が回避できていないため、本特許は国内輸入業者等の牽制の一つとして出願したものと推測しています。

40Vmax対応 前方ワイヤ装填鉄筋結束機

前回、本体前面にワイヤを装填する充電式鉄筋結束機を紹介しましたが、新たな特許意匠図では40Vmaxバッテリーの意匠図に変わっていました。

鉄筋結束機を40Vmax化する利点はほとんど無いと考えているので、TR180Dに続く新型の鉄筋結束機は、18Vから40Vmaxへの移行を促すため40Vmax専用モデルとして販売される可能性があります。

重心の位置としては従来構造の後方配置の方が良さそうですが、全長の短さやワイヤの補充の容易性では前方にあった方が使い勝手で優れそうなので、この辺りは製品実用化後のフィーリング比較待ちとなるでしょう。

40Vmax 充電式カクハン機

米国マキタで出願されたのは40Vmaxバッテリー対応の充電式カクハン機に関する特許です。

従来のかくはん機に見られるようなドリル転用したハウジングではなく、かくはん機のために新しく作られたハウジングと大型のバッテリーカバーが特徴です。

重心が変わらないバッテリー中心配置とバッテリーを保護するためのカバーを搭載しており、サイズ感から今後発売予定のBL4080Fバッテリーの装着にも対応するようです。

今のところ36V充電式かくはん機はHiKOKI UM36DAが専売状態ですが、今のところは特許の情報しかないもののマキタの企業規模と開発ペースを考えれば、そう遠くないうちに販売告知が行われるかもしれません。

※2022年10月に充電式カクハン機 UT001Gが発売されました

40Vmax 充電式バンドソー PB002G

Makita New Zealandが11月に販売を予告した40Vmax 充電式バンドソー PB002Gです。

最大切断径 Φ127mmに対応する大型のポータブルバンドソーで国内充電式モデルとしては最大切断径の製品になります。

販売告知から4か月が経過しているので、そろそろ国内販売のアナウンスが流れても良さそうなものですが、未だ海外地域においても正式な販売告知が行われていない製品です。

※2022年9月に充電式ポータブルバンドソー PB001Gが発売になりました。

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