石膏ボードは断熱性や耐火性を備えた建築材で、現代の建築物には必ず使われていると断言できるほど普及している建材です。今回は石膏ボードの施工には欠かせない「面取り」作業に使う工具を紹介します。
目次
内装施工の見た目を左右する「面取り作業」
石膏ボードを張る時は、石膏ボードのつなぎ目が目立たなくなるようボードを切断した後に面取り行ってから貼り付けを行い、切断面にパテを乗せるのが一般的なボード張りの流れです。
ボードを張った時に凸凹が気にならなくても、クロスを張ると凸凹は目立ちます。厚み薄く模様の薄いクロスほど下地の状態を拾いやすいので、石膏ボードを平らに仕上げるのは内装の状態を左右する重要な作業です。
TAJIMA ボードカンナシリーズ
石膏ボードの面取りに使われるのがボード用カンナです。平面を削る通常のカンナと異なり、削り口がL字になっている面取り専用のカンナになっています。
面取りカンナの刃角度は、35度や45度のような切れ味を重視した製品が普及しています。
面取りカンナで人気があるのがTAJIMAのボードカンナシリーズです。カッターナイフの刃を使用する方式でランニングコストが安く、アルミダイカストの堅牢なボディとフッ素コーディングで作業しやすく人気のモデルになっています。
バリエーションも豊富で、角度が3バリエーション・サイズは2バリエーションで展開。さらにセラミック刃の採用で耐久力16倍に伸び、ベニヤ・ケイカル板の面取りにも対応した硬質面取りカンナも展開されています。
面取りカッタ チップソーセット
集塵丸ノコのアクセサリーには、ボードの切断と同時に面取りまでできてしまうアクセサリ「面取りカッター」が販売されています。
面取りカッターを使用すると切断しながら石膏ボードの面取りできるので、作業の大幅な効率化を実現できます。石膏ボード粉も飛散しないので、現場が汚れないのも大きな利点です。
石膏ボードの切断に集じん丸のこを使用しているなら是非とも使用したいアクセサリーですが、残念ながら全ての集じん丸ノコに対応していません。HiKOKI・藤田丸鋸工業・RYOBIの3社が面取りカッター対応チップソーを展開していますが、それぞれ対応機種を限定していて、最近の充電式製品に対応する製品は販売されていないのが欠点です。