
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2020年8月に締付トルク320N・mの40Vmax充電式インパクトレンチ「TW004G」を販売する。40Vmaxシリーズとして初のインパクトレンチになる。高いバッテリー電圧によって安定した締付作業を実現。
目次
マキタ TW004G 40Vmax充電式インパクトレンチ

電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2020年8月に40VmaxシリーズのインパクトレンチTW004Gを販売します。
TW004Gは、2020年2月に販売された18V充電式インパクトレンチTW300Dを40Vmaxバッテリーに対応させたインパクトレンチで、40Vmaxシリーズ初の充電式インパクトレンチです。最大締付トルクは320N・m。高電圧バッテリーによって電圧降下に強い安定した締付作業を実現してします。
販売仕様はバッテリー・ケース付属の「TW004GRDX」、本体のみ仕様の「TW004GZ」の2仕様で販売されます。
- TW004GRDX:充電器・バッテリーBL4025×2・ケース付属
- TW004GZ:本体のみ
製品仕様 (HiKOKI WR36DC比較)
※優位点は太字
製品名 | TW004G | HiKOKI WR36DC |
外観 | ![]() |
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締付トルク | 320N・m | 300N・m (M20 F10T) |
締結能力 | 普通ボルト:M10~M20 高力ボルト:M10~M16 |
|
ソケット | 12.7sq | |
バッテリー | 40Vmax | マルチボルト36V |
モード切替 | 4段切替 (弱・中・強・最速) |
5段切替 (弱・中・強・単・木工) |
自動ストップ | 〇 | × |
寸法 | 144×86×248 mm | 145×31×244 mm |
防水防じん | IP56 | × |
重量 | 1.9kg | 1.9kg |
定価 | 29,500円 (TW004GZ) | 34,700円 (NN) |
製品の特徴「40Vmaxバッテリーで安定締付」

TW004Gは40Vmaxバッテリーの搭載によって安定した締付作業を実現したインパクトレンチです。
40Vmaxバッテリーの対応によって18VモデルのTW300Dよりもバッテリー残量減少の電圧降下の影響が少なくなり、バッテリーを全て使い切る最後のほうまで安定した締結作業が可能。

その他 TW004G機能
- 正逆転オートストップモード搭載

正転・逆転時に動作を止めるオートストップモードを搭載。仮止めや解体作業などに活躍
- スイッチ全速モード

トリガを少し引くだけで一気に全速回転するスイッチ全速モードを搭載。効率の良い作業とトリガ操作の疲労低減を両立
- 打撃力4段切替

作業に応じて打撃力を細かく選択可能。細径のボルトから太いボルトの締結まで幅広い作業に対応
- 防じん防水IP56

防じん・防水保護等級IP56に対応。屋外での使用や粉じん・雨の降る現場でも工具本体とバッテリーを保護
ついに登場、40Vmaxシリーズ初のインパクトレンチ
今回販売されたTW004Gは2020年2月に発売された18V充電式 TW300Dとほぼ同仕様のインパクトレンチで、40Vmaxシリーズとしては初の充電式インパクトレンチです。
40Vmaxバッテリーの搭載により少しだけ締結トルクが上昇していますが、TW004Gはパワーそのものよりも連続作業とIP56による防水機能が向上しているのがポイントです。

実は、充電式電動工具には「連続作業をされる場合は、15分以上休止させてください」と説明書きがあり、予備バッテリーに交換付け替えての連続作業には対応しない旨が書かれています。実際にこの注意書きを守っているユーザーは少ないと思いますが、TW004Gでは「バッテリ2本連続使用可能」と連続作業できるのを明確にアピールしています。

製品そのものの仕様では18Vモデル TW300Dと大きな違いはありませんが、40Vmaxの防水機能や連続作業性は実際の作業では魅力的な機能です。40Vmax電動工具のラインナップ拡充も進みつつあるので、新しい電動工具への買い替えを検討しているのであれば40Vmaxシリーズを検討してみても良いかもしれません。