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特殊アタッチメントで多彩な作業に対応
刈払機はチップソーやナイロンコードカッタを先端に取り付けて草の刈払いを行う園芸機器ですが、先端のギヤケースごと別のアタッチメントを付ければ、刈払い以外の作業にも対応できます。
刈払機に類似する製品にはポールヘッジトリマやポールソーなど専用機器がありますが、通常の刈払機でもアタッチメントを交換すればそれらの機器と同じような作業が可能になります。
アタッチメントを上手く使えば、新しく園芸機器を買うコストを抑えたり、保管スペースを最小限で済ませたりととさまざまなメリットがあります。
ポールバリカン
刈太郎 400 N833
刈払機の先端をバリカンに変えるポールヘッジヘッジトリマアタッチメントです。
植え込みや生垣の刈込はもちろん、あぜ草刈りや市街地の刈払い作業まで幅広く作業できます
ポールヘッジトリマ専用と比べ先端が重くなるので取り回しには注意が必要です。
用途:植え込みや生垣の刈込
ポールソー
ポールソーPSZ-A
刈払機をチェーンソーを付けるアタッチメントです。
街路樹の剪定や果樹園のトリミング作業に欠かせません。
対応機種はゼノア製の一部の刈払機に限られているので対応機種に注意してください。
・用途:樹木の剪定
カルチベーター
軽々カルチ HRK-KKC-ALL
カルチベーターは畑を耕す機械です。
刈払機に取り付けるカルチベーターアタッチメントは、数10cm幅で耕うんできるので大きい耕運機が入らない場所など土地スペース有効活用化に使用できます。
耕運機本体の自重が無いので土が硬いと跳ねるなどのデメリットもありますが、小回りの利く耕運機として1台手元にあると便利です。
・用途:耕うん作業
ウィードシェーバー
ウィードシェーバー AWS-AJ13S
ウィードシェーバーは畑の作物の株間や畝間、グランドの短い雑草を土ごと削り取るアタッチメントです。
鍬や鎌などの手工具を使った除草作業に変わり、直立体制で作業を行えるので身体への負担を低減してくれます。
草の根元まで削り取るので、年間の草削り回数を減らす効果もあり、肥料の撹拌作業にも活用できます。
・用途:畑・グランドの草削り
肥料の攪拌
草取り粉砕カッター
うね草取りまー トリプル AUT-AJ17
うね草トリマーは除草しながら整地し根元から削り取るタイプの刈刃です。
表土の雑草の粉砕処理による減容効果もあり、集草の手間を省けるのが特徴です。
カッターが露出しない構造なので、株間や樹木の周り、花壇、マルチシートの畝間にも安心して使えます。
・用途:除草・整地
花壇の草取り
草削りツイントリマー
水草取りまー AMT-AJ1505T
水草取りまーは、水田の条間や株間の抜根除草に使用するアタッチメントです。
手作業で行っていた水田除草を効率的に除草できるので、身体の負担も少なく作業効率を大きく向上できます。
耕起・撹拌効果の有毒ガスの除去効果もあり、丈夫な稲にする効果も期待できます。
畑やグラウンド、庭の草削り作業にも転用できるので、オールシーズンで使用できるアタッチメントとして活躍できます。
・用途:水田の除草
畑・グランドの草削り
苗植え用穴掘り機
モグ太郎 さといも用特殊タイプ
モグ太郎は刈払機に取り付ける穴あけ専用のアタッチメントです。
穴径は9cmタイプ・14cmタイプ・種芋向け里芋タイプの3タイプがあり幅広い苗物の穴あけ作業に対応します。
複式ショベルよりも早く、オーガよりも手軽に作業を行えるので植え付け作業の時短が実現できます。
・用途:苗の穴あけ
特殊アタッチメントは万能ではないので注意
これらの特殊アタッチメントは、刈払機の幅を広げるアタッチメントですが、刈払機を万能の園芸機器にする製品ではありません。
特殊アタッチメントは通常の刈刃より要求トルクが高く、アタッチメントメーカーが想定している用途より高い負荷で使われることも多いので、作業に適合するかは入念な事前検討が必要です。
作業効率や使い勝手の良さ・安全性の面では専用機器に適わないので、初めから特殊アタッチメントを使った作業を考えているのであれば、特殊アタッチメントと刈払機の運用ではなく、その作業専用の機器導入をおすすめします。
また、所持する刈払機が25cc未満の刈払機の場合、パワー不足になって作業が満足に行えない場合もあるので注意が必要です。
付け替えられるアタッチメントと言えど、標準の刈刃との交換はボルト止めなどで意外と手間がかかります。さまざまな作業を行う予定であれば、マキタのスプリットシリーズにするのもおすすめです。